プサンに暮らす大学生の姪っ子(妻の妹の長女)が、冬休みを利用して
友人と二人で福岡に遊びに来た。
△プサンで50,000ウォンで購入。これで福岡市天神や湯布院に遊びに行く予定。
3泊4日の旅行中、「ヲタク」の家には2泊する。最終日の3泊目は
博多のゲストハウスにとまる予定だとのこと。
△ポケットWi-Fiは3泊4日12,000ウォン。スマホの「カカオトーク」で日韓通話し放題。
姪っ子にとって、「ヲタク」の家は「イモ」(母親の姉妹)の家。
△姪っ子のお土産の一つ
姪っ子が「ヲタク」の家に来るのはこれで2回目だが、前回は小さ
かったのでぼんやりとした記憶しかない、とのこと。
(終わり)
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中国系の動画共有サイトで韓国映画を見ると、当然のこととして、
必ず中国語の字幕がついている。
(日本の映画やアニメ、●Vの場合も同様)
中国語も勉強している「ヲタク」からすれば、中国語の字幕は、
ちょっとした中国語の勉強にもなれば、聞き取りにくい韓国語を
中国語の字幕を助けに理解するシーンもあったりして、大いに
役立っている。
しかし、たまに、大切なシーンでトンチンカンな中国語字幕が目に
入り、戸惑うこともある。
中国系のネット上に出回っている韓国映画の翻訳者の実力には、
相当なばらつきがあるようだ。
そうした中国語訳に接するうち、最近では、韓国映画を見ながら、
中国語訳のミスを発見することが、楽しくなってきた。
共有できる人の少ない、孤独で陰気な楽しみである。
たとえば、「インサイダーズ・内部者たち」の映画では、けっこう
大事なシーンで、翻訳者は「대검중수부」(大検中捜部=大検察庁中央
捜査部)が正確に聞き取れなかったようだ。
日本語に訳すとすれば、「最高検中央捜査部」くらいが妥当だろうか?
韓国の検察組織に関する知識が必要とされるシーンなので、聞き取れ
なかった翻訳者を責める気にはなれない。
「ヲタク」が、ちっぽけな優越感に浸る瞬間である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<最近観た映画>
■내부자들 「インサイダーズ/内部者たち」2015年 〇〇〇〇-
(63)
財閥、政界、保守メディアが癒着した権力に、捨て身で切り込む
非主流派検察官。彼を手助けするのは、権力に使い捨てられた、
とある暴力組織のボス。
最後の大逆転劇が実に爽快である。
(終わり)
■월량대표아적심 (月亮代表我的心) - 첨밀밀 OST 등려군 (鄧麗君)
生まれてこの方、ずっと福岡県内に暮らしてきた韓国語「ヲタク」と、
韓国KBSラジオとのつきあいは長い。
特に車を運転するようになってからは、車中では、基本、KBS釜山
放送を聞くようにしてきた(唯一の例外はホークス戦中継)。
1日、何時間も聞いているわけでもないし、きわめて限られた時間帯に
おけるつきあいでしかないが、それでも、つきあいの期間だけを
考えれば30年は超えている。
「ヲタク」の記憶が正しければ、そういう「ヲタク」が、今日(29日夜)、
初めてKBSラジオから流れる中国語の歌を聞いた。
△KBSホームページで放送内容と選曲表を確認
その記念すべき一曲が、「등려군/鄧麗君」(テレサ・テン)の歌う
「월량대표아적심/月亮代表我的心」。
香港の恋愛映画「ラブソング」(1996年)の挿入曲として使われ、
韓国で人気を得た歌だ。
△ネイバー映画より
「ラブソング」は、韓国では1997年に「첨밀밀(甜蜜蜜)」の題名で
公開され、多くの若者の心をつかんだ。
意地悪な運命にもてあそばれた2人の恋が、長い歳月とすれ違いの末、
ついに成就するという感動の恋物語である。
今となっては、韓国アラフォー世代の懐かしの名作といったところか。
なお、日本文化の開放が一定進んでいる現代韓国ではあるが、日本の
歌が日本語のまま地上波ラジオで流れることは、まだ、ない。
(終わり)
■건축학개론 「建築学概論」 2012年 〇〇〇--
(62)
年末から韓国映画にハマっておよそ1か月。
そろそろ、このマイブームに区切りをつけようと選んだ映画が、
「건축학개론」(建築学概論)。
韓国の恋愛映画史上、最多の観客動員記録(410万人)を持つ2012年
公開の作品だ。
小さな行き違いから終わってしまった初恋の思い出を大切に生きて
きた30代半ばの男女が再会し、当時、伝えることのできなかった
お互いの本当の気持ちを確認しあう。
そして、2人はまた、それぞれの日常に戻って行く。「ヲタク」の
ような中高年男から見れば、何とも切なく、また、中途半端な結末
である。
2人はまだ若い。2人で生きて行く人生を選択させたってよかったの
ではないか。
△女性の故郷(済州島)に建った新築の家
特に、主人公の女性は、これから先、初恋の男の作った家で、形に
なった初恋の思い出に囲まれて、ずっと生きて行くことになる・・・。
はたして、それで女性は幸せになれるのか?
△韓国人の「国民食」はチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)
次回のプサン訪問では、この映画にも出ていた「짱깨」、つまり
韓国式ジャージャー麺でも食べながら、この恋愛映画について
再度、思いを巡らせてみるのも悪くはないだろう。
(終わり)
「ヲタク」のネット観察が正しければ、中国語系サイトにおける
韓国映画の人気は、日本映画の人気を凌(しの)いでいる。
まだDVDも発売されていない上映中の映画であっても、場合によっては
ネット上での鑑賞が可能だ。
△突然、画面に前方席の観客の腕らしき黒い影が
たとえば、2017年末に公開され、現在も上映中の「신과 함께」
(神と共に)という人気作品については、映画館で盗撮されたと
思われる動画が、投稿サイト上に出回っている。
△画面のゆがみや画像の不鮮明さも映画館での盗撮を物語っている
字幕が繁体字であることから、盗撮の場所は、香港か台湾あたりでは
ないかと推測されるが、中国の可能性がないわけでもない。
いずれにしろ、「ヲタク」が、盗撮された映画をネット上で観たのは、
この「신과 함께」が初めてだった。
△前方席の客の頭の一部が写り込んでいる
例によって、以下は「신과 함께」を含む、最近の鑑賞作品のリスト
である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■재심(再審) 「善悪の刃」 2016年 〇〇〇〇-
(61)
再審無罪を勝ち取った実際の冤罪事件を題材にした社会派映画。
刑期を終え出所はしたものの人生に希望を取り戻せない冤罪被害者の
青年と、利益や名声にしか関心のなかった若手弁護士が、青年の
再審を求める活動を通じ、共に変わって行く姿が丁寧に描かれている。
■특별수사(特別捜査) 「特別捜査」 2016年 〇〇〇〇-
(60)
元刑事、元検事(現在は弁護士事務所職員、所長)のコンビが、
財閥家の都合で無実の罪を着せられたタクシー運転手の潔白を証明
するため、命がけの特別捜査を繰り広げる。
最後の最後に元刑事が見せた会心の逆転打は、実に爽快だった。
よくねられたサスペンス映画だ。
■감시자들 「監視者たち」 2013年 〇〇〇 (59)
超人的な記憶力、観察力を持つ捜査官らで構成される特別監視
チームが、知能犯罪集団を追い詰めていく。
わけありげな悪役も魅力的で、途中からは、彼が逃げ切ってくれる
ことを応援していた。
香港映画のリメイク作品。
■오직 그대만「ただ君だけ」 2011年 〇〇〇 (58)
ハッピーエンドで終わる恋愛映画も、たまにはいい。
■신과 함께 「神とともに」 2017年末公開現在上映中 〇〇
(57)
人間は死後、7つの裁判を受け、1度でも有罪判決を受ければ
そのまま地獄へ、全て無罪なら、魂は還生(転生)する。
主人公の魂を還生に導いたのは、偉大なる母の愛だった。
■귀접(鬼接) A Touch Of Unseen 2014年 - (56)
「鬼接」とは「鬼神(幽霊)」との性交渉のこと。
(終わり)
「ヲタク」にとって韓国映画とは、韓国語学習の貴重な教材でもある。
今回は、ここ1か月ほどの韓国映画鑑賞の中で出会った印象深い韓国語
表現を三つだけ記録しておく。
〇우향우(右向右)
例えば、映画「青年警察」(2017年)で、警察大学の集団訓練の
場面で出てきた号令。
今さら驚くようなことでもないのかもしれないが、韓国の集団訓練
でも、「右向け右」は「우향우(右向右)」、「左向け左」は
「좌향좌(左向左)」。
近代日本語式の漢字使用法は、かくも深く、そして広範に現代韓国語の
中に生きているのである。
〇일없다
最近の韓国映画には、役柄として北朝鮮出身者や北朝鮮の住民もよく
登場する。
どうやら、北朝鮮では、韓国語で言う「괜찮다」(大丈夫)を
「일없다」と表現しているようだ。
北朝鮮では、「主席」(議長)や「首領」(最高指導者)、「領導者」
(指導者)のように、現代中国式の漢字表現が多く使われている
ことは知っているが、この「일없다」も中国語の「没事」(大丈夫)に
影響を受けた表現なのかもしれない。
〇독고다이
日本語の「特攻隊」に由来すると考えられている「독고다이」
(トッコダイ)なる俗語が、映画にはしばしば登場する。
(※「アジョシ」「弁護人」「裏切りの陰謀」など)
「一匹狼」くらいを意味する俗語だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下は、例によって最近、鑑賞した映画のリストである。
■파괴된 사나이 「破壊された男」 2010年 〇〇〇--
(55)
元牧師の主人公が、サイコパスに誘拐された娘を8年ぶりに取り戻す
サスペンス映画。
サイコパスが、車に同乗させた主人公の娘を転校生だと偽り、言葉
巧みに登下校中の少女を車に誘い込み、誘拐殺人を重ねて行く手法には、
映画ながら、身の毛がよだった。
■검사외전 「華麗なるリベンジ」 2016年 〇〇〇--
(54)
大型開発事業をめぐる政官財癒着の闇に迫ろうとした主人公の
検事が、無実の罪を着せられ刑務所へ。
主人公は、刑務所を拠点に、自らを陥(おとしい)れた先輩検事への
反撃を開始し、5年間をかけリベンジを成し遂げる。
おもしろい映画であった。
■베테랑 「ベテラン」 2015年 〇〇 (53)
主人公のベテラン刑事らが、財力と権力に庇護され、横暴の限りを
尽くす財閥3世を追いつめ、ついには手錠をかける。
■7번방의 선물 「7番房の奇跡」 2013年 〇〇
(52)
非常に理不尽で残酷なストーリーが展開される映画である。
コメディータッチのノワール作品と言ってもよいのかもしれない。
知的障害(アスペルガー)を持つ「天使のような」主人公が無実の
罪を着せられ、受刑者仲間や刑務官までもが彼の無実を確信し、
応援する中、死刑が執行される。
主人公の娘にまつわる心温まる奇跡のエピソードが展開されは
するが、それで主人公の理不尽な死が帳消しになるわけでもない。
何とも後味の悪い映画であった。
■공동경비구역(JSA) 「共同警備区域」 2000年 〇
(51)
いくら映画とは言え、韓国と北朝鮮の最前線の兵士同士が人間的な
交流を持ち、友情が生まれるという設定自体が不自然過ぎる。
この映画からは、その不自然さを突き抜けるような真実味も全く
感じられず、物語りの展開に、終始、白々しい違和感が付きまとった。
■청년경찰(青年警察)「ミッドナイト・ランナー」2017年 〇
(50)
警察大学の学生2人が、朝鮮族の卵子密売組織に拉致、監禁された
家出少女たちを救い出すアクションコメディー。
この映画では、ソウルの朝鮮族(チャイナ)タウンが実名で登場する
上に、まるで悪の巣窟のような描かれ方をしている。
朝鮮族の市民団体が抗議の声を上げたのも無理はない。
■군함도 「軍艦島」 2017年 - (49)
太平洋戦争末期の軍艦島(長崎・端島炭鉱)を舞台にした「歴史」
アクション映画。軍艦島のユネスコ世界遺産登録をめぐる問題に
触発され制作された映画だ。
所長やその手先の親日派は、戦争終結後、自分たちの戦争犯罪が
明るみに出ることを恐れ、生き証人となる朝鮮人徴用工や朝鮮人
慰安婦ら400人余りを坑道で皆殺しにする計画を立てる。
しかし、光復軍の独立運動家や主人公の活躍により、朝鮮人たちは
大虐殺の危機を脱し、石炭運搬船に乗り込み、軍艦島からの集団
脱出に成功する。
配給会社の大々的キャンペーンのわりに観客動員が伸びなかった
(2017年観客動員第5位)最大の理由は、歴史を題材にしつつも、
全くリアリティーに欠けた物語りの展開にあったのではなかろうか。
(終わり)
■공조(共助)「コンフィデンシャル/共助」 2017年 〇〇〇〇〇
(48)
北朝鮮と韓国の刑事2人が主役のアクション映画。700万人以上の
観客を動員した2017年上半期最大のヒット作だ。(年間3位)
この映画では、偽ドル紙幣の銅板で一儲けをたくらみソウルに潜入
した北朝鮮出身の犯罪集団を逮捕するため、北と南の刑事が力を
合わせる。
△カーチェイスにはインフィニティも登場
最初は全く息が合わずぶつかってばかりいた2人が、捜査を続ける
中で、次第に打ち解け、信頼関係を結んでいく様子は、大げさに
言えば、朝鮮半島の未来の姿を期待させる。
元来、ノワール系の映画が好きな「ヲタク」ではあるが、この種の
アクション映画では、悪は倒れ、主役はたとえどんなに傷だらけに
なろうが、絶対に生き残らなければならない。
悪を倒した2人が、インチョン(仁川)の波止場で語り合うシーン
には、安堵感とともにちょっとしたカタルシスを感じた。
ちなみに、この作品には、少女時代のユナが、北の刑事に一目ぼれ
する南の刑事の義理の妹役で出演していたが、コミカルな役柄を
実に見事にこなしていた。
今年2月には、日本公開も予定されているとのこと。
是非、映画館で観てみたいものだ。
(終わり)
年末以降、ノワール系を中心に50本を超える韓国映画を見てきて
思うことの一つが、韓国社会では自国の情報機関(現国家情報院、
旧KCIA)に対するイメージが非常に悪いということだ。
「国家安保」や「北の脅威」を口実に、様々な謀略をめぐらし、
でっち上げ工作を行う一方、自国民の生命さえ平気で奪う韓国の
工作員が、映画には、しばしば登場する。
たとえば、2012年公開のヒット作「ランニングマン」で、主人公を
かくまった牧師を殺害したり、主人公の命をつけねらったのも、
韓国の国家情報院の要員たちだった。
例によって、最近の鑑賞作品のリストを記録しておく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■런닝맨 「ランニングマン」 2012年 〇〇〇--
(47)
偶然、ある殺人事件に巻き込まれ、軍事関係の重要機密を握って
しまったドジな中年男が、韓国の情報機関に命を狙われるハメに。
彼は、逃走を続けながら自らの潔白を証明するために悪戦苦闘する。
■수상한 고객들 「怪しい顧客たち」 2011年 〇〇〇〇-
(46)
保険金詐欺が怪しまれる3人の顧客の生命保険を年金保険へ
切り替えさせようと、それぞれに切羽詰まった状況にある顧客を
訪ね歩くうち、彼らの人生に深く関わっていくことになる保険会社
社員の主人公。
紆余曲折の末、顧客たちは危機を脱し、恋人とよりを戻した主人公も
含め、皆がささやかな幸せと生きる希望を取り戻して行く。
さわやかなハッピーエンドで終わるヒューマンなコメディ映画で
あった。
■소원 「願い」 2013年 〇〇〇〇-
(45)
実際に起きた凶悪な性犯罪事件を題材に、被害児童と家族の苦しみや、
彼らが生きる希望を取り戻していくまでの様子を描いた社会派映画。
映画では、事件の舞台がプサン近郊の昌原に設定されていたので、
プサン方言に慣れ親しんでいる「ヲタク」が、より深く感情移入
してしまうことになった。
事件のトラウマから父親にまで拒絶反応を示すようになった被害
児童が、ソーセージの着ぐるみ姿の父親に、再び心を開くシーンには
泣けた。
■브이아이피 「VIP」 2017年 〇〇〇--
(44)
米韓情報機関の保護下にある北朝鮮出身のVIP(父親が北の政府
有力者)は、過去、北朝鮮やロシア、韓国など数か国で猟奇的な
殺人を繰り返してきた殺人魔。
彼の犯罪は、その都度、北朝鮮の権力者や、彼を利用しようとする
各国の情報機関により隠蔽されてきた。
韓国の一人の諜報部員が、米韓情報機関の意向を無視し、ついに
VIPを香港で始末する。
■미스 푸줏간 「Miss Butcher」 2017年 〇〇〇--
(43)
全身麻酔を施した女性患者を犯す医者。借金のかたに女性を売り
飛ばす闇金業者。そんな女性の敵ばかりを始末する殺し屋は、
美人の精肉店主。
彼女を愛した刑事は、真実をつきとめた後、職を辞し彼女の元へ。
どうせ映画なのである。こういう恋があったっていい。
■회사원 「ある会社員」 2012年 〇〇〇--
(42)
大切な人の命を奪った組織に対する壮絶な復讐劇。
■지렁이 MY LITTLE BABY, JAYA 2017年 〇〇
(41)
一人娘をいじめ、犯し、自死に追い込んだ女子生徒3人、男子
生徒4人に対する、障がいを持つ父親の命をかけた復讐劇。
それにしても、脳性まひの障がい者が主人公になった復讐劇を
観るのは、この作品が初めてだった。
(終わり)
何の自慢にもならないが、「ヲタク」は韓国のネイバーが提供する
毎日の中国語講座で、中国語を学ぶことを日課にしている。
時折、「ヲタク」も知らない単語(韓国語)が出てくるので、いわば
一石二鳥なのだ。
たとえば、1月22日の講座。
△1月22日ネイバー中国語「今日の会話」
「ヲタク」はスペアキーの韓国語を知らなかった。
韓国で暮らした経験がないので、どうしても、日常生活に密着した
用語に弱いのだ。
ところで、韓国語でスペアキーは「비상 열쇠」。
直訳すれば「非常カギ」だ。
(終わり)
近年の韓国映画には、朝鮮族が登場する映画が多い。
昨年(2017年)公開のアクション映画「悪女 AKUJO」では、ついに
朝鮮族出身で超人的な戦闘力を持つダークヒロインまで登場した。
現在の韓国の産業界が労働力としての朝鮮族なしに成り立たないの
と同様、韓国の映画界にとっても朝鮮族はなくてはならない存在に
なっているようだ。
例によって、鑑賞作品のリストを記録しておく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■끝까지 간다 「最後まで行く」 2013年 〇〇〇〇-
(40)
韓国映画史に残る、犯罪サスペンスの傑作。
■악녀 「悪女 AKUJO」 2017年 〇〇〇--
(39)
愛する人々を殺され、復讐の鬼と化したダークヒロインは、朝鮮族
出身という設定。緊張の途切れないアクション映画だった。
主人公が復讐を果たし生き残るラストシーンには、ほっとさせられた。
■모비딕 「裏切りの陰謀」 2011年 〇〇〇--
(38)
韓国政治を裏で操る謀略組織が、北朝鮮の仕業に見せかけた大規模テロを
韓国で起こそうとする。主人公の新聞記者は、命の危険にさらされながらも、
テロを阻止する。
■두남자 「アンダードッグ 二人の男」 2016年 〇〇
(37)
窃盗を繰り返しながらその日暮らしの生活を送る男2人、女2人の
4人の青年たち。リーダー格の主人公の青年が最後の最後まで貫いた
のは、一人の女性への愛だった。
■자카르타 「ジャカルタ」 2000年 -----
(36)
犯罪コメディ。コメントなし。
(終わり)
終わりそうでなかなか終わらない「ヲタク」のマイブーム。
自分でも少しあきれ気味だが、もうしばらく、この韓国映画三昧
(ざんまい)の日々が続きそうだ。
最近、鑑賞した作品のリストを作ってみた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■가시 「愛の棘」 2014年 〇〇〇〇- (149)
サイコスリラーと言うより、妻のいる体育教師に恋をした女子高生の
悲し過ぎる恋の物語。
△「私はただのおもちゃだったの?」(チョ・ボア)
それにしても、女子高生を演じたチョ・ボアは実によかった。特に
好みのタイプ(容貌)というわけではないが、この映画を見てファンに
なってしまった。
■도가니 「トガニ 幼き瞳の告発」 2011年 ○○○○-
(148)
聴覚障害児の施設(私立学校)で起きた実際の事件を題材にした
社会派映画。
複数の教師による生徒に対する日常的な性暴力や虐待を告発した
人々の勇気ある困難な戦いを描いている。
裁判闘争を通じ、被害にあった子どもたちが、人間としての尊厳を
取り戻していく様が、実に感動的である。
■보통 사람 「ありふれた悪事」 2017年 ○○○〇-
(147)
独裁政権下、家族に少しでもいい暮らしをさせたいがため、情報機関の
でっち上げ工作に協力した刑事の苦悩と悲劇を描いた社会派映画。
■내가 살인범이다 「殺人の告白」 2012年 ○○○--
(146)
連続殺人犯に恋人を殺された刑事と母親を殺された青年。2人は
犯人をおびき出すため、危険で緻密な作戦を実行する。
よくできたサスペンス映画だった。
■소수의견 「国選弁護人 ユン・ジンウォン」 2014年 ○○〇
(145)
龍山事件に着想を得て作られた法廷映画。
■강철비 「鋼鉄の雨」 2017年 〇○○ (144)
南の政府要員と北の諜報員が協力して南北の核戦争を阻止するアクション
映画。漫画のようなストーリー展開だが、それなりに楽しく観れた。
■우리 동네 「俺たちの街」2007年 ○○〇 (143)
なかなか見ごたえのあるサスペンスだった。
■널 기다리며 「少女は悪魔を待ちわびて」 2015年 〇○
(142)
コメントなし。
■비밀(秘密) 2005年 - (141)
コメントなし。
(終わり)
■변호인 「弁護人」 2013年 〇〇〇〇-
(35)
△某中国系サイトより
「ヲタク」は、基本的に実在の人物や歴史的事件をあつかった映画は、
あまり好きではない。
故ノ・ムヒョン元大統領が軍事政権下のプサンで起きた社会活動弾圧
事件(釜林事件)との関わりを通じ、人権弁護士へと変わって行く
様をモチーフに描いた「변호인」(弁護人)という作品にも、大きな
期待はしていなかった。
△学生が拷問されるシーンでの字幕の誤訳
だから、映画を見始めても、しばらくは、主人公のマイルド過ぎる
プサン方言に不満を感じたり、お粗末な字幕の誤訳が気になったり
して、感情移入がスムーズにできなかった。
しかし、主人公を演じる男優の演技力と物語の展開が持つ力に徐々に
引き込まれて行った。
元々は学生デモや民主化運動に批判的だった高卒弁護士の主人公が、
過去、無銭飲食をしたことが縁で行きつけとなった豚クッパ食堂の
息子の弁護活動を通じ、苦悩の末、自らの考え方や生き方を大きく
変えて行く様は、真実味に溢れていた。
また、裁判では負けたものの、具体的で客観的な論拠に基づき、
検察側の主張のウソや矛盾を暴(あば)いて行く様は、実に痛快だった。
さらに、主人公のみならず、各自の場所で勇気ある行動を取った
新聞記者や軍人、弁護士仲間の存在も感動的であった。
△作品の中で何度となく登場するプサン名物、豚クッパ
次回のプサン訪問では、必ず、豚クッパを食べながら、この映画に
ついて、再度、思いを巡らせてみたいものだ。
(終わり)
ノワール系の韓国映画にハマっている「ヲタク」だが、そろそろ
見たい映画も底をついてきたので、過去話題を呼んだヒット作など
にも鑑賞の範囲を広げている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■괴물「グエムル-漢江の怪物-」 2006年 〇〇〇〇-
(34)
△中国系の某サイトより
たとえば、2006年の公開当時、観客動員が1300万人を超え、歴代の
興行成績を塗り替える空前の大ヒットを記録した「漢江の怪物」
(2018年現在韓国映画歴代4位)。
好きなジャンルの映画ではないが、いい意味で期待を裏切られた。
まず、怪物を生み出した原因として示唆されているのは、米軍関係者に
よる無責任な漢江への毒物廃棄。
その怪物に立ち向かう主人公は妻に逃げられ娘と父親と暮らす、
全くさえない中年男。漢江河畔の売店を父親といっしょに経営
している。
怪物にさらわれた娘の救出や怪物退治について、政府も警察も
軍隊も病院も企業も、いっさいあてにならないばかりか、主人公を
精神異常者と決めつけ妨害までする。
まさに孤立無援の家族の死闘である。
主人公の粘りの精神、大卒の無職弟の火炎瓶(過去、火炎瓶闘争の
経験あり)、妹のアーチェリー、そして仲間になったホームレスの
機転の協同で、怪物を倒すことができた。
大切な娘の命は失われたが、娘が命がけで守った孤児の命は救われた。
この一見、コミカルでアナーキーな映画に隠されたメッセージは、
けっこう暖かい。
失敗を繰り返しながら、もがきながら、家族を大切に生きる人々。
民主化運動を担いながらも私生活では報われることのなかった人々。
一生懸命にやっているが大事なところで失敗し決して1位にはなれない
人々。さらには、親のない子どもや職も家もない人々。
この映画は、そうした庶民、つまり、映画を見る我々への応援歌でも
あるのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以下、最近見た作品のリストを記録しておく。
■침묵(沈黙) 「Heart Blackened」 2017年 〇〇〇--
(33)
大どんでん返しの後に訪れる、極めて清冽な儒教的倫理の世界。
論語に出てくる「父は子の為めに隠し、子は父の為に隠す。直き
こと其の内に在り」の一節を思い出さずにはいられない作品だ。
■살인자의 기업법 「殺人者の記憶法」 2017年 〇----
(32)
コメントは控えたい、と思った作品。
■기억의 밤 「記憶の夜」 2017年 -----
(31)
コメントなし。
(終わり)
年末以降、いわゆるノワール系を中心とした韓国映画にハマっている。
(例によって、主に中国・香港系の動画共有サイトで鑑賞)
この辺で、一息入れる意味で、まだ当ブログに公開していない鑑賞作品のリストを
作ってみた。ほぼ全てが初めて観た作品である。
なお、〇の数(最高5)は「ヲタク」の好みによる評価。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■똥파리 「息もできない」 2009年 〇〇〇〇〇
(30)
△過酷な運命の中、強がって生きてきた二人が初めて心を開きあえる相手に出会った。
この映画は、「ヲタク」の中で「チング」以降の韓国映画の最高傑作となった。
主人公の二人がいっしょに泣くシーンを何度繰り返し見て、そして見るたびに
泣いたことか。
やはり、カタルシスのある映画はいい。たとえ、どんなに残酷で切ない
結末が待っていようとも・・・。
■친구2 「チング 永遠の絆」 2013年 〇〇〇〇-
(29)
1作目ほどのインパクトはなかったが、「ヲタク」に1作目の
ロケ地観光(特にプサン市凡一洞の国際ホテル前)を決心させて
くれた。
■곡성 「哭声/コクソン」 2016年 〇〇〇〇-
(28)
観た人それぞれの解釈が可能な難解な映画である。「ヲタク」なりの
解釈は以下の通り。
民間の健康薬や伝統医療、霊能者、さらには妄想やうわさ話を安易に
信じる精神性、よそ者や変わり者を悪者に仕立て上げ排除しようと
する精神性など、人間(ここでは韓国人)の心に根を張る深い闇が、
恐るべき病や暴力を生み出す様をノワールに描写した作品。
<以下、コメント省略>
■신세계 「新しき世界」 2013年 (27) 〇〇〇〇
■친절한 금자씨 「親切なクムジャさん」2005年(26)〇〇〇〇
■8월의 크리스마스「8月のクリスマス」1998年(25)〇〇〇〇
■피에타 「嘆きのピエタ」 2012年 (24) 〇〇〇〇
■텔미썸딩 「カル」 1999年 (23) 〇〇〇〇
■희생부활자 「犠牲復活者」 2017年(22) 〇〇〇〇
■반드시 잡는다 「The Chase」 2017年(21)〇〇〇
■해빙 「犯人は生首に訊け」 2017年(20)〇〇〇
■극비수사 「極秘捜査」 2015年(19) 〇〇〇
■살인의 추억「殺人の追憶」 2003年 (18) 〇〇〇
■이웃사람 「隣人 The Neighbors」 2012年(17) 〇〇
■김복남 살인사건의 전말 「ビー・デビル」 2010年(16)〇〇
■봄 여름 가을 겨울 그리고 봄「春夏秋冬そして春」2003年
(15)〇〇
■악마를 봤다 「悪魔を見た」 2010年(14) 〇〇
■해안선 「コースト・ガード」 2002年(13) 〇〇
■올드보이 「オールドボーイ」 2003年(12) 〇〇
■명량 「バトル・オーシャン 海上決戦」 2014年(11) 〇〇
■차이나타운 「コインロッカーの女」 2015年(10) 〇
※年度は全て韓国公開年度
(終わり)
2017年冬のプサン訪問にまつわる話も、おそらくこれで最後になる。
4泊5日のプサン滞在中、「ヲタク」が主に利用した交通機関は
バスだった。
今でも強く印象に残っているのは、一般的に冬のプサンのバスは
暖房が効きすぎるくらいに効いている、ということだ。
△甘川洞に向かうミニバス
2,3台のバスでは、あまりに熱すぎて、額から流れ落ちる大粒の
汗をぬぐうのに苦労した。
冷たい外の空気が吸いたい一心で、早く、目的の停留所について
欲しいと何度思ったことか。まるでサウナである。
一度は我慢できずに座席の窓を開けた。
△国際ターミナルに向かうシャトルバス
実際、運転席の窓を開けてバスを走らせる運転手がいることも、この
目で確認した。
乗客の中には、バスを降り、冷たい外気に触れ「アイゴ シウォ~ナダ」
(ああ、気持ちいい~)と声に出す人もいた。
寒いはずの韓国の冬は、実はあちこちで玉のような汗をかく奇妙な
季節でもあるのだ。
(終わり)
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