(1231)
2015年に公開されたファンタジックなブラックコメディ。
バイトとして参加した新薬の臨床試験中に突然変異し、
魚人間になってしまった大学生の数奇な物語。
△魚人間になってしまった大学生<映画より>
結局、彼は元の人間に戻る薬を飲むことを拒否し、
人知れず海で生きて行く道を選ぶ。
△中華料理店ではスープのみ。さすがにチャジャン麺は食べなかった魚人間。<映画より>
なかなか見ごたえのある映画だった。
(終わり)
■지금, 이대로가 좋아요 「今、このままがいい」
(1224) 〇〇〇〇〇
2009年に公開された異色の家族ドラマ。
主人公は異父姉妹の2人の女性。姉は30代で
妹は20代。
姉の父親は若くに亡くなり、妹の父親は妹が
生まれる前に家を出て、どこにいるのかも
わからない。妹は自分と母親を捨てた父親を
ずっと恨んで生きて来た。
母親が亡くなった後、妹は、彼女の父親の顔を
知っている姉に同行を頼み、父親の故郷を訪ねる
ため済州島に向かう。
△済州島を訪れた異父姉妹<映画より>
その旅路が終わりに近づいた頃、姉は、それまで
隠してきた事実を妹にやんわりと告げる。
妹は、これまでの自分の人生とイモ(母親の妹)との
関係を振り返りながら、全てを悟る。
妹の実の父親は、同じ家で母娘とずっと同居して
きたイモだったのだ。
妹の父親は、若い頃、姉妹の母親をヌナ(姉)と
慕う性同一性障がいの男性だったが、母親に乞われ、
2人の子ども(妹)を作った。
そして、その後、日本で性転換手術を受けた後、
母親の妹(イモ)として母娘と同居するようになり、
それ以降ずっと、実の娘を姪として見守り続けて
きたのだった。
なかなか見ごたえのある心温まる映画だった。
△おいしそうにチャジャン麺を食べる姉の娘と娘の父親<映画より>
なお、この映画にも「ヲタク」こだわりのチャジャン麺が
登場していた。
(終わり)
■아일랜드 - 시간을 훔치는 섬 「アイランド‐時間を盗む島」
(1223) 〇〇---
2015年に公開されたミステリー。
交通事故で亡くなった妻と娘の遺灰を手に済州島を
訪ね、今は空き家となっている亡父の実家で自らも
自死し、妻子といっしょに土に帰ることを考えて
いる男が主人公。
△物語の舞台は済州島の金寧港<映画より>
その男が、沖合にある不思議な無人島に時間と
記憶を奪われたまま家に棲みついている亡母の
霊に出会い、彼女を天に導くとともに生への
希望を取り戻す。
この映画では、何と言っても、映画の題名に大きな
引っ掛かりを感じさせられた。
それと言うのも「ヲタク」は、この映画を見るまで、
「アイランド/island」も「アイルランド/ireland」も、
韓国語では同じく「아일랜드」と表記(発音)して
いることを知らなかった(参考:ネイバー辞典)。
だから、映画の題名の「아일랜드」をてっきり
発音が似ている国名のアイルランドと思い込んで
しまい、映画を見ながら違和感が膨らんでいくしか
なかったのである。
この違和感の謎を自ら解くことができたのは、映画を
見終わった後のことだった。
(終わり)
親バカの「ヲタク」は、先週末も車で佐賀市に出向いた。
佐賀市内でアパート暮らしをする末っ子(大1)に、
冬布団と柿を届けるためだ。
末っ子がバイトを終える時間を待って夕食。
その夜、食べたのは焼肉。佐賀市で焼肉を食べる
のも、これで2度目になる。
写真は韓国料理のナムルとキムチ。
(終わり)
■나의 이름 「私の名前」 〇〇〇〇-
(1222)
2020年に公開されたメルヘンチックな恋愛映画。
余命いくばくもない富豪の娘と、彼女がゴースト
ペインターとして雇った貧しい天才画家との間の
数奇な因縁と悲しくも美しい恋の物語。
△恋に落ちた2人<映画より>
「ヲタク」の趣向には合わない映画だったが、この
映画を見て、中高年男の「ヲタク」でさえ、心を
洗われるような気持になったのも、また事実である。
なかなかいい恋愛映画を見させてもらった。
△韓国の婚姻届には「押印または署名」が必要<映画より>
ところで、例によって作品の本筋とは無関係ながら、
この映画で印象に残ったのは、2人が役所に出した
婚姻届。
△韓国の婚姻届には証人、同意者(両親)、後見人の欄がある<映画より>
映画とは言え、「ヲタク」が韓国の婚姻届を目にした
のは、今回が初めてかもしれない。
(終わり)
■두번째 사랑 「2度目の恋」 〇〇〇〇-
(1221)
2007年に公開された韓米合作のラブロマンス。
ニューヨーク市マンハッタンのローワーイーストサイドを
舞台に、不法滞在の韓国系アメリカ人の青年と白人女性が
出会い、恋が芽生える。
△男はチャイナタウンの韓国系クリーニング店で働いていた<映画より>
しかし、男は韓国に結婚を約束した恋人がいて、女性
には韓国系アメリカ人で弁護士の夫がいた。
たとえ、恋人がいてもエリートの夫がいても、幸せに
なれない場合もある。2人の孤独な魂は、強くお互いを
求め合うしかなかった。
△チャイナタウンのレストランで話す2人<映画より>
結末を教えてくれない意地悪なエンディングではあったが、
その分、2人の幸せを願う切ない気持ちが余韻として残る、
なかなかいい映画だった。
(終わり)
■국제수사 「国際捜査」 〇〇〇--
(1220)
2020年9月に公開されたアクションコメディ。
△マニラを観光する主人公家族<映画より>
忠清南道の田舎町で刑事をしている男が、フィリピンの
マニラに家族旅行に出かける。
△美しいマニラの夕景<映画より>
そこで予想もしなかった事件に巻き込まれながらも、
結局、マニラに潜伏中の韓国の指名手配犯を逮捕し、
おまけに旧日本軍の山下財宝まで手に入れるという、
漫画チックな展開。
△主人公たちが発見した「山下財宝」は金塊だった<映画より>
「ヲタク」の趣向には合わない映画だったが、そこそこ
楽しく鑑賞できた。
△街のタガログ語の看板<映画より>
なお、映画の鑑賞途中、ついつい気になったタガログ語に
ついてグーグル翻訳にかけてみたのだが、これがまた、
見事な翻訳の出来栄え。
映画の本筋とは全く別のところで、小さな自己満足を
覚えた。
(終わり)