■서치 아웃 「捜し出す/サーチアウト」 〇〇〇--
(1065)
2020年4月に公開されたインディーズ系の社会派
サスペンス。
△主人公の暮らす就職浪人生アパート(映画より)
ロシアで100人を超える自殺者を出し社会問題化した
「青い鯨」ゲームをモティーフに創作された韓国映画だ。
△主人公の暮らす浪人生アパートは韓国語で고시원/고시텔(映画より)
主人公は警察官を目指し、コンビニでバイトをしながら
受験勉強に励む就職浪人生。
△机とベッドを備えた4畳ほどの狭い部屋(映画より)
同じ浪人生アパートに住む女性の自殺をきっかけに、
インターネットのSNSを悪用し多くの若者を自殺に
追い込んでいるサイコパスの存在に気付き、先輩や
何でも屋の事務員らと力を合わせ、その正体を
つき止めていく。
△アパートの屋上からはソウルタワーが見える(映画より)
なかなか見ごたえのある映画だった。
(終わり)
■도둑냥 「泥棒猫」 〇----
(1064)
2020年4月に公開された犯罪コメディ。
長年、身を粉にして懸命に働き、家と結婚資金を
準備したアラフォーの独身男(写真館経営)が、
結婚詐欺師の女にまんまとだまされ、財産の
全てを奪われる物語。
実に残酷なコメディである。
男の立場からすれば、とても笑えたものではない。
この映画を見た者は、せめて、この映画に出てきた
ような「口の上手い」人間には決してだまされない
よう、気を付けるしかないだろう。
特に「都合の良い偶然」がいくつも重なるような
話は、大概、ウソだ。
△赤囲みは主人公男性の写真館(映画より)▼カカオマップより
それにしても、この映画でおもしろかったのは、
ロケ地である。
例によって、映画の本筋とは全く関係はない。
△主人公男性の写真館(映画より)▼カカオマップより
ネット地図(カカオマップ)のストリートビューで
確認してみてわかったことだが、映画に登場した
写真館は、少なくとも2019年7月現在(上記写真)、
京畿道南楊州市に実在する写真館であった。
(終わり)
■오늘 「今日」 〇〇---
(1045)
2011年に公開された社会派ドラマ。
カトリックの熱心な信者である主人公が、自分の
婚約者をひき逃げし、死亡させた犯人に対する
「赦(ゆる)し」をめぐり苦悩する。
そして、彼女なりの答えを見つけていく。
△主演女優はソン・ヘギョ(映画より)
カトリック信者の多い韓国ならではの映画だ。
この映画では、彼女の登った1本の急階段が
強く印象に残った。もちろん、物語の本筋とは
関係はない。
△かなり急で長い階段(映画より)
今回、残念ながらロケ地の特定はできなかった。
△場所はソウルか?(映画より)
「ヲタク」に課せられた一つの「宿題」として、
この先もロケ地を探し続けたいものだ。
投稿 2020年4月11日
<追記>
△コネスト韓国地図より
この映画に登場した急階段は、ソウル市城東区玉水洞
13区域に「かつて」存在していた階段で、ほぼ間違いない
ことがわかった。(参考にした関連サイト)
同区域は、2010年代に大規模な再開発が行われ、
現在は現代的な高層マンション団地に様変わり
している。
投稿 2020年4月29日
(終わり)
■플라스틱 트리 「プラスティック・ツリー」 〇〇〇〇〇
(1063)
2003年に公開された異色の恋愛スリラー。
△プサン市ソンジョン<松亭>海岸(映画より)
方言はほぼ全く登場しないが、物語の舞台は、プサンの
ソンジョン(松亭)海岸。
△100-1はプサンに実在するバス路線<松亭-東莱-釜山大>(映画より)
散髪屋の青年とバイク便配達員の女性が、肩を
寄せ合うように静かに暮らしていた海辺の理髪店に、
青年の幼なじみで遊び人の男が転がり込む。
△主人公が暮らしていた海辺の理髪店(映画より)
その後、展開されるドロドロとした三角関係が、
青年と女性を狂気へと駆り立て、ついには衝撃的な
殺人事件を引き起こす。
△主人公はプサン出身の男優、キム・インゴン(映画より)
それにしても、この映画ほど極端で虚無的な
結末(詳述は控える)を迎える男女の物語も
珍しい。
しかも、無常観の漂う美しい映像と抒情的な音楽が、
男女の孤独と狂気を際立たせていた。
△小さな中華料理店(映画より)
なお、この映画でも、幼なじみが街の中華料理店で
チャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)を食べる
シーンが登場した。
ただし、こちらの方は、それでなくても無作法で
身勝手な幼なじみが食事中、クチャクチャ音をたて
ながら何度もげっぷをするなど、見る者の神経を
逆なでするような食事シーンだった。
△青年と女性を狂気に追い込んだ幼なじみ(映画より)
これは、これまで「ヲタク」が見てきた映画の中で、
間違いなく、最も不快な食事シーンだった。
(終わり)
■투캅스 「ツー・コップス」 〇〇〇--
(1060)
1993年に公開され、大ヒットしたブラックコメディ。
先輩の腐敗刑事が、超堅物の新人刑事をあの手、
この手で悪の道に誘い入れようとする。
結局、新人刑事は先輩のワナにハマり、1人の
美しい女性と恋に落ちたことで、お金が必要に
なり、ワイロに手を染めるようになった。
なかなかおもしろい映画だった。
■투캅스2 「ツー・コップス2」 〇〇〇--
(1061)
1996年に公開されたシリーズ第2作。
第1作の新人刑事が中堅刑事に成長し、今度は、
自分が新人刑事の教育係に。
新人刑事は、若いくせに超凄腕で超クリーンな
模範的刑事。なかなか不正に手を染めない
ばかりか、逆に先輩刑事の不正の証拠を握り、
先輩を清潔な刑事になるよう追い込んでいく。
△腐敗するどころか、先輩を追い詰めた新人刑事<右>(映画より)
しかし、そんな新人刑事が財閥のドラ息子を「法律
通りに」逮捕したことがアダとなり、失職の危機に
陥る。
新人刑事の厳しい追い込みから解放され、安堵した
先輩だったが、今度は新人の境遇に同情を感じる
ようになる。
そして、財閥会長に裏取引を持ち掛け、ドラ息子の
他の犯罪のもみ消しをエサに、警察への不当介入
(新人刑事の免職要求)をやめさせる。
新人刑事は、先輩に感謝しつつ、腐敗していった。
前作に劣らず、おもしろいブラックコメディだった。
■투캅스3 「ツー・コップス3」 〇〇〇--
(1062)
1998年に公開された刑事物のブラックコメディ。
第2作で腐敗刑事たちの仲間となった主人公刑事が、
新しく配属された女性刑事を追い出すための教育
(いびり)役を任された。
△「男の職場」に進出し苦労する女性刑事(映画より)
しかし、女性刑事は刑事をやめるどころか、きっちりと
能力を発揮し、男性刑事らの信頼を勝ち取ったばかりか、
主人公刑事のハートもつかんでしまった。
そこそこおもしろいコメディだった。
(終わり)
■미스터 좀비 「ミスター・ゾンビ」 〇〇---
(1059)
2010年に公開されたナンセンスコメディ。
△主人公の唐揚げ店(映画より)
主人公は、京畿道龍仁市器興区で小さな唐揚げ店を営む、
ちょっと間抜けな中年男。
△店の中の主人公夫婦(映画より)
しかし、彼はゾンビウィルスの持ち主で、ストレスが
高まるとゾンビに変身する。
△店内の地図には龍仁市器興区と水原市霊通区<左>(映画より)
その彼が、全羅道方言を使う悪徳高利貸しから、店と
娘を守るため、ゾンビに変身し闘う。
△龍仁市器興区と水原市霊通区(コネスト韓国地図より)
「ヲタク」の趣向には全く合わない映画だった。
△パソコンの顧客情報管理画面に「龍仁市器興区新葛洞」の住所名が
ただし、ロケ地の龍仁市については、ちょっとこだわった。
こういう機会を活用し、ネットで韓国地理の勉強をする
のも、悪くはない。
(終わり)
今春(2020年)、「ヲタク」の末っ子が新しく佐賀市で
学生生活を始めた。
親バカの「ヲタク」は、福岡県内の自宅から佐賀市まで、
車ですでに4往復もしている。
△赤色の星印が案内標識の位置(グーグル地図より)
そういう「ヲタク」だからこそ発見できた(どうでも
いい)事実がある。
福岡方面から車で国道51号線を通って佐賀市に入る
者は、市街区域に入る直前あたりでハングルを目に
することができる(上記地図の星印)。
△4か国語表記の案内標識(グーグルマップより)
日英韓中の4か国語による案内標識だ。
△大隈重信と日本赤十字社創設者の佐野常民は佐賀の偉人(グーグルマップより)
次回の佐賀市訪問の折にでも、車を止め、自分の
カメラで撮影しようと考えていたが、気の短い
「ヲタク」には、その時が待てなかった。
グーグルマップのストリートビューで確認した
案内標識を、きっちりキャプチャーしてしまった。
(終わり)
■사냥의 시간 「狩りの時間」 〇----
(1058)
2020年、ネットフリックスで公開された犯罪アクション。
舞台は、退廃的なムードの漂う近未来の韓国の都市。
△1人の青年の父親は労働運動家(映画より)
人生の一発逆転を夢見て闇カジノ店を襲い、強盗を
働いた4人の青年たちが、組織の放った凄腕のハンターに
追い詰められていく様を描いた作品。
△近未来でも労働運動が盛んな韓国(映画より)
「ヲタク」の趣向には合わない映画だった。
(終わり)
■설화 「雪花」 〇----
(1057)
2020年に公開されたインディーズ系の犯罪ミステリー。
1人の美女が、酒乱で暴力的な父親を手にかけてしまう。
その後、女は、その犯罪を同じアパートの2階に住む
引きこもり男の犯行に見せかけるため、アルバイト先で
知り合った金持ちの息子まで巻き込みながら、自分を
被害者とする虚構の誘拐事件を仕組み、成功させる。
△3世帯が住む3階建て住宅(映画より)
同情の余地があるとは言え、自分の父親ばかりか、
無関係の2人の男の命まで奪ってしまう、非常に
身勝手な美しい悪女の物語であった。
(終わり)
■좀비 파이터 「ゾンビ・ファイター」 〇----
(1056)
2020年に公開されたハードボイルド風ゾンビ映画。
物語の背景は近未来の韓国。
△ゾンビウィルスがついに韓国へ(映画より)
アメリカで発生したゾンビウィルスが地球上を覆う中、
人類は飛び飛びに確保した安全区域を拠点に、ゾンビ
ウィルスとの戦いを続けている。
目下、朝鮮半島で確保されている安全区域は、プサン
のみ。
この映画の主人公は、安全区域外に暮らす地下格闘家。
ゾンビ使いの女と組んで、捕獲ゾンビ同士を戦わせる
賭けデスマッチに、ゾンビを装い出場し戦っている。
△金網のリングで鎖に繋がれたまま戦うゾンビ(映画より)
彼は、人間よりも動きの鈍いゾンビを打ち倒しながら
賞金を稼ぎ、いつの日か、娘を連れ安全区域に入る
ことを夢見ている。
しかし、結局、賭けデスマッチの胴元に正体がばれて
しまった男は、女と娘の命の保障と引き替えに、本物の
ゾンビになって試合に出場することになる。
その後、3人の運命がどう展開するのか、明らかに
されないまま映画は終わる。
「ヲタク」の趣向には全く合わない映画であった。
(終わり)
■브링 더 소울 : 더 무비 「BRING THE SOUL : THE MOVIE」
(1055) 〇〇---
2018年に行われたBTS(防弾少年団)の北米・欧州
ツアーの様子を記録したミュージック映画。
△NYメッツのホーム球場「シティ・フィールド」にて(映画より)
「ヲタク」が、BTSの記録映画を見るのも、これで2本目。
(1本目の感想はこちらで)
△「シティ・フィールド」でのリハの様子(映画より)
今回のツアー開催地は、LA、オークランド(米)、シカゴ、
カナダ、ニューヨーク、ロンドン、アムステルダム、
ベルリン、パリ。
時には怪我し、病気になったメンバーを皆で支え合い
ながら、予定されていたコンサートを全て成功させた。
大したグループである。
△「シティ・フィールド」の外でファンにインタビュー(映画より)
それぞれのコンサート会場に詰めかけたファンは、
白人に黒人、そしてヒスパニックにイスラム教徒・・・。
開催地の位置からして当然と言えば当然ながら、
アジア系のファンは少数派(に見えた)。
△ベルリンにて(映画より)
ソウル出身者は1人もいない、慶尚道出身者を中心に
した7人の韓国人青年が、今、世界でどれほど熱い
支持を集めているのか、実感できた。
△パリでのコンサートの様子(映画より)
ただし、彼らが人気を集めている理由については、
相変わらず、この映画を見てもよくわからなかった。
それはつまり、「ヲタク」自身いまだに、彼らの
曲の中で好きな曲が1曲もない、という状態が変わって
いないことを意味している。
(終わり)
■할렐루야 「ハレルヤ」 〇〇---
(1054)
1997年に公開された世紀末犯罪コメディ。
△牧師になりすました詐欺師(映画より)
新しい教会堂の建設資金を受け取りに上京した
牧師が、交通事故にあってしまう。
偶然、その場に居合わせた詐欺師の男が、助ける
ふりをしながら牧師から財布や身分証などを奪う。
そして、牧師が教会本部から受け取ることに
なっていた大金を、牧師に成りすましだまし取る
ことに成功する。
しかし、マドンナを含む教会関係者らとの関わりを
通じて良心に目覚めた男が、結局は、お金を教会に
返し、信者らを前に懺悔(ざんげ)の説教をした後、
警察に自首する。
△チョイ役で若き日のチェ・ジウも出演していた(映画より)
「ヲタク」の趣向には全く合わないコメディで
あった。
△地下鉄で主人公の財布をすった美人スリはイ・ヘヨン(映画より)
ただし、1990年代末という時代性もあってか、映画には
数多くの一重まぶたの韓国美女が登場し、「ヲタク」に
新鮮なインパクトを与えた。
△キュートな区役所職員を演じたのはト・ジウォン(映画より)
整形手術が一般化した現代韓国においては、映画で
一重まぶたの美人女優を目にすることは、あまりない。
△マドンナ役を演じたのはソン・ヒョナ(映画より)
そういう意味では、いわゆる東洋的なクール
ビューティーに関心のある人には、おすすめの
1本なのかもしれない。
(終わり)
■초록물고기 「グリーンフィッシュ」 〇〇〇〇-
(1053)
1997年、韓国の各種映画賞を総なめにした韓国
ノワールの名作。
兄弟で食堂を出すことを夢見る、家族思いで純朴な
青年が、ヤクザのボスの愛人と知り合ったことを
きっかけに、ヤクザ組織の構成員になる。
△ボス役にムン・ソングン、愛人役にシム・ヘジン(映画より)
青年と愛人は、徐々に距離を縮め、ついには男女の
関係になる。
△愛人は青年といっしょに逃げたかったのかもしれない(映画より)
持ち前の度胸を発揮し、組織の中で頭角を現し、抗争でも
大きな手柄を立てる青年ではあったが、結局は最後に
ボスから粛清されてしまう。
△高陽市一山に完成したサムゲタン料理店「大きな木のある店」(映画より)
家族で経営する地鶏のサムゲタン料理店が完成
した時、誰よりもその時を待っていた青年の姿は、
そこになかった。
△家族の料理店に青年の姿はない(映画より)
何とも切ない結末の映画だった。
(終わり)
■경호원 「ボディガード」 〇〇〇--
(1052)
2020年に公開されたインディーズ系のアクション映画。
財閥系企業グループ内で血みどろの権力闘争が起き、
創業者の会長が自殺を装い暗殺されてしまう。
そして、会長の一人娘であり、グループの後継者と
目されていた理事の運命も風前の灯となる。
その時、2人のボディガードが彼女を守るために
立ち上がる。
△孤立無援の理事を守るため2人の男が命をかける(映画より)
なかなか見ごたえのある作品だった。
△悪徳勢力との最後の戦いの場は江陵のホテル(映画より)
ところで、この映画では、ロケ地となった江陵の
ホテルが印象に残った。
△2人のボディガードは理事を守り抜いた(映画より)
東海(日本海)を望む高台にある現代的なホテルだ。
△ロケ地はホテル・トップス10(映画より)
こういうホテルで、ゆっくり3、4泊して見るのも
悪くはなさそうだ。(もちろん、時間とお金の余裕
さえあれば、の話だが)
(終わり)
■세상끝의 사랑 「世の果ての愛」 -----
(1051)
2015年に公開された悲恋の物語。
△男はガソリンスタンドを経営する社長(映画より)
ある女性と愛し合って結婚した男が、女性の連れ子で
ある娘と恋に落ちる。
女性(母親)は、大きな衝撃を受けるが、2人のために
身を引く決心をし、この世を去る、という非常に悪趣味な
映画である。
△母親は大学教授、娘は予備校生(映画より)
それにしても、この映画では主演男優が微妙に
松重豊に似ていることが始終、気になってしまい、
「ヲタク」の映画への感情移入を妨げた。
△微妙に松重豊に似ている主演男優(映画より)
おまけに母親を演じた女優が、見る角度によっては
真矢ミキに見えてしまい、余計にイメージが混乱
してしまった。
以下は全くの冗談。
△まさか若返った松重と真矢が共演?(映画より)
え?「孤独のグルメ」韓国出張編の撮影現場に、
日本のTVワイドショー「ビビット」が現地取材に
でも行ったのか?
それにしては、表情が深刻すぎやしないか?
(終わり)