福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

中露2言語を解く

2024年11月16日 |   〇中・露・越語


結局、韓国の2025年度大学入学共通試験(いわゆるスヌン)で出題された
「中国語Ⅰ」と「ロシア語Ⅰ」の問題については、一気に解き進めた。



自己採点の結果、中国語は50点満点中の44点(88%)。



ロシア語は同じく40点(80%)だった。

プサンを訪問するたびに中華街(ロシアタウン)で受ける知的な刺激も
手伝い、何とか日々細々と学習を継続できている中国語とロシア語。

実力の方は相変わらず、中級レベルの入り口付近をうろうろしている
状況ではあるが、その居心地は決して悪くない。いや、むしろ心地よい
くらいか?中国語とロシア語については、もとより、そう高いレベルを
目指しているわけではないのだ。

(終わり)

まずはベトナム語Ⅰ

2024年11月15日 |   〇中・露・越語

△第2外国語/漢文領域(ベトナム語Ⅰ)

韓国では11月14日(木)の今日、2025年度の大学入学共通試験(いわゆる
スヌン/修能)が実施された。

この日に向け、極度にストレスが高まっていたに違いない受験生には
申し訳ない気もするが、ブログ主にとっては、このスヌンが、実に楽しみな
秋の風物詩だ。

ブログ主は今年も、ネット上に公開された第2外国語・漢文領域の試験
問題(合計30問、50点満点) に私的に挑戦することにした。もちろん、
同じく公開された正解を元に自己採点も行うつもりだ。

ブログ主には、ここ数年来の恒例イベント。

今年については、3言語を1日に1言語ずつ「受験」することにした。まずは
ベトナム語、次に中国語、最後にロシア語の順だ。

・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・  

さて、今夜、挑戦したスヌンの「ベトナム語Ⅰ」。



厳正なる(?)自己採点の結果、点数は50点満点中の37点。100点満点に
換算して74点。

これが、現状、ブログ主のベトナム語の実力について下された、一つの
客観的な診断である。

決して人に自慢できるような点数ではないが、ブログ主的には、そこそこ
満足している。これからも、少しずつベトナム語の実力を伸ばしていきたい
ものだ。


(終わり)

韓国映画と秘密の露語

2024年09月03日 |   〇中・露・越語
韓国映画「脱走」(鑑賞番号2105)には、非常に面白いキャラクターの
男が登場する。

北朝鮮軍幹部の息子で、保衛部(北朝鮮版KGB)少佐の男が、その男だ。
主人公の父親が男の父親の専属運転手をしていた関係で、男は幼いころから
主人公を弟のようにかわいがっている。主人公も、男からもらった探検家
アムンゼンの伝記を大事にし、兵舎にまで持ち込んでいるほどだった。

男は、また、若い頃、ピアニストを目指し、ロシアに留学した経験もある。


△主人公と境界線に背を向け、北朝鮮に戻っていく男

当然のように北朝鮮の国家体制に対する忠誠心が非常に高い男は、主人公の
脱北を阻止しようと最後の最後、境界線まで主人公を追い続け、ついには
主人公を射殺する機会を手に入れる。しかし、結局、主人公にとどめを
刺すことなく、実質、主人公の韓国入国を助け、1人、境界線に背を向け、
北朝鮮に戻って行った。

その男が北朝鮮で隠し続けている秘密があった。


△ロシア留学時代の恋人(知人男性)からかかってきた電話

それは、彼がゲイ、あるいは両性愛者であることだ(男は結婚したばかり
で妻は妊娠中)。


△自分には秘密にできなかった秘密

男は、ロシア留学時代に愛し合った同じ国の恋人(美青年)を携帯電話に

сукин сын, которого я любила

の名で登録していた。名詞のみならず動詞や形容詞、関係代名詞にも男性・
女性・中性の区別があるのがロシア語だ。昔の恋人の登録名をなるべく
正確に日本語に訳すならば

私(女性)が愛したクソ野郎(男性)

になる。

つまり、男は女性の心で男性の恋人を愛していた、ということだ。

ちなみに、このロシア語が登場したシーンに、韓国語の字幕は付いて
いなかった。ロシア語が分からない人の目には、ただ、謎めいたロシア語
としてのみ映ったことだろう。

・・以上、ロシア語が少しできるおかげで(※ブログ主はロシア語検定
3級保持者)、ロシア語を知らない韓国人よりも、ちょっとだけ深く韓国
映画を理解できることもある、という話であった。


(終わり)

中国菓子は初体験

2024年03月26日 |   〇中・露・越語
何の自慢にもならない話だが、ブログ主はシニアになるこの年まで、韓国
以外の外国には行ったことがない。

だから、ブログ主の中国体験と言えば、長崎と韓国プサンの中華街での
小さな経験が全て。プサンの中華街とは、けっこう濃い関係を持って来た
とは言うものの、中国のスナック菓子など、これまで食べたこともなければ、
見たことすらない。


△末っ子がもらった中国のスナック菓子(SNSの家族グループより)

それが、今度、ブログ主の口に入ることになった。

この春、佐賀の大学を卒業し福岡市に引っ越したブログ主の末っ子が、
大学時代にできた親しい友人(母親が日本人で父親が中国人。実家は
福岡市。)から、中国のスナック菓子を大量にもらったとのこと。


△福岡市内の友人宅で末っ子が食べた手作り餃子(SNSの家族グループより)

いろいろ聞けば、末っ子の友人の父親はブログ主の母校の大学で博士号を
取得された元留学生で、驚いたことに、ブログ主とは共通の知人(彼も
また同窓の中国人元留学生で福岡市在住)もいるシニア男性だった。


△末っ子の友人の父親とブログ主には共通の知人がいた

世の中(福岡と佐賀?)、本当に狭いものである。


(終わり)

日韓越の比較に“萌え”

2024年01月11日 |   〇中・露・越語
韓国語オタクのブログ主がベトナム語の学習を始めて、まだ半年足らず。

韓国語によるベトナム語テキストを使ったブログ主こだわりのベトナム語
学習については、まだ始めたばかりだ。


△韓国語による初級ベトナム語テキスト

何かを論じるには、まだ早すぎるが、それでも現段階での感想や印象を
書き残すことくらいはできる。

そもそも、ベトナムとは、日本や韓国(朝鮮)と同じく、中国や西洋の
文化を深く受容しつつも、それを融合させ、個性的な独自の文化を生み
出してきた国。


△ラテン文字の背景にある漢字を意識しながら学習

長い間、韓国語を学んできたブログ主にとって、漢字音をラテン文字
表記(ベトナム式ローマ字)した、現代のベトナム語の表記方法が、
日本や韓国との比較で非常におもしろい。

これを、知的な「萌え」と言ってもよい。


△このページだけで「記念、幸福、勝利、成功」などの漢字語が登場

日本語や韓国語に、これまで知り得なかったベトナム語の視点から光を
当てることで、日本語や韓国語の個性がより鮮明に浮かび上がってくる。

そういう意味では、ベトナム語の学習は、単にベトナムの文化を理解
するにとどまらず、同じ漢字文化圏に属する日本や韓国の文化をより深く
理解することにもつながる。

さらに言えば、ベトナム語を学ぶことで、漢字文化圏の中でも日本語と
韓国語だけが持つ特殊で深すぎる関係性についても、また別の観点から
理解を深めることができる。

人間、シニアと呼ばれる年齢になっても、知的な好奇心を刺激されつつ、
頭脳を働かせることは、今後訪れる本格的な老後生活に備える意味でも、
非常に大切なことだと考える。

これから先も末永く、楽しみながら、ベトナム語と付き合って行きたい
ものである。


(終わり)

越語の新テキスト

2024年01月03日 |   〇中・露・越語

△YouTubeでテキストの学習も

2023年12月のプサン訪問で、ベトナム語の学習書を初めて購入した。
この学習書の場合、CDも付いていれば、YouTubeでの無料オンライン
講義(動画)も活用できる。

これで、ブログ主がこだわる「韓国語を通じた」ベトナム語の学習が、
本格的にスタートする。

先を急がずにのんびりと、しかし、継続の意思だけは強く持ちつつ、
学習を進めて行きたいものだ。

(終わり)

23年の中国語、露語

2023年11月18日 |   〇中・露・越語
近年では、プサンの中華街(ロシアタウン)をより深く理解し、楽しむ
ことを最大の目的に、韓国の無料ネットサービスのお世話になりながら、
1人、陰気な独学を続けている中国語とロシア語。


△中国語とロシア語の解答と自己採点

今年のスヌン(修能/韓国の大学入学共通テスト)でも、中国語、ロシア語
ともに、そこそこ納得のできる成績を収めることができた。

遅い歩みでもいいのだ。少しづつでも、実力を向上させていければ。

(終わり)

前世はベトナム人?

2023年11月16日 |   〇中・露・越語


11月16日(木)に実施された韓国の2024年度大学入学共通試験(いわゆる
スヌン)で出題された「ベトナム語Ⅰ」(合計30問、50点満点)の問題を、
個人的に解いてみた。

この夏、ベトナム語の独学を始めて、まだ3ヶ月ほどしか経っていないが、
現時点での実力を測る意味で挑戦してみた。



自己採点の結果は、得点率で言えば52%。

5択問題の性質上、偶然の正解による得点も多々、含まれているとは言う
ものの、ブログ主が思っていた以上の好成績だ。

ブログ主の前世はベトナム人だったのではないか。

そんな冗談を文字にしてみたくなるほど、日本語を含め、今まで接して
来たどの国の言葉よりも、ベトナム語に不思議な親和性を感じている、
今日この頃のブログ主である。

遅々たる歩みになることは間違いないが、これからも末永く、ベトナム語と
付き合い続けて行きたいと思っている。



(終わり)

人生初の越語試験

2023年11月15日 |   〇中・露・越語
■2024학년도 수능시험 응시원서 접수 결과 분석
2024年度全国大学入学共通試験、最終志願状況分析
(朝鮮edu 2023年9月14日)

(略)

제2외국어·한문 영역에서는 ‘일본어Ⅰ’이 2만2872명으로 제2외국어·한문
영역 전체 응시자(7만8849명)의 29.0%로 가장 많이 응시했다. 그 다음으로
‘한문Ⅰ’ 1만7698명(22.5%), ‘중국어Ⅰ’ 1만2551명(15.9%), ‘아랍어Ⅰ’
1만786명(13.7%), ‘스페인어Ⅰ’ 5634명(7.2%), ‘프랑스어Ⅰ’ 4272명(5.4%),
‘독일어Ⅰ’ 3035명(3.9%), ‘러시아어Ⅰ’ 1041명(1.3%), ‘베트남어Ⅰ’ 960명
(1.2%) 순으로 응시했다.
第2外国語・漢文領域では「日本語Ⅰ」が2万2872人で同領域全体の志願者
(7万8849人)の29.0%を占め最も多かった。以下、「漢文Ⅰ」1万7698人
(22.5%)、「中国語Ⅰ」1万2551人(15.9%)、「アラビア語Ⅰ」1万
786人(13.7%)、「スペイン語Ⅰ」5634人(7.2%)、「フランス語Ⅰ」
4272人(5.4%)、「ドイツ語Ⅰ」3035人(3.9%)、「ロシア語Ⅰ」1041人
(1.3%)、「ベトナム語Ⅰ」960人(1.2%)の順だった。

(略)

・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・  

韓国では2024年度の大学入学共通試験(いわゆる「スヌン」)が、明日、
11月16日(木)に実施される予定だ。上で翻訳練習した記事は、今年の
試験での第2外国語・漢文領域の志願者数に関するものだ。

受験生でも何でもないブログ主ではあるが、ブログ主は今年も、自分の
実力診断の意味を込め、第2外国語領域の試験に挑戦することにしている。

今回は、「中国語 Ⅰ」、「ロシア語Ⅰ」に加え、新たに「ベトナム語Ⅰ」
にも挑戦する。試験終了後、ネット上に公開される問題と正解を活用させて
もらうだけの、極めて私的な「受験」にはなるが、どういう形であれ、
ブログ主がベトナム語の試験を受けるのは、今回が人生初の経験となる。

韓国の受験生には申し訳ない気がしないでもないが、隣国に住む、全く
第三者的な趣味人として、その日が楽しみである。


(終わり)

韓国Netで越語学習

2023年09月30日 |   〇中・露・越語
今年の8月中旬、ブログ主は一念発起、新しくベトナム語の学習を始めた。

まず、日本語によるテキストを使い、基礎ベトナム語の学習に入り、この
9月下旬から、学習方法を次の段階に進めた。


△ある日のベトナム語ミニ講座(NAVER越韓辞典より)

韓国のNAVER辞典が日替わりで提供するミニベトナム語講座を中心に
した学習法だ。基本、1日1文を学習するやり方なので、無理なく学習が
進められる。遅々とした歩みにはなるが、ブログ主としては、それで
十分なのだ。

ところで、ある日のミニ講座の1文。

Thuộc diện có tính quyết đoán.

このベトナム語をあえて漢字(日本の新字体)を使って表せば、

属面có性決断.

となる。意味は「決断力があるほうです」くらいになる。

この1文を見てもわかる通り、ベトナム語は、日本語や韓国語同様、
漢字語を多用する言語だ。

考えるに、ベトナム語の学習は、単にベトナム語の理解に留まらず、
ブログ主にとって母語である日本語や第2言語である韓国語についても、
新しい視点からの気づきを与え、理解を深めさせてくれるに違いない。

漢字文化圏に関心を持つ日本の韓国語学習者には、中国語に加え、
ベトナム語の学習も勧めておきたいところである。


(終わり)

越語独学者の落とし穴

2023年08月29日 |   〇中・露・越語
一念発起、この夏からベトナム語を学び始めたブログ主。目下、初級者
向けのテキストを使った基礎固めの学習を、1人で陰気に進めている
ところだ。

ベトナム語では単語の最後に来る「k」を「p」と発音する場合もある
ことに気づき、ベトナム語の学習も決して平坦なものではないことを
痛感させられたのが、つい先日のことだった(※関連記事)。

あらためて強調するようなことでもないが、決して子音を軽視しては
いけない。私たちが当たり前のように使っている日本語だって、ちっちゃな
「っ」がどれほど大きな役割を果たしているか考えてみると、よくわかる。

ところで、今回はベトナム語の子音「ng」の話だ。

ベトナム語では単語の最後に来る、この「ng」を「m」と発音する
場合がある。「k」の場合と同じく、これにも、ちゃんと法則があるので、
それをきちっと学び、努力さえすれば、ベトナム人の発音に近づける
ことは十分に可能だ。

しかし、現在、ブログ主が使っている初級のベトナム語テキストでは、
そのことをちゃんと教えてくれない。

例えば、ベトナム語で「会社」を意味する、漢越語の「公司」。

この単語のベトナム語発音を強いてカタカナで書くとするなら、
「コム ティー」と書くのが適切なところに、堂々と「コン ティー」と
フリガナが振ってある。


△「コン ティー」ではなく「コム ティー」が適切

このテキストでは2種類の「ng」を区別することなく、全ての「ng」に
「ン」のフリガナを振っているのだ。

さらに、韓国のネイバーが提供しているベトナム語辞典でさえも、この
「ng」の読み方については、ブログ主が確認した限り、全ての単語で
スペル通りの「ㅇ」(ング)を当てている。


△「꽁띠」ではなく「꼼 띠」が適切(ネイバー越韓辞典

こと発音に関しては、ネイバーのベトナム語辞典も、正確さに欠けて
いる、ということだ。

おそらく、ベトナム語に限らず、外国語の独学者には、いたるところに
落とし穴が待ち受けている。

ベトナム語を独学し始めたブログ主の場合、本来、信頼すべきテキスト
(日本人向け)や辞典(韓国人向け)でさえもが、学習者が落とし穴に
落ちるように、むしろ仕向けている。

とんでもない話である。

外国語学習では、初期の段階で発音におかしなクセがつくと、後々、
修正するのに、本来不必要な努力が必要になってくる。外国語の独学者に
とって、初期ほど重要な時期はない。反面教師としての「落とし穴」の
存在に神経をとがらせながら、それを避ける努力をするしかないのだ。

さいわい、現代はIT化の時代。インターネットさえ活用できれば、大概の
外国語で、いくらでもネイティブの正確な発音に接することができる。

ある意味、時代は独学者を応援してくれているのだ。

後は、どこに隠れているかわからない「落とし穴」に用心しながら、
コツコツ学び続けて行くしかないだろう。


(終わり)

韓国語「耳」の大活躍

2023年08月23日 |   〇中・露・越語
先日、当ブログに書いたベトナム語の末子音「c」の謎が、1日もたたない
うちに、実にあっけなく解けてしまった。

そのきっかけは、現在、使っているベトナム語のテキストの中にあった。
灯台下暗し、とは、正にこのことか。

今一度、きちんとテキストを読み返した結果、末子音「c」(=k)の
発音には、ちゃんと法則的例外が存在していることがわかったのだ。


△「ゼロから1人でベトナム語」(あさ出版)<子音>p29より

ただし、テキストの説明に致命的な問題があることも、同時に気づか
された。

まず、外には出さず喉で止めるc(=k)の音を「唇を閉じながら」発音し、
「最後に口を閉じる」という奇怪な説明。どう考えても、無理があり
過ぎはしないだろうか?この説明で、筆者は、一体、どんな音を出せと
いうのか?

そして、きわめつけは、直前の母音との関係によって例外的な発音に
なることを示唆しておきながら、カタカナによるフリガナは原則的な
発音と全く同じ「ク」。厳しい書き方をすれば、筆者のベトナム語力
そのものが疑われても仕方がない。

ブログ主の理解では、「c」の例外的な発音は、同じページの上に
ある「p」、つまり、フリガナなら「プ」(ただし、息は外に出さない)
とするのが適当だろう。ハングルなら「ㅂ」パッチムの音だ。

とにもかくにも、子音にうるさい(?)韓国語に鍛えられた「耳」の
おかげで、今回、ベトナム語の末子音「c」の謎を知り、何とか、その
謎を解くことができた、と言えよう。

正直、ベトナム語の学習に、韓国語「耳」が役に立つとは、思っても
みなかった展開である。




<追記>

後の学習の結果、ベトナム語の末子音のうち、直前の母音の影響で発音が
変わるのは、「c」(pに変化)と「ng」(mに変化)の2つであることが
わかった。


(終わり)

越韓辞典が強い味方

2023年08月22日 |   〇中・露・越語
何の自慢にもならない話だが、日本語ではともに「シャー」と表記する
しかないロシア文字の「Ш」と「Щ」について、ブログ主が両者の
違いを明確に理解するまでに約5年を要した。(カギは反り舌音か否か
にあった。)

独学者が、時に非常に非効率的な学習を強いられる、一つの例だろう。

実は、この夏から独学を始めたベトナム語でも、早くも独学者の壁に
ぶつかってしまった。今のブログ主には全く理解ができない、実に
不可解な難問だ。

それは、例えば「学」という漢字に由来するベトナム語の発音。この
言葉自体は、「勉強する」という意味を持つ、基本中の基本となる語彙だ。

この「学」という言葉を、ベトナム語の文字表記に則り、原則通りに
発音すれば、「hok」(※便宜的なアルファベット表記。以下同様。)
となる。


△「ゼロから1人でベトナム語」(あさ出版)より

現在、ブログ主が使っているテキストでも、カタカナで「ホック」と
ルビが振ってある。

ところが、である。

ブログ主が、テキスト付属の音声データ(ネイティブの発音)を何度、
再生し聞き返してみても、全く「hok」には聞こえないのだ。

ブログ主の耳に聞こえてくる音は、どう聞いても「hop」。(少しわかり
にくいが、参考までにGoogle 翻訳の音声をリンクしておく。)

ところで、先日、この問題と関連して、ブログ主はおもしろい発見をした。


△便宜的な表記ではあるものの、はっきりと「홉/hop」の文字が見える

韓国のネイバーが提供しているベトナム語辞典では、「学」の発音を、
ハングルではっきりと「홉」(hop)と表記しているではないか。

一般に、韓国語は語末の子音(韓国語では「パッチム」)の発音を厳格に
区別している。

その韓国のベトナム語辞書が(今のところ1冊だけとは言え)、ブログ主の
耳の正しさを証明してくれたことは、実に心強いことである。

ただし、それでも、「学」を始め、いくつかの単語の語末子音の発音が
原則からずれている理由まではわからない。

ネットで関連サイトをいろいろと検索してはいるが、いまだに、その疑問を
解消してくれる明快な説明には出会えていない。

と言うより、文字(特に語末の子音)と実際の発音の間にズレが存在する
ことについて触れたサイトさえ見つけ切れていないのが実情だ。この夏、
ベトナム語の学習を始めて間もないブログ主でさえ、すでにいくつかの
単語で文字と発音がずれている事例にぶつかっているというのに・・。
何とも、もどかしい限りである。

あるいは、この問題には、それぞれにかなり異なる北部(一般的に
ベトナム語と呼ばれている方言)、中部、南部の3方言が公的に並存して
いる、ベトナム語に特有の事情が関わっているのかもしれない。

いずれにしろ、かつてロシア語学習で経験した例のように、いつの日にか、
この不可解な疑問をきれいに解消できる日が来ることを信じて、粘り強く、
かつ陰気にベトナム語の学習を続けて行くしかなさそうだ。


(終わり)

今どきの外国語学習

2023年08月16日 |   〇中・露・越語

△ブログ主が購入した最初のベトナム語テキスト

この夏、一念発起、新しくベトナム語の学習を始めたブログ主。


△音声CD以外にも、ネットを通じて音声データがダウンロードできる

せっかくならと、今どきの外国語学習法を存分に活用させてもらう
ことにした。

ネイティブによる発音の音声データを、テキストの説明を参考に、
自宅のパソコンと自分のスマホにダウンロードさせてもらった。


△スマホにもダウンロードした音声データ

自家用車のカーステでは付属のCDを聞き流し。それに加えて、スマホや
パソコンにダウンロードした音声を、随時、再生させながらテキストで
学習。


△ネイティブの音声を何度でも繰り返し聴ける

これなら本当に「ゼロから1人で」、様々な外国語を効果的に独学
できそうだ。

後は、どれだけ強い意志を持って粘り強く孤独な学習を継続して
いけるかにかかっている。

陰気に徹するしかない。

これは、外国語学習に限らず、どんな学習でもいっしょだろう。


(終わり)

人生最後の外国語は越語

2023年08月13日 |   〇中・露・越語

△ブログ主の最初のベトナム語テキスト

結局、ベトナム語の最初のテキストは、プサンではなく福岡の地元で
購入することになった。

末っ子(大学4年生)につき合って、地元の大型書店に立ち寄った折りに、
語学テキストのコーナーを覗いてみた。そして、その時、手にした1冊の
本の「プロローグ」の部分に関心を引かれたのだ。


△ベトナム語の漢字語は「漢越語」

ブログ主は何もベトナム語を極めようと考えているわけでもなければ、
かと言ってベトナム旅行を楽しむために簡単なベトナム語の知識を身に
着けたい、などと考えているわけでもない。

ブログ主の中で膨らんできているのは、昨今、自分の住む町や故郷の
農村(ともに福岡県内)においても急増している在日ベトナム人に
対する興味。

それに加えて、ブログ主は以前から、日本や韓国と同じく漢字文化圏に
属しているベトナムの言語について、比較文化論的な観点から関心を
持ってきた。(※関連ブログ記事

この本の「プロローグ」の中で解説されていた「漢越語」なる未知の
用語が、そういうブログ主の興味・関心をピタッと突いてきたのである。


△韓国語や中国語同様、ベトナム語でも漢字の知識が役に立つ

ブログ主は、韓国語のテキストを使ったベトナム語学習へのこだわりを
一旦、引っ込め、漢字と言う日越共通の文化にきちっと目配りをした、
このテキスト(およびCD)を使いベトナム語学習をスタートさせる
ことに決めた。

一般的に漢字が軽視されている韓国の文化的状況の中で、ベトナム語の
初級テキストの中でだけは、例外的にベトナム語と漢字の関りが重視
されているとは考えにくい。韓国語のテキストを通じたベトナム語学習は、
もう少し先の楽しみとして取っておけばよいのだ。

とにもかくにも、ブログ主が目標とするのは、初級レベルのベトナム語の
習得。

ベトナム語は、ほぼ間違いなく、ブログ主が挑戦する人生最後の外国語に
なる。韓国語、そして中国語やロシア語同様、決して先を急ぐことなく、
のんびりと楽しみながら、末永く付き合い続けて行きたいものである。


(終わり)