近年、韓国社会で起きている海外旅行ブームの現状を理解する
上で、大いに参考になる記事を読んだ。
全文を翻訳練習してみた。なお、例によって一度の投稿で済ます
ため原文の引用は省いた。
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■ 海外旅行地図の変化
(毎日経済新聞 1月31日)
韓国の海外旅行地図はどう変化しているのか?
「人気の日本旅行。ゴルフは中国の海南島で。新婚旅行は
東南アジアのプーケットで楽しむ」
毎日経済新聞は業界最大手の旅行代理店であるハナツアーが
過去3年間に送り出した海外旅行客264万人の内訳を分析した。
ハナツアーのクォン・ヒソク社長は「韓国人の海外旅行客は毎年
20%以上増加している。特に週末を利用した近距離の海外旅行が
大きく伸びた」と語る。
◆ 日本・中国など近距離の海外旅行が人気
昨年、ハナツアーが送り出した海外旅行客の約4割が東南アジアに
向かった。近年、東南アジア方面の旅行客の占める割合は減少
傾向にあるものの、全体の39%にあたる49万人あまりが東南
アジアを旅行した。次いで中国(27%)、日本(20%)、南太平洋
(7%)、ヨーロッパ(5%)、北米(2%)などの順であった。旅行客が
大きく増加しているのは日本だ。昨年の日本旅行客は24万
5616人を記録し2005年に比べ実に2.5倍の伸びを示した。
中国旅行の割合も単一国家としては最高の27%を占め、引き続き
増加傾向を示している。
◆ チャーター便を利用したフリープランが人気
最近、2、30代の海外旅行客に最も人気のあるツアーは、深夜の
チャーター便を利用した「東京フリープラン3日間」だ。価格は
39万9000ウォン(約5万円)。
東京以外でも、格安ホテルを利用するフリープサンの海外旅行が
急成長している。昨年、フリープサンを選択した旅行客は4万
6309人に上り、過去2年間で3.5倍に増えた。
◆ 赤ん坊もいっしょに海外旅行
乳幼児や10代の青少年の海外旅行も大きく増加した。2歳未満の
乳児の場合、昨年、6393人が家族とともに海外に出かけ、
2005年(203人)の30倍を超えた。
海外旅行が盛んになり若い夫婦が赤ん坊を連れて海外旅行に
出かけるケースが増えたためだ。また、10代では修学旅行で
海外へ出かけるケースも増えている。
◆ 夏より冬が楽しい
海外旅行では旅行シーズンとオフシーズンの境目がなくなっている。
あえて価格の高い7~8月の海外旅行を選ぶのではなく、これまで
オフシーズンと見なされて来た冬場に旅行に出かける旅行者が
増えてきたためだ。
昨年の月別海外旅行者数を見てみると、8月の旅行者が全体の
9.6%を占め最も多かったが、次に多かったのは1月(9.3%)
だった。
最近は、多くの職場で1年を通じていつでも休暇を取ることが
可能になっており、週休5日制の定着とともに連休を利用した
海外旅行が増加しているためだ。
◆ 旅行マニアは女性の方が多い
海外旅行者を性別に見た場合、女性が55%を占め男性より多い。
特に20代では海外旅行者のおよそ7割を女性が占めている。
男性は12歳未満の子どもと60代以上で、わずかに女性を
上回っている程度だ。
◆ 50万~80万ウォン(6~10万円)のツアーが人気
海外旅行を価格面で見ると、50万~80万ウォン(6~10万円)の
ツアーが最も人気を集めた。ちょうど3分の1(33%)の旅行者が
この価格帯を選んだ。次いで30万~50万ウォン(4~6万円)が
19%、80万~100万ウォン(10万~13万円)が15%などの
順だった。100万ウォン(13万円)以下のツアーが全体の67%を
占めていることになる。一方、500万ウォン(60万円)以上の高価な
ツアーに出かけた人は全体の0.08%にあたる968人に
とどまった。また、ツアー商品の中では、中国、日本、東南アジア
方面のフリープランの価格が比較的安かった。
◆ 新婚旅行はやっぱり東南アジア
新婚旅行の目的地としては断然、東南アジアのリゾート地に人気が
集まっている。全体のハネムーン客の6割を超える64.8%が
東南アジアに向い、地域別ではプーケット、セブ島、バリ島などが
多かった。次いで南太平洋(22.7%)、ヨーロッパ(5.3%)などの
順だった。
ハネムーン客の年齢帯では2、30代が98%を占め、男性が年上の
カップルが約7割を占めた。一方、同年齢のカップルが全体の
16.9%を占め、女性が年上のカップルは12.1%だった。
新婚旅行の費用としては、100万~150万ウォン(13万~19万円)
の価格帯が全体の44%を占め最も多かった。次いで150万~
200万ウォン(19万~25万円)が21.3%で後に続いた。
(終わり)
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