福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

当世韓国大家族事情

2024年11月27日 |  〇映画・映画音楽
장손  「跡継ぎの孫」 〇〇〇〇〇
(2150)



2024年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。

主人公はソウルに暮らす独身の青年。彼の実家は慶尚北道(参考:ウィキ
の某地で代を継いで来た旧家。祖父の代から豆腐工場を営み、現在は両親と
姉夫婦が中心になって従業員を使い工場を操業している。


△一族のチェサの折、祖父とともに先祖の墓地に参った主人公

主人公は工場を継ぐつもりも、故郷に戻って暮らすつもりもない。それでも、
祖父母が主人公(一族の跡を継ぐ男の孫)に向ける偏愛とも言える愛情は
変わらない。


△祖母の葬儀で祖母の遺体を墓地に運ぶ主人公ら

映画は、そういう家族のチェサ(儒教式の先祖祭祀)、そして、その後の
祖母の突然の死と葬儀の様子に、家族間の葛藤や絆を絡めながら展開して
いく。

個性的な俳優らの迫真の名演技もあり、実に見ごたえのある、現代韓国の
大家族ドラマだった。

(終わり)

厄介な隣人と共倒れ

2024年11月26日 |  〇映画・映画音楽
오후 네시  「午後4時」  〇〇〇--
(2149)



2024年に公開されたミステリー風ドラマ。原作は、ベルギーの小説家、
アメリー・ノートン(参考:ウィキ)の「午後四時の男」。

主人公の男と妻は、男の退職後、静かな余生を夢み、山間地の湖畔に立つ
別荘風の住宅に引っ越す。そんな2人の家を、隣人の男が、毎日午後4時
きっかりに訪問し、黙って2時間滞在し、帰宅する日々が始まった。当惑し、
憔悴した男は、徐々に精神のバランスを失って行き、ついには、思いも
よらなかった破滅の道を歩むことになる。


△不可解かつ不愉快な隣人への対応に苦悩を深めて行く男と妻

ナンセンスな展開ながら、厄介な人間関係への対処の仕方について考え
させられる、なかなか面白い心理劇だった。


(終わり)

結末が衝撃的な映画

2024年11月25日 |  〇映画・映画音楽
보통의 가족  「普通の家族」 〇〇〇〇〇
(2148)



2024年に公開された社会派の家族ドラマ。原作はオランダ人作家の
小説「冷たい晩餐」(参考:ウィキ)。

社会的な成功を収め裕福に暮らす2人の兄弟には、それぞれ高校生の
1人娘と、同じく高校生の1人息子がいた。そのいとこ同士の高校生が
2人で、あるパーティーからの帰宅途中、ホームレスの老人に暴行を加え、
老人が死亡するという事件を起こした。


△韓国版では、兄は弁護士で弟は医者

当初、兄弟家族は、子どもたちと事件の関係を隠ぺいすることにしたが、
紆余曲折の後、兄弟家族は衝撃の結末を迎えることになる。

なかなか見ごたえのある社会派ドラマだった。


(終わり)

食堂の女主人の秘密

2024年11月24日 |  〇映画・映画音楽
더 킬러스  「ザ キラーズ」 〇〇---
(2147)



2024年に公開されたインディーズ系のオムニバス映画。殺し屋を
主人公にした4本のナンセンスコメディ。


△女性が名うての殺し屋だったというどんでん返し

食堂の若い女主人を主人公に描いた作品については、そこそこ見ごたえが
あった。

(終わり)

赤い鷹は武侠ヒーロー

2024年11月22日 |  〇映画・映画音楽
붉은 매   「赤い鷹」 〇〇〇--
(2146)



1995年に公開された武侠ヒーローアニメ。


△中原の平和を守る正義のヒーロー「赤い鷹」

古代中国の中原(華北平原)を舞台に、皇帝の国を乗っ取ろうとする
悪の集団を、超自然的な気功術を使う、正義の武術家「赤い鷹」が
成敗する物語。

少年心(?)をドキッとさせる、ちょっとエッチなシーンもあったりして、
そこそこ楽しめるヒーローアニメだった。

(終わり)

またもラーメンに敗北感

2024年11月20日 |  〇映画・映画音楽
베테랑 2 「ベテラン 2」 〇〇〇〇〇
(2145)



2024年に公開され、750万を超える観客を動員した痛快刑事物アクション。
前作(関連記事)に続くシリーズ第2弾にあたる作品だ。

主人公のベテラン刑事が、警察内部に潜む怪物的な殺人鬼に絶体絶命の
窮地に追い詰められながらも、満身創痍の末、最後の最後に殺人鬼に
手錠をかける大逆転劇。

非常に楽しめる娯楽映画だった。

ところで、この映画では、ブログ主が期待していたチャジャン麺(韓国式
ジャージャー麺)関連シーンは、たったの一度も登場しなかった。前作
には、しっかり登場していたにも関わらず、だ。


△映画の序盤で登場した最初のラーメンシーン

逆にライバル(?)のラーメンは3、4度、登場した。


△事件を解決した主人公が深夜、自宅で作ったラーメン

特に印象的だったのは、ラストシーンで、難事件をきれいに解決し帰宅した
主人公が深夜、自宅のキッチンで自らこしらえ、息子、妻と一緒につついた
インスタントラーメン。


△ワケありの息子がラーメンを口いっぱいに含む様子

父親に心を閉ざしていたワケありの息子が、父親のこしらえたラーメンを
口いっぱいに運び込むシーンには、チャジャン麺に強いこだわりを持つ
ブログ主が、深い敗北感を感じさせられたほどだった。

日常生活でも映画の中でも、やはり、韓国人とインスタントラーメンは、
切っても切り離せない関係にあることを、あらためて思い知らされた
ワンシーンだった。

(終わり)

日本小説が韓流映画に

2024年11月19日 |  〇映画・映画音楽
6시간 후 너는 죽는다  「6時間後に君は死ぬ」 〇〇〇--
(2144)



2024年に公開されたサスペンス・スリラー。原作は日本の小説家、
高野和明の同名小説(参考:ウィキ)。


△6時間後の彼女の死を予知した青年

恋人が命を奪われたことをきっかけに不思議な予知能力が生まれた青年が、
自らの命を懸けて1人の女性の命を救い、同時に連続殺人犯を逮捕へと導く
物語。舞台はインチョン(仁川)。

なかなか見ごたえのあるサスペンス映画だった。


(終わり)

結婚へのいばらの道

2024年11月18日 |  〇映画・映画音楽
결혼, 하겠나?  「結婚、する?」 〇〇〇--
(2143)



2024年に公開された社会派の恋愛ドラマ。

結婚を間近にひかえたカップルに不幸が襲う。男性の父親が脳出血で
倒れ、一命は取り留めたものの身体に重い機能障害が残り、リハビリの
ために長い入院生活が必要となった。父親は貯えもなければ、保険にも
入っていない。男性は父親を見捨てることができず、金銭面の負担も
含め、父親のサポートを自分の結婚よりも優先する。



男性と恋人は、当面、結婚をあきらめざるを得なくなり、さらには、男性
の方から、別れを切り出す。

それでも、再び、2人が協力して何とか現状を打開しようと、気持ちを
通わせたところで映画は終わる。

韓国の福祉制度(医療保護)についても学べる、なかなか見ごたえの
ある恋愛映画だった。

(終わり)

ガネーシャとチヂミ

2024年11月17日 | 【日常の韓国】


土曜日のお昼、長男を除くブログ主家族4人は、福岡市東区吉塚の
リトルアジアマーケット(吉塚商店街)を訪れた。


△ヒンズーの神、ガネーシャもいる商店街

駅前のさびれる一方のシャッター商店街に、アジア系の商店や食堂が
増え始め、今やリトルアジアマーケットとして、かつての賑わいを
取り戻しつつある。


△目当ては韓国料理店

ブログ主家族がこのマーケットを訪れた目的も、マーケット内にある
韓国料理店での食事だった。


△店内には、ブログ主家族を含め、10数人の昼食客が(写真外)

その日、ブログ主はテールスープ定食を注文した。



娘2人はホルモン鍋定食、妻はスントゥブチゲ定食を頼んだ。


△テールスープ定食

その他、みんなでつまむチヂミとヤンニョムチキンも追加で注文。


△期待していた骨付きテール肉は、一つも入ってなかった

家族一同、お腹いっぱいになって店を後にした。


△ホルモン鍋定食

食事後、ブログ主は労組の会議に向かい、妻と娘2人は長女の車で、隣町に
あるコストコまでショッピングに出かけた。


△海鮮チヂミ

夕方、家族4人は再度、福岡市東区のショッピングモールに集結。


△ヤンニョムチキン

4人で夕食(中華)を取った後、ブログ主が車で末娘をアパートまで送り
とどけ、帰途についた。

かくして、この土曜日は、慌ただしい中にも、美味しいものをいろいろと
食べ、充実した時間を過ごすことができた。


(終わり)

吉塚地蔵を4言語で

2024年11月16日 |  〇4言語表示等


この週末、長男を除く家族4人で、福岡市東区吉塚にあるリトルアジア
マーケット(吉塚商店街)を訪れた。

その時、マーケットの入り口前にあった吉塚地蔵堂が目に入った。



福岡市が設置した案内板では、吉塚という地名の由来が、この地蔵堂に
あることが日英中韓の4言語で説明されていた。

(終わり)

中露2言語を解く

2024年11月16日 |   〇中・露・越語


結局、韓国の2025年度大学入学共通試験(いわゆるスヌン)で出題された
「中国語Ⅰ」と「ロシア語Ⅰ」の問題については、一気に解き進めた。



自己採点の結果、中国語は50点満点中の44点(88%)。



ロシア語は同じく40点(80%)だった。

プサンを訪問するたびに中華街(ロシアタウン)で受ける知的な刺激も
手伝い、何とか日々細々と学習を継続できている中国語とロシア語。

実力の方は相変わらず、中級レベルの入り口付近をうろうろしている
状況ではあるが、その居心地は決して悪くない。いや、むしろ心地よい
くらいか?中国語とロシア語については、もとより、そう高いレベルを
目指しているわけではないのだ。

(終わり)

韓国スヌンと福岡

2024年11月15日 |   〇科学・教育


11月14日(木)、韓国で実施された2025年度大学入学共通試験(いわゆる
スヌン)の「日本語Ⅰ」(全30問)に、福岡が登場していた。

福岡に住むブログ主は、やはり福岡に関する話題に敏感なのだ。

ブログ主は、ブログ主自身が福岡から近いプサンを拠点に韓国にハマって
いったように、近い福岡を拠点に日本に対する関心を広げ、理解を深めて
くれる韓国人が増えていくことを心から願っている。

(終わり)

まずはベトナム語Ⅰ

2024年11月15日 |   〇中・露・越語

△第2外国語/漢文領域(ベトナム語Ⅰ)

韓国では11月14日(木)の今日、2025年度の大学入学共通試験(いわゆる
スヌン/修能)が実施された。

この日に向け、極度にストレスが高まっていたに違いない受験生には
申し訳ない気もするが、ブログ主にとっては、このスヌンが、実に楽しみな
秋の風物詩だ。

ブログ主は今年も、ネット上に公開された第2外国語・漢文領域の試験
問題(合計30問、50点満点) に私的に挑戦することにした。もちろん、
同じく公開された正解を元に自己採点も行うつもりだ。

ブログ主には、ここ数年来の恒例イベント。

今年については、3言語を1日に1言語ずつ「受験」することにした。まずは
ベトナム語、次に中国語、最後にロシア語の順だ。

・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・  

さて、今夜、挑戦したスヌンの「ベトナム語Ⅰ」。



厳正なる(?)自己採点の結果、点数は50点満点中の37点。100点満点に
換算して74点。

これが、現状、ブログ主のベトナム語の実力について下された、一つの
客観的な診断である。

決して人に自慢できるような点数ではないが、ブログ主的には、そこそこ
満足している。これからも、少しずつベトナム語の実力を伸ばしていきたい
ものだ。


(終わり)

似顔絵作家はダウン症

2024年11月14日 |  〇映画・映画音楽
니얼굴  「あなたの顔」 〇〇〇〇-
(2142)



2022年に公開されたドキュメンタリー映画。



ダウン症の似顔絵作家、チョン・ウネさんの活動と日常を記録した作品。



障害のある、なしに関わらず、自分の好きなことに打ち込み、なおかつ、
それを楽しめる人は、実に幸せな人だ。

なかなか見ごたえのあるドキュメンタリーだった。

(終わり)

韓国の僧侶養成大学

2024年11月12日 |  〇映画・映画音楽
문경   「ムンギョン」 〇〇〇〇-
(2141)



2024年に公開されたインディーズ系の青春ドラマ。

職場での理不尽な待遇と人間関係に疲れ果て、体調を崩した30代女性の
ムンギョンが、休暇を取り、自分と同じ名の街、慶尚北道ムンギョン
参考:ウィキ)を訪れる。


△「僧伽大学」を出て「万行」修行中の尼僧もラーメン

そして、当地で偶然出会ったワケありの若い尼僧(にそう)といっしょに、
ケガをした迷子犬の飼い主を探し歩きながら癒されていく物語。


△ブログ主の妻(韓国出身)も大好きなシレギ(大根葉)のスープ

韓国にも僧侶養成大学(僧伽大学)が存在していることなど、いろいろと
新しい知識を得ることのできた映画だった。

(終わり)