福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓国の「福岡100円女」

2016年10月31日 |   〇日本を読む

今年の8月中旬から2か月以上も、福岡市の繁華街で韓国人観光客
相手に、物乞い生活を続けていた40代の韓国人女性がいた。

自身の窮状を訴えた後に決まって「100円ください」と物乞いする
ので、韓国のSNSなどで「후쿠오카 100엔녀
(福岡100円女)」と
して、ちょっとした有名人になっていたらしい。


その彼女が、一人の旅行者から情報提供を受けたMBCテレビの
取材陣や
領事館職員の助けで、この10月末、無事、韓国に
帰国できたとのこと。


「ヲタク」は、彼女を取材したMBCの番組(録画)をYouTubeで
見たが、何とも痛々しい内容だった。

「ヲタク」には、彼女の福岡市での行動が、単なる現実逃避からの
脱線行動とは思えなかった。

ゴミの一杯詰まったショッピングバッグを4つも5つも両腕に
抱え、福岡市の繁華街をさまよい歩く彼女の姿は、明らかに
精神に変調をきたした人の姿だった。

彼女が毎晩のように、たくさんのショッピングバッグ(ごみ袋)と
いっしょに朝方まで仮眠をとっていたという博多のコーヒーショップは、
なぜもっと早く、警察に相談しなかったのだろうか?

博多の街には、それっぽっちの人情もなかったということか。

福岡県民の一人として、実に情けない。

(※執念深い「ヲタク」は、MBCの番組ではボカシ入りで登場して
いた博多の某コーヒーショップを、いくつかの手がかりを元に
Googleのストリートビューを駆使し、探り当てたが、ここでその
店名を公表することは控える。)


今はただ、彼女が韓国でゆっくり体の疲れと心の傷を癒してくれる
ことを祈るしかない。

ここでは、ソウル経済新聞の記事から、一部を翻訳練習させてもらった。

・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・

‘리얼스토리 눈’ 후쿠오카 100엔녀, 한국 돌아오지 못하는 사연은?
MBC「リアルストーリー eye」福岡100円女、韓国に帰れない理由とは?
(ソウル経済新聞 10月26日)

‘리얼스토리 눈’이 후쿠오카 100엔녀를 추적했다.
「リアルストーリーeye」が「福岡100円女」を追跡した。

26일 방송된 MBC ‘리얼스토리 눈’에서는 최근 SNS상에서 화제를 모으고
있는 ‘후쿠오카 100엔녀’의 사연을 소개했다.
26日放送されたMBC「リアルストーリーeye」は、最近、SNSなどで
話題を呼んでいた「福岡100円女」を追跡取材し紹介した。

일본 남서쪽 규슈 지방에 위치한 관광도시 후쿠오카는 오사카와 도쿄 다음으로
한국인들이 많이 찾는다. 이곳에 한국인 관광객만을 골라 100엔을 구걸하는
여인이 있다. 여행객들 사이에서 ‘후쿠오카 100엔녀’로 유명한 그녀는
밤낮 할 것 없이 선글라스를 낀 채 양손 가득 무거운 쇼핑백을 들고 다니며
구걸을 하고 있다.
日本の南西に位置する九州の観光都市、福岡市は、東京や大阪に次いで
韓国人が多く訪れる都市だ。その福岡市で、韓国人観光客ばかりを呼び止め、
100円を物乞いする韓国人女性がいる。旅行客らの間で「福岡100円女」
として有名な彼女は、昼夜を問わずサングラスをかけたまま、両腕一杯に
(※ゴミの詰まった)重いショッピングバッグを持ち歩きながら、物乞いを
している。

-略-

그녀가 일본에서 하루 종일 구걸을 해서 모으는 돈은 대략 500엔 정도.
그렇게 모은 돈으로 두유를 사서 끼니를 대신하고 있었다.
彼女が日本で1日中物乞いをして手にするお金は、およそ500円。
そうして手に入れたお金で豆乳を買い、食事代わりにしていた。

-略-

결국 가족들은 선희씨를 만나기 위해 일본 후쿠오카를 찾았고 영사관의
도움을 받아 선희씨는 가족들과 함께 한국으로 돌아갈 수 있게 됐다.
結局、家族らは彼女に会うため福岡を訪れ、領事館の援助を受けながら、
彼女は家族といっしょに韓国に帰ることができるようになった。



(終わり)



参加カテゴリ:地域情報(アジア)


延吉空港と仁川空港

2016年10月31日 |   〇朝鮮族と高麗人


△延吉朝陽川空港ターミナル(百度地図より)

現在、韓国に暮らす70万を超える中国朝鮮族の多くが、故郷との

往来に利用していると考えられるのが、仁川(インチョン)-延吉間の
航空便だ。


△Google earthより

延吉朝陽川空港は、延吉市の都心部や鉄道の延吉駅とも近く、非常に
便利がよさそうな空港だ。



ここでは、NAVERの航空券購入サービスを利用し、同空路の現状の
一端を探ってみた。



現在、インチョン-延吉間の空路には、韓国2社、中国2社の計4社が
1日5便の飛行機を飛ばしている。



片道2時間半前後の空の旅だ。

同じ条件(11月5日発12日着往復一般席、直行)で便数だけを見ると、
上海(19便)や北京(16便)には遠く及ばないまでも、東北部の大都市である
大連(9便)や瀋陽(8便)とは大差ない路線に成長していることがわかる。

直行便の数だけを見ると、すでに吉林省の省都である長春(3便)は
超えている。

ちなみに同じ条件で日本の福岡は17便、大阪は14便、東京は成田21便、羽田
2便という結果だった。



(終わり)



参加カテゴリ:地域情報(アジア)


延吉の建設ラッシュ

2016年10月30日 |   〇朝鮮族と高麗人

百度地図のストリートビュー(2014年5月撮影)で延吉市の市街を
観察していて驚かされるのが、建設中のマンションの数の多さだ。



ストリートビューがカバーしている市街地の都心部から周辺部にかけ、
それこそ至るところで新しいマンション団地が建設されている。



50万都市にしては異常とも思えるほどの数だ。



ここで紹介している画像は、そのほんの一部に過ぎない。



中国東北部の奥深い山間地の狭い盆地に訪れた、まるで魔法にでも
かかったようなマンション
建設ラッシュには、それなりの理由がある。



韓国で働く数十万の朝鮮族の稼ぐ外貨が、こうした新築マンションの
需要を支えているのだ。



それにしても、素人目からは、供給過剰(過剰投資)が心配
されないわけ
ではない。




マンション建設が予定されている大規模な更地も、至る所で目につく。



ここまで来ると、もはや、延吉市や朝鮮族の未来そのものが、韓国との
関係抜きには成り立たないところまで来てしまっている、と考えざるを
えない。


(終わり)



参加カテゴリ:地域情報(アジア)


朝鮮族自治州とロシア

2016年10月29日 |   〇朝鮮族と高麗人


△延吉駅

百度地図のストリートビュー(2014年5月撮影)で延吉市を観察して
いると、延吉駅前から北に走る
大通りを中心に、丸屋根を持つロシア風の
建築物が
けっこう目につく。


△延吉駅を背に駅前の光景を見る

あらためて再認識させられたことだが、延辺朝鮮族自治州は、
北朝鮮だけではなくロシアとも国境を接している。


△延吉のロシア風建築物

延吉は、ソウルやピョンヤンはもとより、中国吉林省の省都、
長春よりもロシアのウラジオストクにずっと近い。


△Google Earthより

延吉市とウラジオストクの間には、飛行機も飛んでいるし、
国際バス路線もある。


△延吉のロシア風建築物

「ヲタク」は若いころから、朝鮮半島をめぐる政治的緊張が緩和された
あかつきには、是非、プサンから国際列車に乗って中国の大連あたりまで
旅行してみたいという夢を持っている。


△延吉のロシア風建築物

しかし、その夢が実現する前に、ウラジオストクからバスで延吉に
入るルートを使い、ロシアや中国を旅行するのも悪くはないと考え
始めている。


△延吉のロシア風建築物

ウラジオストクまでは、韓国の東海市から出ている国際フェリーに
乗ればいいのだ。(乱気流を経験して以降、極端に飛行機が苦手に
なった「ヲタク」は、最初から空路は除外して考えている。)


△延吉のロシア風建築物

退職慰労の旅行としては、現在のところ、このルートを使う旅の
方が、明らかに実現可能性が高い。




(終わり)



ブログランキング 韓国情報ブログ     ← 応援のクリックをお願いします。


延吉の道路と歩行者

2016年10月29日 |   〇朝鮮族と高麗人

百度地図のストリートビュー(2014年5月撮影)で観察していると、
延吉市では、乗用車の普及速度に、道路のインフラ整備が全く追い付いて
いないことが、よくわかる。



つまり、信号機や横断歩道、あるいは歩行者用の歩道橋や地下歩道などの
整備が立ち遅れているのだ。



その結果、道路を横断する歩行者の姿が、普通にストリートビューに
写り込んでいる。



もちろん、見るからに危険である。



しかし、見ようによってはシュールな芸術写真を見せられている
ような気にもなった。


△ソウル大林洞(Daum地図2016年7月撮影)

一方、朝鮮族が多く住むソウルの中国人街では、歩行者に対し
車道の危険な横断を禁止する注意書きが、あちこちで目につく。


△ソウル加里峰洞(Daum地図2016年7月撮影)

これは、朝鮮族が故郷での習慣をそのままソウルに持ち込んで
いることの、一つの証しだろう。








(終わり)


韓国情報 - 海外生活ブログ村     ← 応援のクリックをお願いします。


延吉市の3輪車

2016年10月29日 |   〇朝鮮族と高麗人

百度地図のストリートビュー(2014年5月撮影)を使った「ヲタク」の
延吉市観察は、
まだまだ続く。


△プルハートン川沿いの道路を走る3輪車

今回は、日本や韓国では全く見慣れない3輪車について取り上げてみる。

延吉市のストリートビューを見ていると、実に様々な3輪車が、公道を
走っている様子が目につく。



3輪車のほとんどは荷台を持つ軽貨物車両だ。

屋根のついているタイプもあれば、ついていないタイプもある。



車と同じ丸いハンドルのついている車両は、3輪車の中では大型に
属するタイプだ。

多くの3輪車は、バイクやスクーターのエンジンや前輪を、そのまま
活用している改造車両。



さらに、稀(まれ)に超小型の乗用車タイプが走っているのも、
おもしろい。



この乗用車タイプの3輪車を最初に目にした時には、ちょっと
驚いた。



たまたま画像の表示に不具合が生じているだけで、実は4輪車なのでは
ないかと疑いもした。


△停車中の3輪車

しかし、まぎれもなく3輪車だった。


△上記と同じ3輪車の側面

最後に、これらの3輪車は、延吉市特有のものではなく、中国の
他地域でも
共通して観察されるものであることを書き添えておく。


(終わり)





韓国情報 - 海外生活ブログ村    ← 応援のクリックをお願いします。


朝鮮族を狙う中国人遠征詐欺団

2016年10月23日 |   〇朝鮮族と高麗人

現在、韓国には70万を超える中国朝鮮族の人々が在住し、その多くが
3K労働の現場を中心にまじめに働き、お金を稼いでいる。


△延吉市の高級マンション「麗水宜家」(百度地図2014年撮影)

ところで、中国には、その朝鮮族の懐(ふところ)を狙い、韓国に
まで遠征して来る朝鮮族専門の詐欺団が存在しているというから
驚きだ。


△延吉市の高級マンション「麗水宜家」の正面入り口(百度地図2014年撮影)

昨年に続き今年5月にも、朝鮮族女性の霊媒師信仰につけ込み、
全財産をだまし取った
中国(漢族)の遠征詐欺団がソウルで検挙
されている。


△延吉市の高級マンション「楓叶園」(百度地図2014年撮影)

関連報道によれば、詐欺団は目を付けた女性に対し、まず、「この
あたりで有名な霊媒師を教えてほしい」などと声をかけ、その後、
無関係な通行人を装った仲間が話に加わり、霊媒師の娘のところに
連れていくという流れを作り、女性を詐欺劇に引き込んでいった
とのこと。


△延吉市の高級マンション「楓叶園」の正面入り口(百度地図2014年撮影)

ここでは、ニューシスの関連記事を翻訳練習させてもらった。

なお、今回の翻訳練習では、紙面の都合で韓国語本文の引用は省略して
いる。また、一部に補足説明を加えた。


・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・

조선족은 미신에 약하다?…무속신앙 사기 중국인 일당 구속
朝鮮族は迷信に弱い?...霊媒師信仰につけ込んだ中国人詐欺団逮捕
(ニューシス 2016年5月29日)


△押収された貴金属(画像はニュース1より)

巧妙な筋書や役割分担を元に他人から金品をだまし取る、いわゆる
「ネタバイ」(※語源は日本語)詐欺の手法で50代の朝鮮族女性から
全財産をだまし取った中国人の遠征詐欺団が逮捕された。


ソウル市永登浦(ヨンドゥンポ)警察署は29日、特殊窃盗容疑で
中国人の男性(漢族50才)とその妻(同43才)ら、中国漢族の
遠征詐欺団5人を逮捕したと発表した。


容疑者らは19日、ソウル市永登浦区永登浦洞の路上で朝鮮族の女性
(52才)に言葉巧みに接近し、「あなたの息子さんが3日以内に
死んでしまう。すごい霊能力を持つ漢方医の先生を知っているので、
先生に全財産を清める祈祷をしてもらえば息子さんを助けることが
できる。清めたお金はそのまま持って帰ればよい」などと語り、
信じ込ませた。


息子が死ぬと言われ気が動転した被害女性が、言われた通り現金と
貴金属など総額8300
万ウォン(約830万円)相当の金品を持って
来るや、容疑者らは現金などを一旦、準備していたショッピング
バッグの中に入れさせた後、被害女性のすきをねらい、新聞紙や
水筒などが入った同じ柄の別のショッピングバッグとすり替えた。

その後、容疑者らは被害女性に対し、「先生は今日、忙しいので
会えないそうだ。その代わり、ショッピングバッグの中に先生の
名刺を入れておいたので、そのままの状態で家の箪笥の中に
しまって置き、15日後にバッグを開け、先生に連絡するように」と
言い残し、姿を消した。


数時間後、彼らの行動をいぶかしく思った被害女性がショッピング
バッグの中身を確認したところ、自分がだまされたことに気づき、
警察に通報した。


事件後、被害女性は、14年間、夫婦で日雇い仕事をしながら
貯めた
全財産をだまし取られたことを悲観し、漢江に身を投げ
自殺しようとしたところを救急隊員に救助された


警察は、容疑者らの写真を確保し防犯カメラで追跡捜査した結果、
容疑者らが仁川駅方向に移動した事実をつきとめ、潜伏捜査の末、
逮捕にこぎつけた。

取り調べの結果、容疑者らは中国で組織的な訓練を受けた後、韓国に
入国し、
朝鮮族の多くが霊媒師信仰への依存度が高く、多額の現金を
所持して
いる点につけ込み、犯行に至ったことがわかった


容疑者らは、だまし取った金品の大部分を、すでに外貨両替商を通じ
中国の家族のもとに送金し、一部を韓国での滞在費用にあてていた
こともわかった。

現在、警察は彼らの余罪を追及するとともに、最近、類似の事件が
相次いでいることから、朝鮮族住民に対して警戒を呼びかけている。




(終わり)



参加カテゴリ:地域情報(アジア)


延吉のマンション団地

2016年10月23日 |   〇朝鮮族と高麗人

粘着質な「ヲタク」は、まだ、ストリートビューの観察を続けている。


△「緑苑花園」マンション団地の入り口(百度地図2014年5月撮影より)

今回は、百度地図のストリートビュー(全景)を使い、中国の延辺朝鮮族
自治州の州都、延吉市の市街地を観察していて気づいたことを、一つ
記録したい。


△「信合小区」マンション団地の入り口(百度地図2014年5月撮影より)

それは、マンションやアパートの建ち方の特徴だ。


△「金地家園」マンション団地の正門(百度地図2014年5月撮影より)

多くのマンション団地は、建物や塀などによって明確に外部と
区切られ、団地に出入りする一か所以上の門がある、という点だ。


△「隆源小区」マンション団地の正門(百度地図2014年5月撮影より)

おそらく、これは中国式の集合住宅づくりの特徴なのだろう。


△「西郡名苑」マンション団地の入り口(百度地図2014年5月撮影より)

韓国でも、財閥系のデベロッパーが建設・販売した巨大なマンション
団地が全国各地で普通に見られるようになっているが、延吉の場合、
マンション団地の名称からは、少数の巨大資本の影を感じ取ることは
できない。


△「大洋雅苑」の全景(百度地図2014年5月撮影より)

電気や水道、下水処理などの事情は、住んでみないとわからないこと
だが、ストリートビューで見る限り、延吉の中流層以上の住宅事情は、
けっして悪くはない。


△「大洋雅苑」マンション団地の正門(百度地図2014年5月撮影より)

いや、少なくとも「ヲタク」(5人家族1馬力。日本では中流の下層?)
レベルの日本人の住宅事情よりも、はるかに立派で余裕がありそうだ。


△「麗水嘉園」マンション(百度地図2014年5月撮影より)

韓国で働く朝鮮族の中には、故郷でこうしたマンションを買うために
がんばっている出稼ぎ労働者も多いのだろう。


△「麗水嘉園」マンション団地の北門(百度地図2014年5月撮影より)

あるいは、すでにこうした住宅で暮らしている家族のために、一人、
韓国に出稼ぎに出ている朝鮮族も多いに違いない。


△「信合花園」マンション団地の正門(百度地図2014年5月撮影より)

ストリートビューを使った延吉の観察から、韓国の工場や建設現場で
頑張る朝鮮族のモチベーションの一端がうかがい知れたような気がする。


(終わり)




参加カテゴリ:地域情報(アジア)


韓国オタクの露語学習

2016年10月19日 |   〇中・露・越語

2016年夏のプサン訪問時、プサン駅前の食堂で出会ったロシア美人の
影響なのであろうか?

我ながら、中高年男の心理は不可解だ。

いずれにしろ、「ヲタク」は、プサンからの帰国後、一念発起し、新しく
ロシア語の勉強を始めることにした。

と言っても、到達目標はあくまで初級レベルなので、韓国語の学習を
兼ねた、暇つぶしのような学習だ。



学習には、YouTubeに投稿された京畿教育インターネット放送(現在
放送中止)のロシア語講座を活用している。

初級講座(1回約20分、全20回)だけを繰り返し受講しているのだが、
現在、3回目の受講に入っている。

この講座を10回くらい繰り返し聞いて学習すれば、おそらく
初級レベルはものにできるのではないかと考えている。



講師は、公立高校(韓国京畿道)のロシア語の先生。

毎回の講義が決まって教訓(説教?)めいた長いあいさつで始まる
のは、少しウザいが、講義内容自体は、充実しているし非常に
わかりやすい。

現在、韓国語のレベルが中級程度以上でロシア語にも関心のある
人には、おススメの講座だ。


(終わり)


加里峰洞と大林洞の間に

2016年10月19日 |   〇朝鮮族と高麗人

韓国行政自治部の統計によれば、2015年1月1日現在、韓国には
朝鮮族を中心に95万3000人の中国人が住んでいる。

そのおよそ3分の1に当たる33万人がソウルに住む。

さらに、その約6割に当たる18万8000人が、加里峰洞と
大林洞を核とする5区(永登浦、九老、冠岳、衿川、銅雀)内に
暮らしている。


ワウソウル地図より

韓国国籍取得者を加えると、実に21万人を超える中国出身者が、
5つの区の要(かなめ)部分に当たる特定のエリアを中心に暮らして
いることになる。


△加里峰洞中国人街(Daum地図)

加里峰洞や大林洞の中国人街の様子が、規模や密集度の点から見て、
他地域の中国人街とは
別次元の様相を示しているのも、うなづける。


△大林洞中国人街(Daum地図)

ここで、今一度、加里峰洞と大林洞の中国人街の形成過程にかかわる
重要なポイントに立ち返ってみる。


△NAVER地図より

旧・九老工業団地を中心に、その南側に加里峰洞が、そして北側に
大林洞が位置している。

1960年代の後半以降、韓国工業化の先駆地であった工業団地が、
90年代以降、朝鮮族を韓国に呼び込む窓口の役割を果たしたのだ。


今後、もし、加里峰洞と大林洞の中国人街がさらに拡大し、一体化して
行くとすれば、その街は、旧・九老工団を包み込むような形で発展して
行くことに
なる。

駆け出しの朝鮮族ウォッチャー(「ヲタク」のこと)として、今後の
進展を注視して行きたいところだ。


(終わり)



韓国情報 - 海外生活ブログ村     ← 応援のクリックをお願いします。


朝鮮族に対する偏見と現実

2016年10月17日 |   〇朝鮮族と高麗人

韓国に在住する100万を超える中国人のおよそ7割を占めるのが、
朝鮮系中国人、つまり朝鮮族だ。

ここでは、今年の旧正月前に放送されたMBCニュースの朝鮮族特集を
元に、韓国社会の朝鮮族に
対する偏見や朝鮮族の生活の実態について、
「カードニュース」風にまとめさせてもらった。

・・ ・・ ・・ ・・ ・・ ・・


[앵커의 눈] '조선족 70만' 시대, 그들의 설 준비
[キャスターの目]「朝鮮族70万人」時代 彼らの旧正月準備
(MBC 2016年2月5日)


















































(終わり)




参加カテゴリ:地域情報(アジア)


韓国の小さな中国人街

2016年10月16日 |   〇朝鮮族と高麗人

韓国に在住する中国人が100万人を突破した現在、首都圏の工業
団地
周辺に8つの大規模な中国人街が形成されていることは、
当ブログですでに
紹介済みだ。

今回は、規模の小さな中国人街(中国人店舗街)の中から、7地区を
選び紹介する。

中国人店舗は、何も、大規模な中国人街だけに存在しているわけ
ではない。

また、現在は小規模でも、将来的に拡大する街もあるかもしれない。

ソウル冠岳区の新林洞、奉天洞


△ソウル新林洞の小さな中国人店舗街(2016年8月Daum地図)


新林洞と奉天洞の近くには、韓国最大の中国人街(大林洞、加里峰洞)が
存在している。


△ソウル奉天洞にも中国人店舗がポツポツ見える(2016年8月Daum地図)

今後、冠岳区でも、この2洞を核に中国人店舗が増えていくことは、
十分に考えられる。


△コネスト韓国地図より

京畿道軍浦市


△2016年5月Daum地図

すでに大規模な中国人街が形成されている安山市や始興市、
水原市に囲まれた軍浦市でも、中国人店舗が増えているようだ。

現在、軍浦市の商店街の片隅に、数軒の中国人店舗が軒を並べた
一角がある。

現在は大規模な中国人街も、おそらく、最初はこういう光景から
始まったはずだ。

京畿道烏山市


△2016年8月Daum地図

すでに大規模な中国人街が存在する水原市の南に隣接するのが
烏山市だ。

烏山市の商店街にもポツポツと中国人店舗が見える。

「美国加州牛肉面大王」があるところを見ると、近くの工業団地で、
すでにかなりの朝鮮系中国人が働いているのだろう。

京畿道平沢市

烏山市の南方、京畿道の南端に位置する新興港湾都市の平沢市でも、
中国人
店舗がポツポツ目につく。


△2016年7月Daum地図

近隣の牙山市に、サムスン電子や現代自動車が拠点工場を置いている
ことと関連があるに違いない。

忠清南道天安市


△2015年11月Daum地図

平沢市の南方、忠清南道の北端に位置する天安市にも、小規模ながら
中国人店舗街がある。

隣接する牙山市の電子部品工場や自動車部品工場で働く朝鮮系
中国人が増えているのだろう。

忠清南道牙山市


△牙山市の中国人店舗(2015年12月Daum地図)

牙山市には、サムスン電子や現代自動車の拠点工場があり、部品工場
などが入る工業団地も多い。


△2015年12月Daum地図

「美国加州牛肉面大王」が存在していることを見ても、すでに
かなりの数の朝鮮系中国人が、市内各所の工場で働いているものと
考えられる。


△2015年12月Daum地図

ちなみに、この街の「美国加州牛肉面大王」は、なぜか、わざわざ
「李先生」ではなく「崔先生」式の加州牛肉面であることを
ことわっている。



(終わり)



韓国情報 - 海外生活ブログ村     ← 応援のクリックをお願いします。


ソウルと瀋陽と朝鮮族

2016年10月14日 |   〇朝鮮族と高麗人


△韓国ソウル加里峰洞の西塔大冷麺(2016年7月Daum地図)

ソウルの朝鮮系中国人の街に、「西塔大冷麺」なる店名を持つ
冷麺屋さんがある。



△韓国ソウル加里峰洞の西塔大冷麺

おそらく、瀋陽市にある朝鮮族タウン「西塔」の出身者か、「西塔」に
縁のある人がやっている店だろう。


△中国瀋陽市和平区西塔(百度地図)

例によって、百度地図のストリートビューで、西塔の街の様子を
観察してみた。


△中国瀋陽市西塔街の目抜き通り(2013年6月百度地図)

西塔は、瀋陽駅近くに位置するかなり大きな街だ。


△中国瀋陽市西塔、延辺街の様子(2013年6月百度地図)

しかし、目抜き通りから市街地に入っていくと、通りには、どことなく
沈滞した雰囲気が漂っている。


△中国瀋陽市西塔、琿春路の様子(2013年6月百度地図)

西塔街と延辺街を東西に結ぶ通りに、朝鮮族ゆかりの都市名を
取って、琿春路や図們路と名付けられた商店街がある。


△中国瀋陽市西塔、図們路(2013年6月百度地図)

おそらくは、こうした商店街からも数多くの朝鮮族の人々が、韓国に
渡って働いていることだろう。

街が沈滞しているから人が韓国に行くのか。人が韓国に出て行くから、
街が寂(さび)れるのか。

この街の悪循環が絶たれる日は、来るのだろうか。



(終わり)





参加カテゴリ:地域情報(アジア)


延吉市の李先生と大王

2016年10月14日 |   〇朝鮮族と高麗人

昔の人は「百聞は一見に如かず」と言った。

その格言の本質的意味は今でも有効だ。

しかし、同時に、IT革命が進む現在、「百聞」の質と量が日進月歩の
スピードで進化していることも事実としてある。

今、「ヲタク」がハマっているネット地図のストリートビューによる
観察も、所詮は体験を伴わない間接的な観察、つまり「百聞」に
過ぎないものだが、場合によっては、限られた「一見」を凌ぐくらいの
質と量の情報力を持っているのではないか、とさえ思える。


△朝鮮族自治州州都、延吉市の大通り(2014年5月撮影、百度地図より)

そういう「ヲタク」が、最近、ストリートビューで観察できるソウルの
朝鮮系中国人の街にこだわってきたのは、当ブログの最近の記事を
見ての通りだ。


△朝鮮族自治州州都、延吉市の繁華街(2014年5月撮影、百度地図より)

そして、今日、ふとしたはずみで、彼らの故郷である中国の街や村の
様子が気になった。


△朝鮮族自治州州都、延吉市の大通り(2014年5月撮影、百度地図より)

そこで、ソウルの場合と同じように、今度は中国の百度(バイドゥ)地図
ストリートビュー(中国語で「全景」)を活用し、まず、朝鮮族自治州の
州都である延吉市の様子をのぞいて見ることにしたのだ。


△延吉市の大通り。左手に「李先生」が見える。(2014年5月撮影、百度地図より)

百度地図のストリートビューが利用できるのは、現在のところ、
まだ都市部に限られている。


△延吉市の露店(2014年5月撮影、百度地図より)

しかし、幸いなことに、延吉市の市街地は、そのほとんどがカバー
されていた。


△「東京」(写真左)と「北朝鮮」(右)の同居(2014年5月撮影、百度地図より)

観察に際しては、牛肉麺のチェーン店である「李先生」(旧・美国加州
牛肉面大王)と「美国加州牛肉面大王」を検索にかけ、足掛かりにした。


△百度地図より

延吉市(2014年5月撮影)は、「ヲタク」が思っていたより、はるかに
広くて都会であった。


△2014年5月撮影、百度地図より

そして、「李先生(리선생)」は、少なくとも延吉市において、
「ヲタク」が思っていたより、はるかに人気のあるチェーン店で
あることがわかった。


△2014年5月撮影、百度地図より

検索には、延吉市の都心部を中心に、実に9店舗の「李先生」が
ひっかかった。


△延吉市の「李先生」

正直、延吉市の「李先生」には驚かされた。



そして、さらに「ヲタク」を驚かせてくれたのが「美国加州牛肉面大王」
だった。


△百度地図より

検索には「李先生」の2倍近い17店舗がひっかかった。


△延吉市の「美国加州牛肉面大王」

こちらは、チェーン店ではないと思われるが、それにしても延吉市の
牛肉麺人気は尋常ではない。


△延吉市の「美国加州牛肉面大王」

延吉市に行って牛肉麺が食べてみたくなったが、当面、「ヲタク」に
そんな余裕はない。


△延吉市の「美国加州牛肉面大王」

ただ、こうした延吉市の画像をながめながら、せめてソウルの
「美国加州牛肉面大王」には行ってみたいものだと、思いを
新たにした。

プサンにあれば、まずはプサンで食べたいところだが、現在の
ところ、Daum地図に登録された「美国加州牛肉面大王」は、
プサンには1店舗も存在しない。


△Daum地図より




(終わり)



参加カテゴリ:地域情報(アジア)


朝鮮系中国人街の学習熱

2016年10月12日 |   〇朝鮮族と高麗人


△①加里峰洞のタウン誌本部兼教育機関

「ヲタク」がDaum地図のストリートビューで観察する限り、
ソウルの中国人街は学習熱の高い街である。


△①の拡大画像

情報技術から語学、調理、運転免許、美容、ネイル、洗濯、さらには
シイタケ栽培に至るまで、各種の資格取得を目指すスクールが、
あちこちで目につく。


△①と同じビル

仕事で疲れた体と気持ちにムチ打ちながら学ぶ人々の姿が
彷彿とさせられて、ちょっと感動する場面もあった。


△②大林洞の教育機関

もちろん、彼らや彼女らが各種の資格取得に向けて勉強する
のは、韓国でより安定した在留資格を得るためという動機が
大きいに違いない。


△②大林同胞技術学院の宣伝看板

目先の必要に迫られて仕方なく勉強している人も多いこと
だろう。


△②大林同胞技術学院の宣伝看板

そういうことは、わかった上での話だ。


△②大林同胞技術学院の宣伝看板

それでもやはり、「ヲタク」は、それぞれがそれぞれの未来に向かって、
夢や希望を持って勉強する姿は貴い、と思う。


(終わり)


参加カテゴリ:地域情報(アジア)