福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

軍手と韓国語と映画

2025年01月25日 |  〇映画・映画音楽
소방관    「消防士」 〇〇〇--
(2182)



2024年に公開され、380万を超える観客を動員した社会派映画。

2001年、ソウル・弘済(ホンジェ)洞の多世帯住宅放火火災事件により
消防士6人が命を落とした、現実の惨劇(参考:機械訳日本語ナムウィキ)を
題材に創作された作品。


△当時、レスキュー隊には「防水」服や軍手(목장갑)の支給しかなかった

なかなか見ごたえのある映画であった。

個人的には、韓国語を学び始めて40年を超えるブログ主が、初めて
「목장갑(軍手)」という韓国語を意識的に学んだ映画だった。

(終わり)

混沌とした白黒映画

2025年01月23日 |  〇映画・映画音楽
우리와 상관없이  「私たちと関係なく」 -----
(2181)



2024年に公開されたインディーズ系の白黒映画。

主人公は1人の女優。ある映画の撮影終了後すぐに脳卒中で倒れるが、
さいわい意識は回復し、退院した彼女の元を様々な関係者が見舞いに
訪れる。ただ、関係者の映画に関する話には矛盾する内容も含まれ、まだ
記憶が不鮮明な彼女を混乱させる。

後半部では彼女が出演した映画らしきものが流される。しかし、息子として
登場した青年が娘の彼氏になったり、娘として登場した女性が息子の
彼女になったりと、見ていてわけがわからなくなってしまう。


△意識を回復し、退院した女優を訪ねた関係者たち

もしかすると、後半部は、関係者の話に混乱した女優の、混沌とした
記憶世界をそのまま描き出しているものなのかもしれない。

いずれにしろ、その混沌とした世界に付き合わされるのは、ブログ主に
とって、かなりの苦痛が伴う時間になった。

正直、ブログ主が嫌いなタイプの映画ではあったが、韓国語の聞き取り
学習と割り切り、自分なりの作品理解を深めるために、2度ほど鑑賞
させてもらった。

(終わり)

不気味なサイコ少女

2025年01月22日 |  〇映画・映画音楽
귀신골목 「幽霊横丁」  〇〇---
(2180)



2024年に公開されたホラーミステリー。数編の作品のオムニバス。


△手作りの薬品の入ったスプレーで殺人魔の神経を麻痺させた少女

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、連続殺人魔の男が、何も
知らずに天才的なサイコ少女を誘拐してしまい、逆に少女に命を奪われて
しまう(警察は自死と判断)作品については、けっこう見ごたえがあった。

(終わり)

江陵で2人の美女に

2025年01月20日 |  〇映画・映画音楽
감자적 소나타  「ジャガ焼きソナタ」 〇〇〇--
(2179)



2024年に公開された、癒し系のほろ苦恋愛ドラマ。

仕事でカンヌン(参考:ウィキ)に滞在していた1人の青年が、地元の
ジャガイモを使った全く異なる趣向の料理を出す2軒の店の、2人の
魅力的な女性店主に同時に心を惹かれていく。そして、最後にその2人の
女性が実の姉妹だったことを知り、ばつの悪い思いをするという、ちょっと
ほろ苦い恋物語。


△青年は、2人の女性が同時に現れる夢も見た

他愛もない内容の物語ではあったが、そこそこ見ごたえのある映画だった。

(終わり)

ノーベル賞と韓国映画

2025年01月14日 |  〇映画・映画音楽
채식주의자  「菜食主義者」 〇〇〇〇-
(2177)



2024年10月、ハン・ガン(参考:ウィキ)のノーベル文学賞受賞を受け、
再公開された成人指定映画。ハン・ガンの同名小説を原作とする2010年
公開の作品だ。


△病院の治療さえ拒むようになっていく女性

主人公は、拒食症と統合失調症を併発していく若い女性と、彼女を
保護し、見守る姉。

ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、いろいろなことを
考えさせてくれる映画ではあった。

彼女の精神を追い詰め、壊していった外的な不条理があるとすれば、
それは暴力的で身勝手な周囲の男性たちであった。

結婚後の生活の中で、彼女は夫に、幼いころ、飼い犬を撲殺し食卓に上げた
父親の頑迷さや暴力性と共通するものを感じてしまったのかもしれない。
そして、それが幼いころ、飼い犬の撲殺から受けた深い心の傷、トラウマを
呼び起こし、奇妙な夢へとつながり、彼女に、まず肉食を拒否するという
初期の症状を発症させたとも考えられる。

また、肉食を拒否するようになった彼女を衝動的な自傷行為へと追い込んだ
のは、間違いなく、親族が集う食卓の場で、暴力を使ってまで料理の肉を
彼女の口に押し込んだ父親であった。

さらに、夫と別れた後、彼女の病状に追い打ちをかけ悪化させたのは、
義理の兄(姉の夫、後に姉とは離婚)の非常に身勝手で倒錯した欲情で
あったことに間違いはない。

いずれにせよ、強い印象とともに、やるせなくも重苦しい余韻を残して
終わる映画であった。

(終わり)

白黒映画で武装工作員

2025年01月13日 |  〇映画・映画音楽
보이지 않는   「見えない」 〇〇---
(2176)



2024年に公開された異色の軍事アクション映画。一部を除き白黒映画。



1996年に起きたカンヌン浸透事件(参考:ウィキ)を題材に創作された
映画。現在まで行方不明とされてる1人の北朝鮮の武装工作員を追いつめて
いった、韓国側の元武装工作員の奮闘が描かれている。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、深い山中での緊張感に満ちた
追撃戦には、そこそこ引き込まれてしまった。


(終わり)

イケメン2人に希望なし

2025年01月12日 |  〇映画・映画音楽
태양은 없다 「太陽はない」 〇----
(2175)



1999年に公開された犯罪映画。無職のイケメン青年2人が繰り広げる
青春映画だ。


△借金を抱えたチンピラ(左)とパンチドランカーの元ボクサー

八方ふさがりの現状から脱出するために、犯罪行為も含め、必死に
もがく2人だが、もがけばもがくほど状況は悪化するばかり。

出口、つまり、未来への希望は一切、見えてこないが、それでも、2人は
決して絶望しない。

息苦しくなるような青春を描いた、何とも暗い映画だった。

(終わり)

韓国系米国人との恋

2025年01月11日 |  〇映画・映画音楽
러브   「ラブ」 〇〇---
(2174)



1999年に公開された恋愛映画。

マラソン選手の韓国人青年とロサンゼルスに暮らす韓国系アメリカ人
女性の恋を描いた映画。


△LAを走る主人公男性

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、韓国系アメリカ人の生活に
ついて、多少は学べることのある作品だった。


(終わり)

コロンビア映画の韓国版

2025年01月08日 |  〇映画・映画音楽
■ 히든 페이스  「ヒドゥン・フェイス」 〇〇---
(2171)



2024年に公開され、101万を超える観客を動員したサスペンス
スリラー。同名のコロンビア映画(参考:ウィキ)をリメイクした
韓国映画だ。



同性愛者の女性2人が、1人の男性を絡めながら、完全防音の隠し部屋を
使い、繰り広げる、倒錯した愛の物語。

ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、物語の展開にはそこそこ
引き込まれてしまった。


(終わり)

IDバレーと韓国映画

2025年01月07日 |  〇映画・映画音楽
1승   「1勝」  〇〇---
(2170)



2024年に公開されたスポーツ映画。舞台は、韓国の女子プロバレーボール
リーグ。主人公は、ソン・ガンホ演じるワケありの男性監督。



主人公が急遽率いることになった全戦全敗中の弱小チームが、対戦相手の
各種データや選手の細かい癖まで分析しながら、戦術を組み立てていく、
いわゆるIDバレーを駆使し、リーグ最終戦に最初の1勝を挙げるまでの物語。

正直、ソン・ガンホに精緻なデータ分析など似合うはずもなく(?)、終始、
感情移入の難しい映画だった。

(終わり)

銭湯は人間交差点

2025年01月06日 |  〇映画・映画音楽
억수탕 「滝乃湯」 〇〇〇〇-
(2169)



1997年に公開された異色のブラックコメディ―。


△女装して女湯に入る変態男

プサンの1軒の大衆浴場を舞台に、毎日のように繰り広げられる呆れた
ハプニングを、乾いた視点で描いている。ヤクザに泌尿器科の医者、
女流写真家の卵、それに変態男、ロシア人美女、垢すりの男女従業員
などなど、ユニークな人物たちが多数、登場する。

ブログ主の笑いのツボを多角度から突いてくる、本当に笑えるコメディ
映画だった。


(終わり)

カルト詐欺集団との闘い

2025年01月05日 |  〇映画・映画音楽
원정빌라 「ウォンジョン マンション」 〇〇〇--
(2168)



2024年に公開されたインディーズ系の社会派サスペンス。

あるカルト教団(詐欺師グループ)が、再開発を前にしたマンションの
住人たちを、色仕掛けも含むあの手この手で洗脳していく。教団の最終
目的は、1枚でも多くの権利証を住人たちからだまし取り、それをお金に
かえること。

一方、1人親である母親が洗脳されてしまった主人公青年と彼の仲間たちは、
教団の企みを阻止するために奮闘する。


△詐欺の手法として宗教を利用する男たち

なかなか見ごたえのある映画だった。

(終わり)

釜山のホテルで映画鑑賞

2024年12月28日 |  〇映画・映画音楽
10억「10億」 〇〇〇--
(2166)



2009年に公開された異色のサバイバルスリラー。オーストラリアの
大自然を舞台に繰り広げられる10億ウォン(約1億円)の懸賞金をかけた、
8人の韓国人参加者によるサバイバルゲーム。ゲームは、開始後すぐに
連続殺人劇と化す。実は、そのゲームこそ、自らの命と財産を投げ出した
企画者による8人に対する復讐劇だったのだ。


△ホテルのテレビで鑑賞

ブログ主はこの映画を、2024年冬のプサン訪問時に、ホテルのテレビ
放送(OCN)を通じて鑑賞した。


(終わり)

お母さんは高校生

2024年12月23日 |  〇映画・映画音楽
최소한의 선의「最小限の善意」 〇〇〇--
(2164)



2024年に公開されたインディーズ系の学園ドラマ。

望まないままシングルマザーになった少女が、自主退学を強要された
高校に産後、再入学するまでの紆余曲折が描かれている。主役の担任
教師は、当初、少女を学校から排除する立場にいたが、後に、少女の
力強い支援者へと変わっていった。



なかなか見ごたえのある学園ドラマだった。


(終わり)

標準語映画を釜山で

2024年12月19日 |  〇映画・映画音楽
오늘부터 1일「今日から1日」 〇〇〇--
(2163)



2024年に公開されたハートフルなホラーコメディ。

刑務所から逃げ出した容疑者が1軒の家に忍び込み、繰り広げられる
奇想天外なコメディ映画。家にいた女刑事の妹で警察官試験浪人の妹と
その彼氏は監禁されてしまうが、容疑者との間に不思議な人間的共感が
芽生えていく。


△留守番をしていた次女とその彼氏

プサンを舞台にした映画でありながら、ほぼ誰もプサン方言を話さない、
という点が残念で、また、かなり不自然な映画でもあった。

(終わり)