アメリカのトウモロコシの一昨年の生産量は3億7395万トンである。全世界の生産量の43%を占める量である。アメリカのトウモロコシは世界流通のほぼ65%を占めている。日本のトウモロコシの70%はアメリカから残りはブラジルから輸入され、輸入量は約1500万トンである。
アメリカのトウモロコシは直接人の口に入るものは少ない。アメリカのトウモロコシの35%は燃料用のエタノール生産に、40%は家畜飼料用に、10%が燃料用でないエタノールや食用に、残りが輸出用である。
要するにアメリカのトウモロコシは、食の安全性など問われる隙間がないのである。その結果この20年で急激に伸びて、ほぼ90%が遺伝子組み換えである。(上図)
上図は遺伝子組み換えの内容を示したものであるが、生産者は除草剤耐性から反収の多いものへと移行しつつある。アメリカでは遺伝子組み換えは、改良と同じで表記する必要がないとされている。
近年こうしたアメリカのトウモロコシをたっぷり与えられている家畜に抗病力がないのは、単に生産性を強要されるばかりではなく、遺伝子組み換え穀物の大量給与の影響があるのでないかと思われる。更には、人の口に入る卵や牛乳や肉などch区さん製品も、どのように安全が担保されるのか全く不明である。