福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

ワイロはチャジャン麺

2022年12月31日 |  ┣銀幕のチャジャン
90年代の韓国映画の名作「我らの歪んだ英雄」(鑑賞番号800)を、
久しぶりに再鑑賞した。

この映画については、過去、通算で4、5回は見ているはずだが、
ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が登場
していたことは、全く記憶になかった。


△お金を持っていることを店主に証明して見せる主人公

チャジャン麺が登場したのは、主人公の男性が、小学校5年生時代
(1959年)を回想するシーンだった。


△映画の設定では1950年代のチャジャン麺

彼は、ソウルから江原道の小学校に転校してしばらくは、いびつな
形で学級を支配していた、腕力が強くてずる賢い年上の級長に対抗
しようとしていた。

そこで、自分になびいて来た級友たちにチャジャン麺を食べさせ、
しゃれた鉛筆をあげることで配下に置き、あわよくば級長選挙で
自分に投票させようと考えたのだった。


△チャジャン麺で級友たちを買収しようとした主人公

いわば買収である。

後に理不尽な級長の権力に屈服し、権力に服従する喜びを知るように
なる主人公ではあったが、もともと彼自身が、権力志向の強い子ども
だったのだ。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画の中にチャジャン麺の姿を追うブログ主の旅は、温故知新の
旅でもあるのだ。


(終わり)

韓国映画と美容整形

2022年12月30日 |  〇映画・映画音楽
압꾸정  「アプクジョン」 〇〇〇--
(1763)



2022年に公開された犯罪コメディ映画。

2000年代初頭、ソウル、アプクジョン洞を舞台に元ボクサーの
ブローカーと若い闇医者が手を組み、美容整形の世界で大成功を
収めた末、最後にワナにはめられ破滅するまでの物語。


△詐欺師的な中年男と免許停止中の青年医師が一攫千金を夢見て手を組む

アプクジョンと言えば、今や韓国における美容整形のメッカへと
大発展を遂げ、目抜き通り(ネイバー地図ストリートビュー)から
路地裏にまで、無数とも思える美容整形外科が林立している。

闇の中国人投資家や金融ヤクザ、ニセの正規薬品の闇取引、被害者を
装った営業妨害ビジネスなども登場し、業界発展史の闇に光を当てた
ような、なかなか見ごたえのある社会派のコメディ映画だった。



(終わり)

日韓貿易とミニカー

2022年12月30日 | 【日常の韓国】
福岡市の博多港でコンテナ貿易に関わる仕事をしている長女が、
おもしろいミニカーをブログ主にプレゼントしてくれることになった。


△カメリアライン(日韓航路)のコンテナを運ぶ大型トレーラーのミニカー

日韓航路(博多港ー釜山港)を走るカメリアラインが、何かの記念で
製作、配布した特製のミニカーだ。

長女が、韓国オタクの父親(ブログ主)のために、わざわざ1台、確保
してくれたのだ。

ブログ主の手元に届く日が楽しみである。

まさか、この年になってミニカーに心躍らせることになろうとは。
ありがたい話である。


(終わり)

不治の病の商業利用?

2022年12月29日 |  〇映画・映画音楽
사랑하니까,괜찮아 「愛しているから大丈夫」  〇----
(1762)



2006年に公開された悲恋の物語。GYAOを通じて鑑賞。

型破りでおバカな青年と不治の病に侵された女性の純愛を描いた、
ファンタジックなラブストーリーだ。


△「不治の病」の商業利用?

ブログ主の趣向には全く合わず、様々な疑念さえ感じさせられた
映画ではあったが、物語の展開にはそこそこ引き込まれてしまった。


(終わり)

韓国映画とよもぎ蒸し

2022年12月28日 |  〇映画・映画音楽
같은 속옷을 입는 두 여자 「同じ下着を身に着ける2人の女」〇〇---
(1761)



2022年に公開された、母と娘の家族ドラマ。

2人暮らしの母親と娘の確執がピークに達し、その後、徐々に和解へと
向かいそうな雰囲気になったところで映画は終わる。


△母親は、ヨモギ蒸しエステ(쑥좌훈)サロンを経営している

この映画では、母親が生業にしているヨモギ蒸しエステ(쑥좌훈)に
ついて学べたことが収穫になった。


△局部中心に下半身だけ集中的に温めて、一体、何がしたいと言うのか?

たとえ映画の中の話とは言え、通常、決して関心の向くことのない、
韓国のおばちゃんたちの生活文化の一端をうかがい知れたのは、
それなりに貴重な時間だった。



(終わり)

古本屋でチャジャン麺

2022年12月27日 |  ┣銀幕のチャジャン
久しぶりに韓国版「いま、会いにゆきます」(鑑賞番号320)を、
再鑑賞した。



この映画では、主人公男性が過去を回想するシーンで、ブログ主
こだわりのチャジャン麺(韓国風ジャージャー麺)が2度、登場した。



1度目は高校時代。

場所は親友の家が経営していたと思われる古本屋。



麺を口にすすり上げる様子が、何ともチャジャン麺の食事らしくて
よかった。



2度目は大学時代。



発病前、水泳の競技者としてがんばっていた頃の食事シーンだった。

ほんの一瞬、映っただけの非常に短いシーンではあったが、なかなか
インパクトのある食べっぷりだった。

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画の中にチャジャン麺の姿を追うブログ主の旅は、日本映画の
韓国リメイク版にも及ぶのである。


(終わり)

韓国映画と用役カンペ

2022年12月26日 |  〇映画・映画音楽
크리스마스 캐럴 「クリスマスキャロル」  〇〇〇--
(1760)



2022年に公開された社会派のサスペンスアクション。

主人公の青年は10代で、双子の弟と祖母の3人暮らし。取り柄の腕力を
いかし、いわゆる「用役カンペ」(民間の強制執行要員)をしながら、
何とか生計を立てていた。


△立ち退きを強制する現場に立つ主人公。胸には「執行」の2文字。

そんな彼が、弟をいじめた上に殺害し(疑惑)、祖母を自死に追い込んだ
いじめっ子グループ(リーダーは裕福な家庭のバカ息子)に制裁を加える
ため、グループが逃げ込んだ少年院に意図的に入所する。

そして、主人公は、制裁を実行に移していく過程で、表向きには弱者の
味方を演じている1人の福祉指導員のおぞましい裏の顔、つまり、弟の
死の真相を知ることになる。

残酷ながら、なかなか見ごたえのある社会派サスペンスだった。


(終わり)

久しぶりに佐賀で焼肉

2022年12月26日 | 【日常の韓国】


佐賀市までドライブし、久しぶりに末っ子(大学3年生)と2人で
焼肉を食べた。


△店内に入って、いきなり目に留まった4言語表示

場所は、JR佐賀駅近くの一角。



メニューの中にはキムチ類も様々あったが、今回は石焼ビビンバを
注文。



ちょっと贅沢をして、ご飯代わりにビビンバを食べることにした。



例によって、甘辛の風味が実に美味だった。



なお、肝心のお肉やホルモンも、実に実に美味だった。

焼肉の楽しさを、十二分に堪能させてもらった。



(終わり)

強引すぎる韓国映画

2022年12月25日 |  〇映画・映画音楽
로망스  「ロマンス」 -----
(1759)



2006年に公開された悲恋の物語。GYAOにて鑑賞。


△「なぜか?」命がけの恋に陥る主人公の2人

最後には警察の特殊部隊まで登場することになる、非常に極端な
展開を見せる純愛物語だ。ブログ主のイメージで言えば、過激な
少女漫画風映画。

いずれにしろ、ブログ主の趣向には全く合わない映画だった。もし、
2人があらゆる桎梏(しっこく)から解放され、無事、アルゼンチンに
移民できていたなら、少しは許せたかも知れないが..。

この映画など、いわゆる蓋然性や共感性を度外視した、強引すぎる
映画の典型と見てよいだろう。


(終わり)

ポスターでチャジャン麺

2022年12月24日 |  ┣銀幕のチャジャン

△「猟奇的な彼女」(2001年)のポスター

これまで1700本を超える韓国映画を見てきたブログ主だが、映画の
ポスターにまでチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が登場する
映画は、この1本しか知らない。

「엽기적인 그녀(猟奇的な彼女)」がその作品だ。(※当ブログでの
過去の関連記事1関連記事2

ただし、今回、念のため再度確認してみたのだが、この映画の中で、
2人がいっしょにチャジャン麺を食べるシーンは、1度もない。

と言うより、チャジャン麺自体が1度も登場しなかった。

ポスターに登場させたのなら、当然、作品の中にも登場させるのが
筋だと思うのは、必要以上にチャジャン麺にこだわるブログ主だけの
発想なのだろうか?



(終わり)

シール帳とチャジャン麺

2022年12月24日 |  ┣銀幕のチャジャン
내 사랑 2007 「私の愛 2007」 〇〇〇--
(仮番号1758)



2007年に公開されたラブコメディ。関係性もタイプも全く異なる
4組の男女の恋を描いている。事情により前半しか見れていないが、
そこそこ見ごたえのある映画だった。


△両手で皿を揺さぶり、麺とソースを絡める女子大生

この映画(前半部分)にも、ブログ主こだわりのチャジャン麺
(韓国式ジャージャー麺)が、しっかり登場してくれた。


△大学の事務室で出前のチャジャン麺を食べる女子大生

恋心を寄せる先輩の復学申請を心待ちにしている国文科の女子大生が、
大学の事務室で出前のチャジャン麺を食べるシーンだった。


△食器を出す女子大生

このシーンには食後の展開も加わる。


△ポイントシールに気づき、つまみ上げる

食後の食器を外に出し、中華料理店のポイントシール(쿠폰 스티커)を
拾い上げる。


△手帳にはポイントカード

そして、そのシールを手帳にとじてあるポイントカードに貼り付ける
ため、両手を空ける必要から、一旦、シールをほっぺに仮に貼り付ける。


△微妙な位置にシールを貼り、両手を空けた女子大生

いざ、シールをカードに貼ろうとしたその瞬間、あこがれの先輩が
復学申請のため事務室を訪ねて来たのだった..。

チャジャン麺の特質(国民食)を上手に引き出した、何とも心憎い
演出ではないか。この一連のシーンには、チャジャン麺ウォッチャーを
自認するブログ主も感心させられた。


(終わり)

一匙のチャジャンソース

2022年12月24日 |  ┣銀幕のチャジャン
우수   「雨水」 〇----
(1757)



2022年に公開されたインディーズ系のドラマ映画。

自死した同窓生の葬儀に参加するため、男2人女1人の中年男女が
1台の車に同乗し、ソウルから全羅南道の光陽に向かう。

その道中、人生の意味や人間の生と死、そして男女の縁などを
じんわりと考えさせる、思わせぶりな会話が交わされて行く。

彼らには、当面の目的地である葬儀場の位置すら、はっきり
わからない。

ブログ主の趣向には全く合わない映画だった。


△昼食は先輩希望のチゲ鍋ではなく後輩希望の中華に

この映画で唯一、ブログ主の印象に残ったのは、主人公の男2人の
食事シーン。


△出前の配達夫が登場

後輩男性のスマホショップで、後輩男性の妻も加わり、3人で中華の
出前を取って昼食を取ることになった。

当然、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)が
登場すると思ったのだが..。


△出前料理のラップをはぐ後輩夫婦

3人が食べたのはチャーハン2皿にチャンポンライス一つ。


△チャジャンソースをチャーハンに混ぜようとする後輩の妻

これには、すっかり肩透かしを食らってしまったが、チャーハンには
スープとチャジャンソースがサービスで加わっていた。

時にはチャジャンソースしか登場しない韓国映画だってある、という
ことだ。


(終わり)

ゾンビだってチャジャン麺

2022年12月23日 |  ┣銀幕のチャジャン
キャベツとトマトケチャップが大好きな菜食ゾンビが登場する韓流
コメディ「奇妙な家族」(鑑賞番号618)を、久しぶりに再鑑賞した。

例によって、ブログ主がこだわり続けているチャジャン麺(韓国風
ジャージャー麺)が登場するシーンの有無を確認するため、である。


△チャジャン麺には全く興味を示さない菜食ゾンビ

結論から書けば、この映画は、チャジャン麺ウォッチャーを自認する
ブログ主に新しい景色を見せてくれた。

そういう意味では、ブログ主のチャジャン麺観察史において記念碑的な
作品と言ってもよい。


△家族の娘がチャジャン麺にゾンビの大好物であるケチャップをかける

韓国映画でチャジャン麺を食べるのは、何も人間に限った話ではない。

場合によっては犬(関連記事)でもチャジャン麺を食べるし、この
映画のようにゾンビだってチャジャン麺を食べるのだ。


△箸を使わずにケチャップのかかったチャジャン麺を食べるゾンビ

ブログ主以外の人にとっては何の意味もないことが、ブログ主に
とっては全く新しい景色として、ブログ主の目の前に現れた。

ゾンビがトマトケチャップのかかったチャジャン麺に顔を突っ込み、
一心不乱にチャジャン麺を食べるシーンは、ブログ主にとっては
決して単なる滑稽なシーンではなかった。


△ゾンビの食事シーンを見つめる女子高生たち

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画は、この先もチャジャン麺を通じてブログ主にもっと新しい
景色を見せてくれるのだろうか?

楽しみである。


(終わり)

赤い皿のチャジャン麺

2022年12月22日 |  ┣銀幕のチャジャン
50男と女子大生のうぶな恋を描いた映画「不器用なふたりの恋」
鑑賞番号632)を、久しぶりに再鑑賞した。

この映画では、カメラの修理工房を運営する男が、女子大生や弟子らと
いっしょに工房で食事するシーンに、ブログ主こだわりのチャジャン麺
(韓国風ジャージャー麺)が登場した。


△新しく開店した店から出前箱2つ分の料理が配達された

出前で取った料理は、チャジャン麺が3皿にチャンポンが2皿。
それに、酢豚のソースがサービスに付いた餃子。


△サービスで付いていた酢豚の甘酢ソースに喜ぶ男たち

開店したての中華料理店から初めて出前を取った、という設定だった。
ブログ主の目には、赤い皿が印象的だった。


△ひいきの店をこの店に変えることで意見が一致

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

やはり、韓国映画にはチャジャン麺である。チャジャン麺が登場する
ことで、映画の中の物語が決して別世界の物語ではなく、身近な隣人
たちの物語に感じられて来るのである。



(終わり)

韓国映画と鎮海の恋

2022年12月21日 |  ┗注目女優
창밖은 겨울  「窓の外は冬」 〇〇〇〇-
(1756)



2022年に公開された癒し系の恋愛映画。

独立系映画の監督をやめ、故郷の鎮海(慶尚南道昌原市)に戻り
バスの運転手をしている、物静かで内向的な青年が主人公。

新しい生活を始め半年になる彼だが、まだ、映画にも、自分の元を
去って行った元カノにも、断ち切れない未練を抱きながら生きている。


△旧日本海軍の軍港だった鎮海にはロータリーを中心に旭日旗模様の街がある

そんな彼と、彼に関心を向けるバス会社の同僚女性との関係が徐々に
縮まっていき、ついには新しい恋が芽生えていく。


△女性の青年に対する初印象は「이상한 사람/おかしな人」だった

男性にとって都合のよすぎる展開の物語ではあったが、見る者の
心を癒し、温めてくれる、いい映画だった。特に、ヒロイン女性の
いじらしさには、中高年のブログ主の心も動かされた。

ヒロインを演じた女優はハン・ソンファ。ファンになってしまった。

なお、主人公の男女2人は標準語で話していたが、周囲の登場人物は
慶尚道方言を話しているので、慶尚道方言に関心のある人にはお勧めの
一作だ。


(終わり)