安倍首相が意気軒昂に所信声明を行った。お腹が痛くならなければいいが、本来抱いていた憲法改正や国防軍移行などは封印して、経済対策のみを述べている。
就任後初めにアメリカに行くと言ったが、体よくオバマに断られ、2月の訪米するようである。その手土産の一つに、アメリカ産牛肉の輸入規制の撤廃がある。
昨年4月にアメリカの、BSEの実態について書いたが、ほんどBSEは発生していないとの、マスコミ報道である。僅か4.4%の検査しかしていないアメリカで、BSEの発生が確認されないのは当然である。
http://blog.goo.ne.jp/okai1179/d/20120427
アメリカ牛肉に代わって市場に出回ったのが、オーストラリア産牛肉である。オージービーフと呼び名もつけ、なかなか上手い商売をやっている。後発のオーストラリアは、日本向けの霜降り肉なども対応し、商売熱心である。
オージービーフは、アメリカ牛肉に比べてダントツに草への依存度が高く、健康的である。更には日本に向けて、飼養管理歴が判る、トレイサビイティーもしっかり対応している。
日本を属国扱いするアメリカは、制度の撤廃を政治的に行わせることしただけである。20か月だの30か月だのと言っても、証明する根拠もなく、BSE検査などの対応がまったくないのである。
アメリカ牛肉の優位性は、価格だけである。それと政治的圧力である。TPPは全くそうしたことが、あらゆる場面で間断なく起きることが、牛肉を見ていると解る。