福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

お母さんは高校生

2024年12月23日 |  〇映画・映画音楽
최소한의 선의「最小限の善意」 〇〇〇--
(2164)



2024年に公開されたインディーズ系の学園ドラマ。

望まないままシングルマザーになった少女が、自主退学を強要された
高校に産後、再入学するまでの紆余曲折が描かれている。主役の担任
教師は、当初、少女を学校から排除する立場にいたが、後に、少女の
力強い支援者へと変わっていった。



なかなか見ごたえのある学園ドラマだった。


(終わり)

標準語映画を釜山で

2024年12月19日 |  〇映画・映画音楽
오늘부터 1일「今日から1日」 〇〇〇--
(2163)



2024年に公開されたハートフルなホラーコメディ。

刑務所から逃げ出した容疑者が1軒の家に忍び込み、繰り広げられる
奇想天外なコメディ映画。家にいた女刑事の妹で警察官試験浪人の妹と
その彼氏は監禁されてしまうが、容疑者との間に不思議な人間的共感が
芽生えていく。


△留守番をしていた次女とその彼氏

プサンを舞台にした映画でありながら、ほぼ誰もプサン方言を話さない、
という点が残念で、また、かなり不自然な映画でもあった。

(終わり)

主人公はミカエル神父

2024年12月17日 |  〇映画・映画音楽
사흘  「三日間」 〇〇〇--
(2162)



2024年に公開されたホラーミステリー。

主人公のミカエル神父が、ある少女の心臓に巣くった悪魔と命懸けの
闘いを繰り広げ、紆余曲折の末、最後に悪魔を消滅させる物語。


△ミカエル神父と少女

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって韓国語の聞き取り
学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。

(終わり)

韓国映画とカップ麺

2024年12月14日 |  〇映画・映画音楽
미성년자들「未成年者たち」 〇〇---
(2160)



2024年に公開されたインディーズ系の犯罪映画。実際の事件を題材に
創作された映画だ。

高校生3人のグループが、1人の女子高生に売春を強いたあげく、死にまで
追い込んだ事件を描いている。


△1人の女子高生をワナにはめる3人組

映画の主題とは全く無関係ながら、この映画にもカップ麺が登場していた。
中身は、おそらくラーメンかウドンだろう。

それにしても、韓国映画にはカップ麺がよく登場する。ブログ主の印象で
言えば、その登場確率はおよそ4割。

これは、韓国社会におけるカップ麺人気の反映と見てよいだろう。


(終わり)

徹底的にラーメン

2024年12月12日 |  〇映画・映画音楽
개그맨   「コメディアン」 〇----
(2159)



2024年に公開されたインディーズ系の青春ドラマ。

主人公は、お笑い芸人になることを夢見ながら、インターネットのライブ
動画配信で小銭を稼いでいる冴えない青年。


△視聴者の要求に応えて、たばこの吸い殻入りの液体を飲む主人公

その青年が、自分の放送と関係を持った2人の男女との紆余曲折を経て、
ついには破滅していく物語。



それにしても、最近、ブログ主が鑑賞する韓国映画には、ラーメンが
よく登場する。



チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)推しのブログ主からすれば、
そんなに面白い話ではないが、これも一つの実態(時間帯?)である。

(終わり)

韓国映画とユーロビート

2024年12月09日 |  〇映画・映画音楽
韓国映画「ベテラン2」(2024年)のオープニング冒頭、挿入曲として
使われた「誘惑のブギ―」(バカラ、1977年)という曲に、すっかり
ハマってしまった。

Yes Sir, I Can Boogie - Baccara (HQ)

不覚ながら、少年期から青年期にかけて(1970年代から80年代)、かなりの
「洋楽好き」だったブログ主が知らない曲だった。バカラ、という女性
デュオも全く知らなかった。西ドイツ(当時)でデビューしたスペイン人
女性のデュオ、という変わり種。


(終わり)

野球の父子鷹と悪霊

2024年12月07日 |  〇映画・映画音楽
기기묘묘   「奇奇妙妙」 〇----
(2157)



2022年に公開されたインディーズ系のホラー映画。4編の短編
作品からなるオムニバス。


△壁にかかった「一球二無」の額

4編の中では、幼いころから二人三脚でメジャーリーグでの成功を夢み、
野球一筋で生きて来た青年と父親が、悪霊にそそのかされ、ついには
破滅していく白黒作品が印象に残った。

(終わり)

ついにラーメンに白旗

2024年12月05日 |  〇映画・映画音楽
대도시의 사랑법  「大都市の恋愛方法」 〇〇〇〇〇
(2156)



2024年に公開された異色の青春映画。

フランスからの帰国子女でじゃじゃ馬の女性とゲイの青年が、ひょんな
ことで同居生活を始め、ドタバタ劇を繰り広げながら友情と信頼を深めて
行く物語。

なかなか見ごたえのある、おもしろい映画だった。

ところで、チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)に強いこだわりを持つ
ブログ主が、この映画でも、また、ラーメンに深い敗北感を抱かされて
しまった。


△同居生活を始めた2人

客観的なデータがあるわけではないが、韓国映画に登場する頻度で
言えば、やはりラーメンの方がチャジャン麺に勝っている、と見て
(認めて)よい。


△鍋の中にラーメンの玉

これは、これまで2000本以上の韓国映画を見てきたブログ主が抱く
素直な印象だ。


△青年が実家で食べるラーメン

この問題に関しては、私情を離れ(?)、認めるべきは率直に認めて
おいた方がよい。

(終わり)

主役は韓国製鉄マン

2024年12月03日 |  〇映画・映画音楽
데드라인  「デッドライン」 〇〇〇--
(2155)



実話を元に創作されたドラマ映画。2024年の公開。


△映画の舞台は浦項製鉄所

2022年9月、韓国南部を襲った台風11号(参考:ウィキ)に伴う
集中豪雨(河川決壊)により甚大な浸水被害に見舞われた浦項製鉄所
参考:ウィキ)は全電力を喪失し、高炉3基の全てが停止する緊急
事態に陥った。対応を誤れば、製鉄所全体が再起不能の大惨事となる
ところを、現場の製鉄マンらの創意と努力により、3基の高炉を守り抜き、
操業再開を達成した。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、製鉄所の仕事や浦項市
参考:ウィキ)について、少なからず学習できた。

(終わり)

女性サーファーと同性愛

2024年12月01日 |  〇映画・映画音楽
폭설   「暴雪」  〇〇---
(2154)



2024年に公開されたインディーズ系の同性愛映画。



江原道の芸術高校時代に出会い、お互いに淡い恋心を抱いた2人の
女性が、数年後に再会する。サーファーになっていた1人に誘われ、
2人でサーフィンに興じるようになるが、不明瞭な関係性のまま、やがて
1人の死を暗示させながら映画は終わる。

感性に訴える手法と言えばよいのか。映像はきれいだったが、物語の
流れがわかりにくく、ブログ主の趣向には合わない作品だった。

(終わり)

アマゾンの弓名人

2024年11月30日 |  〇映画・映画音楽
아마존 활명수  「アマゾンの弓名人」 〇〇〇--
(2153)



2024年に公開されたスポーツコメディ。

南米ボレドル(架空の国)のアマゾン川流域に暮らす先住民の弓名人が、
自分たちの居住権(特別保護区)の保証を勝ち取るために、ワケありの
韓国人指導者の元、ボレドルのアーチェリー国家代表として世界大会での
メダル獲得を目指して奮闘する物語。


△村の平和を守るため、大遠征に出かける弓名人の3人

ナンセンスながら、笑いあり涙ありの心温まるコメディー映画だった。



(終わり)

外国人酷使の報いか?

2024年11月29日 |  〇映画・映画音楽
기기묘묘 2  「奇奇妙妙2」 〇〇〇--
(2152)



2024年に公開されたインディーズ系のホラー映画。5編の短編から
なるオムニバス作品。韓国版「世にも奇妙な物語」と言ったところか。


△男だけに見える南アジア系の髪の長い少女が、男を死へと導く

印象に残ったエピソードは、南アジア系の外国人労働者をまるで家畜の
ようにこき使い、使い捨てにする労働現場で、良心を捨てた韓国人労務
管理者を次々と襲う悲劇を描いた作品。

総じて、よく作り込まれたホラー映画だった。

(終わり)

母も祖母も行方不明に

2024年11月28日 |  〇映画・映画音楽
경미의 세계 「キョンミの世界」 〇〇---
(2151)



2023年に公開された悲劇的な家族ドラマ。

主人公は、ソウルの大学を卒業後、ソウルの小さな劇団で舞台俳優として
生計を立てているアラサーの若い女性。長年、食べた物を嘔吐してしまう、
拒食症に苦しめられている。

その彼女が、慶尚南道統営(参考:ウィキ)にある実家の立ち退き問題で、
認知症を発症し療養施設に入院中の祖母の元を7年ぶりに訪ねる。祖母は
非常に気難しい性格の女性で、そのことが一因となり、過去、実の娘の
キョンミ(主人公の母親)は精神を病み、失踪したまま行方不明の状態が
続いている。


△絶縁状態にあった祖母を、久しぶりに療養施設に訪れた主人公

久しぶりに再会した祖母と孫だったが、長年の確執が一挙に先鋭化して
しまい、今度は、祖母まで施設を失踪し、行方不明になってしまう。

実家の家財道具の廃棄作業中に見つかった母親(キョンミ)の日記からは、
彼女が我の強い娘(主人公)の育児にも強いストレスを抱えていたことを
知る。

そして、母親も祖母も行方不明になってしまった主人公女性の未来に、
何らの展望も示さないまま、映画は終わる。

一切、救いのない、息苦しくなるような展開の映画だった。映画の鑑賞後
には、それこそ「吐き気」を催すような余韻しか残らない。


(終わり)

当世韓国大家族事情

2024年11月27日 |  〇映画・映画音楽
장손  「跡継ぎの孫」 〇〇〇〇〇
(2150)



2024年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。

主人公はソウルに暮らす独身の青年。彼の実家は慶尚北道(参考:ウィキ
の某地で代を継いで来た旧家。祖父の代から豆腐工場を営み、現在は両親と
姉夫婦が中心になって従業員を使い工場を操業している。


△一族のチェサの折、祖父とともに先祖の墓地に参った主人公

主人公は工場を継ぐつもりも、故郷に戻って暮らすつもりもない。それでも、
祖父母が主人公(一族の跡を継ぐ男の孫)に向ける偏愛とも言える愛情は
変わらない。


△祖母の葬儀で祖母の遺体を墓地に運ぶ主人公ら

映画は、そういう家族のチェサ(儒教式の先祖祭祀)、そして、その後の
祖母の突然の死と葬儀の様子に、家族間の葛藤や絆を絡めながら展開して
いく。

個性的な俳優らの迫真の名演技もあり、実に見ごたえのある、現代韓国の
大家族ドラマだった。



また、ブログ主自身、国は違えど、福岡の農村部で小さな旧家と呼べる
本家の2軒ある分家筋の1軒の農家で3代目長男として生まれ育った者として、
自らの生き方を省みるいい機会にもなった。


(終わり)

厄介な隣人と共倒れ

2024年11月26日 |  〇映画・映画音楽
오후 네시  「午後4時」  〇〇〇--
(2149)



2024年に公開されたミステリー風ドラマ。原作は、ベルギーの小説家、
アメリー・ノートン(参考:ウィキ)の「午後四時の男」。

主人公の男と妻は、男の退職後、静かな余生を夢み、山間地の湖畔に立つ
別荘風の住宅に引っ越す。そんな2人の家を、隣人の男が、毎日午後4時
きっかりに訪問し、黙って2時間滞在し、帰宅する日々が始まった。当惑し、
憔悴した男は、徐々に精神のバランスを失って行き、ついには、思いも
よらなかった破滅の道を歩むことになる。


△不可解かつ不愉快な隣人への対応に苦悩を深めて行く男と妻

ナンセンスな展開ながら、厄介な人間関係への対処の仕方について考え
させられる、なかなか面白い心理劇だった。


(終わり)