そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

オバマへの手土産になる牛肉開放

2013-01-28 | ゲノム編集

安倍首相が意気軒昂に所信声明を行った。お腹が痛くならなければいいが、本来抱いていた憲法改正や国防軍移行などは封印して、経済対策のみを述べている。

就任後初めにアメリカに行くと言ったが、体よくオバマに断られ、2月の訪米するようである。その手土産の一つに、アメリカ産牛肉の輸入規制の撤廃がある。

昨年4月にアメリカの、BSEの実態について書いたが、ほんどBSEは発生していないとの、マスコミ報道である。僅か4.4%の検査しかしていないアメリカで、BSEの発生が確認されないのは当然である。

http://blog.goo.ne.jp/okai1179/d/20120427

アメリカ牛肉に代わって市場に出回ったのが、オーストラリア産牛肉でPhoto_2ある。オージービーフと呼び名もつけ、なかなか上手い商売をやっている。後発のオーストラリアは、日本向けの霜降り肉なども対応し、商売熱心である。

オージービーフは、アメリカ牛肉に比べてダントツに草への依存度が高く、健康的である。更には日本に向けて、飼養管理歴が判る、トレイサビイティーもしっかり対応している。

日本を属国扱いするアメリカは、制度の撤廃を政治的に行わせることしただけである。20か月だの30か月だのと言っても、証明する根拠もなく、BSE検査などの対応がまったくないのである。

アメリカ牛肉の優位性は、価格だけである。それと政治的圧力である。TPPは全くそうしたことが、あらゆる場面で間断なく起きることが、牛肉を見ていると解る。

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