■花浦川湿地生態公園の氷
2017年12月末の生態公園周辺では、花浦川を除き、ほぼ全ての水路が
凍結していた。福岡では考えられない冷え込みである。
氷の厚さは、おそらく2㎝以上。こぶし大の石を氷に投げつけた
痕跡を見つけたが、氷は割れていなかった。
■花浦川湿地生態公園前バス停
クロハゲワシたちと別れた後、「ヲタク」は、このバス停で金海市内
行きのバスを、20分間ほど待った。
その間、出会った人間は2人連れの外国人だけ。1人がテュベテイカを
かぶっていたので、おそらく中央アジア出身の外国人労働者だろう。
生態公園近くには中小の工場が数多く立地している。
■生態公園に反対する市民
△「花浦湿地指定を決死反対する」の文字
「ヲタク」は、湿地帯の生態系保存のため努力している金海市の
関係者たちの労苦に深い敬意を抱いている。
しかし、周辺の工場関係者や農民の中に、そうした努力を疎ましく
思っている人々がいるのも事実のようだ。
△「住民説明会1回で花浦川湿地指定はデタラメだ!!」
行きのバスでは気づかなかったが、帰りのバスの車窓から、公園に
反対する横断幕を見つけた。
(終わり)
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2017年冬の花浦川湿地生態公園(金海市)では、モンゴルから飛来し
越冬中のクロハゲワシたちと感動的な遭遇を果たすことができた。
彼らとの遭遇こそ、2017年冬の韓国訪問最大の収穫だったと言える。
まず、田んぼの一角に陣取った彼らを遠目に確認した時の驚きと
言ったら・・・。
しばらくは放心状態。
正気に戻った後、高ぶる気持ちを抑えながら、静かに少しづつ彼らとの
距離を縮めて行った。
そして、ついに群れのいる同じ田に足を踏み入れることができた。
△飛び立つ準備
しかし、その距離が30mくらいまでに縮まると、異変を察知した
彼らは、1羽1羽とゆっくり田を飛び立って行った。
一度飛び立った彼らは、2度と同じ場所に舞い降りる気配はなかった。
その後、黙々と小1時間ほど歩いた。
次の遭遇は生態公園の中だった。遊歩道沿いに整備された更地
(さらち)の一角に彼らがいた。
△カラスとの比較から、彼らの巨大さがわかる。
前回以上に慎重に近づいたはずだったのに、彼らはすぐに飛び立った。
それでも、「ヲタク」の気持ちは十分に満たされていた。
空振りも覚悟していた彼らに2度も会えたのだから。
おもしろいことに、バス停を目指し帰途についた「ヲタク」の
上空で、数羽のクロハゲワシが舞い始めた。
低空飛行で舞いながら、しばらく「ヲタク」についてきた。
彼らは動物の死体にしか興味はないので、「ヲタク」を襲おうと
していたはずはない。
もしかすると、何らか「ヲタク」に興味を持ったのか、エサ撒きが
始まるとでも思ったのか?
「ヲタク」は、まるで彼らに見送られてでもいるかのような幸せな
錯覚を覚えながら、バス停近くまで歩くことができた。
正直、街にまでついて来られたらどうしよう、などと心配もしたの
だが、それは取り越し苦労だった・・・。
遠くない将来、また花浦川湿地を訪れ、今度はエサ撒きイベント
などにも参加したいものである。
(終わり)
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△生態公園入口。中央の1本道の向こうに学習館が小さく見える。
2017年冬のプサン訪問では、念願の花浦川湿地(金海市)を訪れる
ことができた。
△生態学習館
プサン駅前から公園入口のバス停まで、バスを乗り継ぎ約2時間。
△学習館からバス停方向を望む
湿地周辺の田園も含め、花浦川湿地生態公園は、予想以上に広かった。
△花浦川湿地
「ヲタク」は、この広い生態公園をクロハゲワシとの遭遇を求め、
午前10時頃からおよそ2時間、夢中で歩き回った。
△花浦川
空振りも覚悟していたクロハゲワシとの遭遇。
△空高く舞うワシたち
運よく「ヲタク」は、田で1回、湿地帯で1回、地上で羽を休めて
いたクロハゲワシの小さな群れに30mくらいまで接近することが
できた。
(終わり)
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