机上拾遺
褥
<blockquote>
ぼくが生活のなかに酒を濯ぎこむと
主のいないただの大きな褥になるだろう
</blockquote>
「濯ぐ」は「すすぐ」ではなく「そそぐ」と読ませるのか。「ぼく」と「主」が「いない」の関係もよくわからない。
やはや永遠の酔いが遠くへ去つたあとの平安に
だれひとり訪つてくるものとてない
だれも訪ねてこないから「主」がいないのか。
それは嵯峨にとって好ましいことなのか、好ましくないことなのか。
好ましいことなのだろうと、想像して読む。
*
詩集『誤読』は、嵯峨信之の詩集『時刻表』を批評するという形式で書いたものです。
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