そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

極めて危険なゲノム編集のヒトへの応用

2018-12-02 | ゲノム編集

いずれやるなら中国でやられるだろうと思っていた。ゲノム編集のヒトへの恣意的な応用である。すでに家畜や水産の世界では普及し始めていると警告を本ブログでも行っている。異様な風貌の家畜や魚はすでに人々の胃腑を満たしている。
こうした生産性の向上は食糧危機に対応するなどと思われているが、そうしたことは起きない。生産業者が儲けて、新たに人口が増えるだだけである。食料は自ら生産しなければ、食糧問題は解決しない。企業や科学が食べ物を作っても富裕国に向けられるからである。現実の食糧問題が起きていている国家や地域は、高価な食料を購入することができない。食糧問題は一時の援助は別にして、基本的にはそれらの地域で食料を賄わなければ問題は解決できない。
ゲノム編集あるいは遺伝子組み換え植物や家畜は、開発者が特許権を持ちお金儲けをすることになる。一般的には、結果で判断する植物を遺伝子組み換えと呼び、家畜や仁保の医療などを、ゲノム編集と呼ぶ。ゲノム編集は特性を確認した遺伝子だけを外し新たな遺伝子を組み込むことである。まるで機械の部品を買えるようであるが、生物の身体の仕組み、とりわけ相互作用などについては全くわかっていない。特定した遺伝子が全く異なる作用しているかどうかは解らないままである。
遺伝子のチェーンを切る物質(クリスパー・キャス9(CRISPR―Cas9))が簡単に入手できるようになり、その気になればだれでも何でもできるようになった。

ヒトへの応用は何が将来起きるかどうかも解っていないし、何よりも生まれたヒトの人権などを研究者を補償することなどできないと。中国の若い研究者が誇るように成果を報告した。彼らの思い付きによるようなデザインされた人間の生産を止めるのは、残念ながら現段階では「モラル」しかない。研究者や国家が意図的に人間を作り出す日が近づいている。極めて危険なことである。

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