福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

結婚式前夜の浮気

2024年02月29日 |  〇映画・映画音楽
일편단심 민들레 「一途な真心 名はタンポポ」 〇〇〇--
(2003)



2023年に制作された恋愛ブラックコメディ。

結婚式の当日、前夜、新郎と一夜をともにしたという女性からの怪文書が
式場に届いたことをきっかけに、両家の父母まで巻き込み繰り広げられる
ナンセンスなドタバタコメディ。


△お互いに知られてはならない秘密を抱えた新郎新婦

最終的に全ては表面的に丸く収まるが、その実、新郎新婦の2人とも、
さらには両家の父母まで含め全員が、それぞれのパートナーに対する
「一途な真心」など全くなかったことが明かされて映画は終わる。

ブログ主の趣向には全く合わない映画ではあったが、かなり笑える
映画ではあった。

(終わり)

それでも変態を演じる

2024年02月28日 |  〇映画・映画音楽
낭만 캠퍼스   「浪漫キャンパス」   〇----
(2002)



2023年に公開されたインディーズ系の恋愛映画。

変態やオタクの役ばかりを演じている40がらみの脇役俳優が、母校の
専門大学(実在の南海大学)のキャンパスを舞台に、同窓生の女性に、
学生時代にはできなかった告白をする。


△ロケ地は実在の慶尚南道立南海大学(韓国語wiki

当然のように、彼の気持ちが女性に受け入れられることはなかったが、
彼はソウルに戻り、また新しい気持ちで変態の役に挑んでいく。

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、例によって韓国語の聞き取り
学習と韓国社会の勉強と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。

(終わり)

佐賀の「明洞」に感激

2024年02月27日 | 【日常の韓国】

△JR佐賀駅近くの一角

2月下旬、3連休の最終日。

ブログ主は、福岡の実家に戻っていた末っ子(大学4年生)を自家用車で
佐賀市のアパートまで送った。帰りの車には、引っ越しの荷物の一部を
積み込み、一旦、実家に持ち帰る計画で。

おそらく、ブログ主が佐賀市で夕食を取るのも今回が最後。最終的な
引っ越しの日に、もう一度、佐賀市のアパートを訪れる予定にはして
いるが、その日の夕食を佐賀市で食べることはない。

この日は、ブログ主のリクエストを受け、末っ子がネットで佐賀駅近くの
韓国料理店を見つけてくれた。



その名も「明洞(ミョンドン)」。個人的には、プサンか慶尚道にまつわる
店名の店の方がよかったが、それは贅沢と言うもの。


△車を運転するブログ主はアルコール厳禁

ちょっと意外だったのは、アルバイトらしき若い従業員が南アジア系の
風貌の女性だったこと。留学生だろうか?これは、昨今の日本社会の
世相が、佐賀の韓国料理店にも表れていた、というだけの話だろう。

考えて見れば、ブログ主の暮らす福岡県内の小さな街でも、純和風の
おでん屋さんで朝鮮語でおしゃべりしていた2人の中国人留学生(朝鮮族)の
アルバイト店員と出会ったこともあったくらいだ。

さて、その日の「明洞」は、ほぼ満席。そこそこの人気店のようだった。
年齢層も多様な客らが韓国料理を肴(さかな)にお酒を飲んでいた。



車を運転するブログ主はアルコール類が飲めなかったのでウーロン茶を、
そして末っ子は、ミルキスを注文した。


△ミルキスは、カルピスソーダに似た韓流乳酸菌飲料

料理の方は、まずプルコギ。



ブログ主の大好物だ。


△高級感溢れる本格プルコギ

そして、チャプチェ。


△香ばしい風味の本格チャプチェも絶品

最後に、末っ子が注文したトッポッキ。


△ブログ主の額に汗をかかせた本格甘辛トッポッキ

付け合わせに白菜キムチも忘れなかった。


△本格浅漬けキムチも絶品だった

正直、どの料理も、ブログ主の期待の次元をはるかに超える美味だった。
厨房に立っていたシニアの韓国人女性は、センスはもちろん、かなりの
経験を持つ料理人と見た。

韓国本国でも、これほど質の高い韓国料理は、そうそう口にできるもの
ではない、というのがブログ主が抱いた率直な感想。

佐賀の韓国料理店をナメてはいけないのだ。


(終わり)

福岡空港横で韓国料理

2024年02月26日 | 【日常の韓国】
2月下旬、3連休の初日。

佐賀市にくらす末っ子(大学4年)を車に乗せ、彼女がこの3月下旬から
新しく暮らすことになるアパートを見学した。

場所は福岡市博多区の雑餉隈(ざっしょのくま)。福岡空港のすぐ近くだ。
彼女の引っ越し先のアパートのある地域は、博多区内とは言え、一部に
水田も残る郊外の住宅街。西鉄電車やJRの駅からは若干距離があるものの、
西鉄バスの停留場がすぐ近くにあり、通勤には非常に便利な場所だ。

そして、時刻は夕方。

アパートとその周辺部の見学を済ませ、北九州の実家に向かうため、国道
3号線に出てすぐのことだった。

「あっ!」という父娘の声が、ほぼ重なった。



佐賀でも2、3度、父娘で食事したことのある韓国料理店(チェーン店)が、
突然、目に飛び込んで来たのだ。



まだ決めていなかったその日の夕食は、この店で取ることに2人の
意見は瞬時に一致した。



ブログ主は、丼ではなく、初めてカルビ定食を注文。



付け合わせに白菜キムチを追加することも忘れなかった。



佐賀でお世話になった、京都に本部を持つ、この韓国料理チェーン店に
博多(福岡市)でもお世話になることになろうとは。

大したことではないが、これも一つの縁である。


(終わり)

逃げる母とチャジャン麺

2024年02月25日 |  ┣銀幕のチャジャン
검은 소년  「黒い少年」 〇----
(2001)



2024年に公開されたインディーズ系の青春映画。

父親の酒乱癖と暴力により親子3人の家庭が崩壊した高校生が主人公。

学校では、彼に自分と同じ匂いをかぎ取った性悪の不良につきまとわれ
ている。また、校外では、彼にとって唯一の居場所だった文芸サークルから
退会を通告されてしまう。これは、彼に対する誤解が恐怖へと膨らみ、
数人の会員が彼の退会を強く主張したことが原因だった。

居場所とともに生きていく希望まで失っていく少年。彼の中から消えずに
残る文学への強い執着が、果たして彼を救ってくれることになるのか・・。

見る者の気持ちをただ陰鬱にさせたまま、映画は終わる。

ブログ主の趣向には全く合わない映画だった。

ただ、この映画には、ブログ主こだわりのチャジャン麺(韓国式ジャー
ジャー麺)が、しっかり登場してくれた。


△定番の引っ越しチャジャン麺を平らげた主人公

家を出た母親が2度目の引っ越しをしたシーンだった。後に父親が
このアパートを探り出し、結局、母親は息子とも連絡を絶たざるを
得なくなる。



(終わり)

空手とチャジャン麺三昧

2024年02月24日 |  ┣銀幕のチャジャン
久しぶりに、韓流学園アクション「空手道」(鑑賞番号1013)を、
再鑑賞させてもらった。

最大の目的は、この映画に登場するチャジャン麺(韓国式ジャージャー麺)
シーンのより精緻な観察と記録。

この映画にチャジャン麺が登場することは、当ブログの過去記事にも記録
しているが、何分、この映画の初鑑賞は、まだ、ブログ主がチャジャン麺に
こだわり始める前。当然、チャジャン麺シーンの詳しい記録は取っていな
かった。

今回は、徹底的にチャジャン麺にこだわり、登場シーンごとに記録して
みた。

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登場シーン1



空手の達人である女子高生にあこがれた同級生の男子生徒が、女子高生の
父親が師範をつとめる空手道場に入門する。



そして、道場での練習の合間に、父親が注文した出前のチャジャン麺と
酢豚を3人で食べた。



ここで、師範の父親が無類のチャジャン麺好きであることが紹介された。



麺にチャジャンソースをかける場面。



そして、女子高生が麺にソースをからめる様子などが念入りに描かれていた。

登場シーン2



2度目のシーンも、場所は道場。ラップのかかった皿の端を割箸で擦り、
ラップを破り取るシーンから始まった。



その後、ソースを麺に垂らす。

食べるのは、女子高生に惹かれ新たに入門した上級生を加えた4人。



男子の2人が、飛び散る黒いソースから白い道着を守るため、首から
エプロンをかけている様子など、ディテールにこだわった演出が心憎い。

登場シーン3



3度目は、割箸を使い、麺にチャジャンソースを絡(から)めるシーンから
始まった。



食べるのは4人。4人が座った位置は2度目のシーンと全く同じだが、
左端の男子高生がエプロンをかけてないところや女子高生の髪と道着など、
細かい部分に違いが見られた。

登場シーン4



4度目のシーンも4人の座った位置は同じ。しかし、エプロンや女子高生の
髪と上着に、前の2度のシーンとの違いが見られた。

・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・  ・・

たかがチャジャン麵、されどチャジャン麵。

韓国映画にはチャジャン麺がつきものだとは言え、ここまでチャジャン麺愛に
溢れた作品もめずらしい。まさにチャジャン麺三昧(ざんまい)。

再鑑賞したかいがあったというものだ。

(終わり)

韓国の個性派男優

2024年02月23日 |  〇映画・映画音楽
배우수업  「俳優修業」 〇〇---
(2000)



2024年に公開されたインディーズ系のドラマ映画。

ある芸能事務所のクセの強いマネージャーが、俳優志望の青年に実生活
での辛酸を通じて演技の修行を積ませようとする物語。


△独特の雰囲気を持つ個性派俳優のヤン・ドングン

ブログ主の趣向には合わない映画だったが、マネージャーを演じた
個性派男優、ヤン・ドングンの演技には引き込まれてしまった。


(終わり)

明洞の屋台と中国語

2024年02月22日 | 【日常の韓国】


博多港(福岡市)でコンテナ貿易の仕事をしている長女が、会社の出張で
ソウルを訪れた。日程は1泊2日。



今回、あてがわれたホテルは明洞(ミョンドン)の某ホテル。


△ソウル明洞にプサン名物の焼き饅頭

ホテル近くで営業していた露店の様子も写真で送ってくれた。プサン名物
らしき甘いシアッホットク(堅果類入りの焼き饅頭)がソウルでも受けて
いるようだ。


△日本語は左上の「ホトク」のみ

注目したのは、露店の中国語。最近の明洞では、日本人観光客よりも
中国人観光客の方が多いと見える。


△昼食はソウル南大門の中華料理店で

2日目(最終日)の昼食は、南大門市場の中華料理店で取ったとのこと。
仕事関係の会食でもあるので、さすがに料理の写真などは撮らなかった
ようだ。

※写真は全てSNSの家族グループから

(終わり)

長女、ソウルに出張

2024年02月22日 | 【日常の韓国】

△福岡‐インチョン(?)の機内食はサンドウィッチ

博多港(福岡市)でコンテナ貿易の仕事をしているブログ主の長女が、
1泊2日の日程で韓国に出張した。

今回は、福岡空港から飛行機に乗り、ソウルに行ったとのこと。


△空港からソウルに向かうバス

降りた空港は、どうやらインチョン(仁川)空港のようだが、どの
航空会社を使ったのかは知らない。


△スマホをいじる長女(代理店との会合の休憩中)

彼女の仕事では韓国語が必須ではないが、仕事を進める上で、ある程度
使えることが、相当プラスになっているらしい。

長女には、この先も、英語だけではなく韓国語の勉強も、地道に続けて
いってほしいものである。

※写真は全てSNSの家族グループから


(終わり)

韓文壇の歪んだ自画像

2024年02月21日 |  〇映画・映画音楽
나의 피투성이 연인  「私の血だらけの恋人」 〇〇〇--
(1999)



2023年に公開された長編ドラマ映画。

新人女流作家と子ども向け英語塾講師の男の同棲生活が、作家の想定外の
妊娠をきっかけに破局に向かう。


△女性の創作活動を物心両面で支え続けた男

男の視点から見れば、結果的に、「いい文章を書くこと」を「利己的に」
最優先する作家は、物心両面にわたり作家の創作活動を献身的に支えて
きた男を、いとも簡単に切り捨てることになる。

一方、人のよい男を上手に利用し、搾取し、プライドまでずたずたにした
英語塾の経営者は、会食の途中、酔った勢いで怒りを爆発させた男の反撃
(衝動的な暴力)により重傷を負う。刑務所に入った男は、もうこれ以上、
女性にしてあげられることがなくなった、と自ら女性に別れを切り出し、
死産の赤子の魂を胸に女性から身を引いていく。

長い作品ではあったが、作家の文壇的成功の影で壊れて行く2人の生活と
男の人生を、冷たく張り詰めたリアリズム的手法で描いた、なかなか
見ごたえのある作品だった。


(終わり)

ウルサンの造船所で

2024年02月19日 |  〇映画・映画音楽
울산의 별  「ウルサンの星」 〇〇〇--
(1998)



2024年に公開されたインディーズ系の家族ドラマ。

慶尚南道ウルサンを舞台に、造船所で働く50代の母親とその2人の子ども
からなる3人家族の哀歓を描いた映画だ。

紆余曲折の後、3人が歩み始めるそれぞれの未来に、心からのエールを
送りたくなる、なかなか見ごたえのある作品だった。


△ウルサンは、現代財閥の企業城下町として有名な工業都市。

ウルサンには妻の妹家族が暮らしている関係から、過去、ブログ主も
何度か足を運んだことがある。


△労災事故で亡くなった夫の職場で長らく溶接工として働いて来た主人公

映画にはブログ主が見知った場所も何か所か登場し、個人的にも感慨深く
鑑賞させてもらった。

(終わり)

韓流CG映画の最新作

2024年02月17日 |  〇映画・映画音楽
외계+인 2부 「宇宙+人 2部」 -----
(1997)



2024年に公開され140万を超える観客を動員したファンタジーアクション。
随所にCG映像が登場する長編映画だ。

人間の体に「投獄」されていた宇宙の囚人らが脱獄し、人類を滅ぼし、
地球を征服しようと目論む。目の前に迫った滅亡の危機から人類を救う
ために、人間と仙人、宇宙から派遣された刑務官らが力を合わせ、現代と
高麗時代を行き来しながら奮闘する。

個人的には、ファンタジーと形容するより、パラノイア的な妄想に近い
印象を受けてしまう物語の展開だ。


△2部にも登場した宇宙ロボット

正直、見る前から苦痛を感じていた、ブログ主の趣向には全く合わない
映画だったが、例によって韓国語の聞き取り学習と割り切り、最後まで
鑑賞させてもらった。

(終わり)

4大美容学科卒の青年

2024年02月16日 |  〇映画・映画音楽
지금 이대로가 조아   「今、このままがいい」  〇----
(1996)



2024年に公開されたインディーズ系の恋愛映画。

4年制大学の美容学科でともに学んだ男女が、卒業後、美容関係の会社で
再会し、紆余曲折の後、結ばれる物語。


△美容産業に身を置く主人公男女

ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、韓国の美容産業の
現状や大学教育の中に位置づいた美容学科の一端について学べたのは、
それなりの収穫だった。


(終わり)

ライカ女にフラれた男

2024年02月15日 |  〇映画・映画音楽
르네에게   「ルネに」 〇〇〇〇-
(1995)



2023年に公開されたインディーズ系の青春ドラマ。

実家のソルロンタン食堂を手伝いながら音楽活動を続けて来た30過ぎの
男が主人公。そろそろ音楽活動に区切りをつけようとしていた男が、
久しぶりに顔を合わせた元カノの女性友達に頼まれ、ギターを教える
ことになる。


△ライカのフィルムカメラを持つ女性

男は、不思議な魅力を持つ彼女に惹かれて行く。


△ライカ、しかもフィルムカメラは珍しい

しかし、彼女は、男の元カノのことをずっと想い続けている同性愛者
だった。元カノは同性愛者ではなく、彼女の気持ちに応えかねて、しばらく
連絡を絶った状態にあった。

彼女のカミングアウトに男は混乱する。しかし、最後に、フランスに
留学中の元カノから彼女に電話が入り、元カノの元に向かうと言う彼女を
空港まで車で送り届け、映画は終わる。

なかなか見ごたえのある異色の恋愛物語だった。

(終わり)

地域感情と格差社会

2024年02月14日 |  〇映画・映画音楽
말이야 바른 말이지 「理屈としては正論だけど」 〇〇〇--
(1994)



2023年に公開された社会派のブラックコメディ映画。6つの短編作品が
オムニバス形式で展開される。


△何が何でも孫の出生地を光州ではなくソウルにしたい光州出身の父

ブログ主が、最も興味深く見たのは、地域感情(全羅道差別)の問題に
格差社会(賃貸住宅住民に対する富裕層の差別意識)の問題を絡めた
作品。


△夫婦の転勤先である光州で子どもを産もうとする娘

全羅南道光州出身の父親が持つ度が過ぎた地域感情(被害者感情)を
批判する富裕層の娘(上級職公務員で夫は大企業社員)は、一方で、
賃貸住宅に住む庶民層に対する自分自身の強烈で冷たい差別意識には
何の疑問も感じていない。全くかみ合わない父娘間の意識のズレを、
アイロニカルに描いた作品だった。

(終わり)