福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

韓映画と一等兵の暴力

2019年04月30日 |  〇映画・映画音楽

폭력의 씨앗 「暴力の種」 2017年  〇〇〇--
(671)



2017年に公開されたインディーズ映画。

どこにでもいそうな、おとなしい普通の青年が主人公。彼は、現在、
兵役2年目の一等兵。


△外泊に出かける主人公ら(映画より)

そんな彼が、ある外泊期間中に、心ならずも2人の人間に対して
暴力を振るってしまうことになる。

一つは、厳しい階級関係の中で、上等兵から強要され、自分を守る
ために新入りの年上の二等兵に暴行を加えたこと。彼に対しては、
後、自分の意思で暴力(制裁)を加えるようになる。

もう一つは、夫からの暴力に何の抵抗もできない姉が歯がゆくて、
姉を平手打ちしたこと。

映画は、彼の行動を通じて、理不尽な暴力に抵抗できない弱者が、
さらに弱い立場の者に暴力を加えて行く、という暴力の連鎖性を
描いていた。

韓国社会の日常に潜む暴力の問題を、静かに告発した映画だったと
言える。



(終わり)

にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


日本の元号と韓国語

2019年04月30日 |   〇日本を読む

일본은 세계에서 유일하게 서기와 함께 연호를 사용하고 있으며,
관공서뿐 아니라 일상생활에서도 연호를 광범위하게 사용한다.
그만큼
일본인들에게 일왕의 퇴위에 따른 연호 교체는 한 시대를
마감
한다는 의미를 갖는다.
日本は世界で唯一、西暦とともに元号を使用しており、官公所のみ
ならず日常生活でも元号を広く使用している。それだけに日本人に
とって天皇の退位にともなう元号の変更は、一つの時代を締めくくる
という意味を持っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これは、韓国の通信社ニューシスが4月30日付で配信した記事、



■'사요나라 헤이세이'…日시민들, 31년 함께 한 시대와 작별
「サヨナラ ヘイセイ」日本市民ら、31年を共にした
一つの時代とお別れ) 

からの一説だ。

この記事にもあるように、日本語の「元号」は、韓国語では
一般に연호(年号)と表現されている。

「平成」最後の今日、久しぶりに韓国メディアの日本報道ネタを
とりあげてみた。




(終わり)

にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


平成の博多港ターミナル

2019年04月29日 |  ┣博多港

1週間ほどプサンに里帰りしていた妻(韓国人)が、今日の午後、
博多港に帰って来た。


△今日の博多港はあいにくの雨模様

「ヲタク」家族が「平成」の博多港国際ターミナルを利用するのも、
今回で最後。


△ターミナル正面右手から

特に目新しいものはないが、記念に撮影しておいた。


(終わり)

にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


韓映画とピレネー山脈

2019年04月29日 |  〇映画・映画音楽

뚜르 : 내 생애 최고의 49일간  「ツール 我が生涯最高の49日」
(670) 2017年 〇〇〇〇-



2017年に公開されたドキュメンタリー映画。


△ツール・ド・フランスのコースを走る主人公ら(映画より)

希少がんに侵され27歳の若さでこの世を去った1人の青年が、
死の前年に49日間をかけて(正式競技は23日間)成し遂げた
ツール・ド・フランスのコース完走の記録。


△韓国陸軍の軍歌を歌いながらピレネー山脈を上る主人公(映画より)

自転車競技という、「ヲタク」の知らない世界でものぞいてみようと
軽い気持ちで鑑賞を始めたが、思いの外、重い内容の映画だった。

この映画を見終わった「ヲタク」の胸に、ふと、一つの名言が
去来した。

네가 헛되이 보낸 오늘은 어제 죽은 이가 그토록 그리던 내일이다
(あなたが無駄に過ごした今日は、昨日亡くなった人があれほど
生きたいと願った明日)

どこで何をするにしろ、1日1日を大切に生きていきたいものである。

あらためて、その思いを強くした中高年「ヲタク」であった。



(終わり)

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


韓国映画と結婚詐欺師

2019年04月27日 |  〇映画・映画音楽

어른도감  「大人図鑑」 2018年  〇〇〇〇-
(669)



2018年に公開された異色のヒューマンドラマ。

一人親の父親を亡くした少女の元に、突然、葬儀の香典を目当てに、
へまな詐欺師のおじ(父の弟)が現われる。

値上げされたアパートの保証金が払えず困っていた少女は、おじの
考えついた新しい詐欺に協力せざるを得なくなった。

2人は偽名を使い、親子を装い、薬局を経営している中年女性に
結婚詐欺をくわだてる。

彼女は、交通事故で1人娘を失った後、癒されない悲しみを抱え
ながらも、1人で気丈に生きてきた勝気な性格の女性だった。



おじのくわだてた詐欺劇は、珍しく、順調に進んでいく。

しかし、少女は中年女性を本気で好きになってしまい、女性には
「他人を簡単に信じたらダメだ」と意味深長な忠告をし、おじには
詐欺をやめ、本当に女性と結婚するようすすめる。

そうこうするうちに、中年女性は女友達が遭った結婚詐欺を
きっかけに、2人の身元を調査し、詐欺に気づく。

女性は、強い怒りと深い失意の中、男に手切れ金を渡し、2人との
関係を断つ。

この詐欺の失敗で、3人の関係は一旦、バラバラになってしまうが、
映画は少女とおじの関係が復活するところで終わる。

今後、3人が本当の家族になるかもしれない、という期待と余韻を
残して終わる、なかなかいい映画だった。


(終わり)


 にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


ロシア極東大学と韓語

2019年04月25日 |   〇世界を読む

4月25日、ロシアのウラジオストクで朝ロ首脳会談が開催された。

韓国メディアの関連報道に目を通しながら、「ヲタク」の目を引いたのが
連合ニュースの図解だった。




1日も早く、プサンから国際列車に乗り、ウラジオストクまで
行ける日が来ることを期待しつつ、いつもより丁寧に、この
図解記事に目を通した。


(終わり)


 

 にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


韓国映画と童顔吸血鬼

2019年04月25日 |  ┗注目女優

뷰티풀 뱀파이어  「美しき吸血鬼」 2018年 〇〇〇--
(668



2018年に公開されたインディーズ系の中編映画。


△主人公は美女吸血鬼(映画より)

主人公は、推定年齢500歳の女性吸血鬼。彼女が遠い昔、恋をした
人と同じ匂いを持つ青年と恋におち、青年も吸血鬼になる、という
実にナンセンスな展開のラブコメディ。


△韓国料理の食材である「선지」(映画より)

ただ、彼女が人間社会に適応するため、人の血の代わりに「선지
(凝固させた牛血)のジュースを飲んでいたり、強力な日焼け
防止クリームのおかげで昼間も外出できるようになっただとか、
それなりに面白い設定はあった。


△主演女優はチョン・ヨンジュ

また、主演女優は、「ヲタク」の好みではないものの、不思議な
魅力を持つ童顔美女だった。


(終わり)


韓国TVと北朝鮮国歌

2019年04月24日 |   〇メディア・IT

今日、韓国のYTN(ニュース専門チャンネル)から、信じられない
ことに、北朝鮮の国歌が流れて来た。

びっくりして画面を見ると、明日の朝ロ首脳会談を前に、ウラジオ
ストク入りした北朝鮮の最高指導者の動静を伝えるニュースだった。


△北朝鮮の国歌を演奏するロシア軍の楽団(YTNニュースより)

それにしても、韓国のテレビ(ネット放送)から北朝鮮の国歌が
流れてこようとは...。

時代は大きく動こうとしている。

そのことを実感した「ヲタク」であった。



この夜、久しぶりに北朝鮮の国歌をじっくり聞いてみた。


(終わり)




にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


韓映画と村の識字教室

2019年04月24日 |  〇映画・映画音楽

칠곡 가시나들  「漆谷の娘たち」 2019年 〇〇〇〇-
(667)



2019年2月に公開されたインディーズ系のドキュメント映画。


△街の看板を声に出して読む老婆たち(映画より)

舞台は、慶尚北道の大邱(テグ)近郊にある漆谷郡若木面。


△村の敬老堂に向かう老婆(映画より)

80を過ぎた老婆たちが村(里)の敬老堂に集い、初めてハングルを
学ぶ様子や彼女らの日常生活を記録した作品だ。


△宿題を忘れ、先生から「団体気合」を入れられる老婆たち(映画より)

非常に見ごたえのあるドキュメントだった。



特に、作品中に紹介された老婆たちの詩や絵がよかった。



ある老婆の「オムイ」(おかあさん)という方言の詩が紹介された
時には、目頭が熱くなるのを感じた。

唯一、疑問に思ったのは、彼女らが文字を学ぶ機会を保障されない
ままにきた原因として、日本統治時代の朝鮮語弾圧だけを理由に
あげていた点である。

彼女らの非識字の背景には、性的・経済的・歴史的・社会的に
様々な複合的理由が考えられるはずだが、とりあえず、この作品では、
そうした思考は停止されている。


△映画の冒頭に流された解説(映画より)

韓国の若い世代には、得てして高齢者を「日本統治時代の被害者」と
してのみ一面的にとらえる見方が強い、ということなのだろうか?




(終わり)



にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


韓国映画と日本料理

2019年04月23日 |  〇映画・映画音楽

  「マネー」 2019年   〇〇〇--
(666)



2019年3月に公開され、330万を超える観客を動員したヒット作。


△韓国を代表するソウル・ヨイドの証券街(映画より)

ソウル・ヨイド(汝矣島)の証券街を舞台に、全羅道の農家出身の
新人証券マンが
闇世界の超大物相場師の不正に引き込まれた末、最後に
良心を取りもどし、悪徳相場師に制裁を加える勧善懲悪型の物語。


△座敷風宴会場(映画より)

それにしても、この映画を見る限り、ヨイドの証券マンたちは、
ちょっと高級な日本式料亭や日本料理がお好みらしい。


△高級すし店での密談(映画より)

おそらく、韓国人の情緒や宴会文化などにマッチする部分が多々、
あるのだろう。


△マグロのトロか?(映画より)

たしかに、韓国人同士がスプーンやフォークを手に、パスタや
フランス料理を食べながら、商談したり密談したり、というのでは、
全く絵にならない。



(終わり)



にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


韓国映画と米市民権者

2019年04月23日 |  〇映画・映画音楽

퍼즐  「パズル」 2018年  〇〇---
(665)



2018年に公開されたインディーズ系のサスペンス映画。

娘の早期留学のためカナダに在住している妻が、ソウル在住の韓国系
アメリカ市民権者の実業家に依頼し、夫(主人公)を殺害し、財産を
手に入れようとして失敗する。


△大手広告会社部長にしてベストセラー作家の主人公は剣道家<映画より>

何も知らない主人公は、自分の命を狙った裏組織に単身、戦いを挑み、
ついに黒幕の実業家にたどり着き、事件の真相を知るが、実業家は
最後に自分の妻の手により銃殺される。


△主人公の武器は日本刀に似た真剣<映画より>

真相を知り驚愕した主人公も、結局、実業家の妻(警官の可能性も
あり)により銃殺され、物語は終わる。


△米市民権者の実業家の住むマンションに乗り込む主人公<映画より>

敵味方を問わず、妻ほど恐ろしい存在はない、という教訓(?)で
終わったかに見えた映画だったが、最後の最後のどんでん返しで、
実は、この物語が全て、主人公が参加した未来型のゲームであった
ことが明かされる。

そのゲームとは、本人の脳細胞の中にある記憶の断片(人物やシーン
など)を活用する未来型の3D仮想現実ゲームで、まるで現実世界の
中で行動しているかのような幻覚の中でゲームが展開されていく
というものだった。

正直、「ヲタク」は、このゲームの種明かしで一気に白けてしまった。



(終わり)


にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村


0.7mmと2Bの快感

2019年04月22日 |   〇学習余話

唐突ながら、久しぶりに中高年男の陰気なシャープペンネタである。

今年から新たにロシア語検定(3級)に挑戦することを決意した
「ヲタク」は、5月末の試験に向け、最近、ますます書き取り
練習に熱が入っている。

そういう「ヲタク」が、今、つくづく思うことは、書き取り練習には
2Bの0.7mm芯が一番適しているッ、ということだ。


△「ヲタク」愛用のコクヨ・鉛筆シャープTypeM(手前)とTypeMX

例えば、コクヨの「鉛筆シャープ」で2Bの0.7mm芯を使った場合、
その滑らかな書き心地は、まさに「快感」の域に達している。



練習するために書いているのか、はたまた、書くために練習している
のか、自分でも判然としない境地に、「ヲタク」を導いてくれる。

「弘法筆を選ばず」との名言もあるが、常人の場合、より効果的な
書き取り練習を進めるためには、自分の指先と脳に適した「筆」に
こだわることを、「ヲタク」は強く勧めたい。




(終わり)


韓国の女子高と同性愛

2019年04月21日 |  〇映画・映画音楽

소녀의 세계  「少女の世界」 2018年 〇〇〇〇-
(664)



2018年に公開されたインディーズ映画。


△主人公のカメラはNikon(映画より)

主人公は女子高の写真部に所属するカメラ好きの高校1年生。

彼女がひょんなことから、演劇部の「ロミオとジュリエット」公演の
ジュリエット役に抜擢される。

そして、ロミオ役の美しく凛々しい先輩と出会い、初恋をし、失恋
することを通じ、成長していく。


△先輩の心の中には別の人がいた(映画より)

それにしても、まさか、中高年男の「ヲタク」が、この手の少女漫画の
ような映画に本気で引き込まれてしまうことになろうとは…。

特に、主人公が、先輩の本当に好きな相手が自分ではないことに
気づいた後の物語の展開には、すっかり感情移入してしまった。


△葛藤を乗り越え、愛を誓い合う2人の先輩(映画より)

公演当日、ジュリエット役として、主人公ではなく、先輩が本当に
好きな人(演出担当の先輩)が登場したサプライズシーンには、
素直に驚かされたし、爽やかなカタルシスまで感じさせられた。

演出担当の先輩にとってその行為は、自らの内面の葛藤を乗り越え、
同性愛に向けられる世間の偏見に立ち向かう決意を込めた、一種の
カミングアウトでもあったのだ。(卒業後、2人はニューヨークに
留学することに。)

同性愛も愛であることに変りはない。

この映画を通じて、「ヲタク」は、あらためてそのことを学んだ
気がする。



(終わり)

 

にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村 


韓映画と女たらしのPD

2019年04月20日 |  〇映画・映画音楽

타인은 지옥이다  「他人は地獄だ」 2019年 〇〇〇--
(663)



2019年4月に公開されたインディーズ映画。

プサンを舞台に1組の男女が出会い、結ばれるまでを描いた物語。


△主人公男女、PDらが参加したキャンプ(映画より)

影の主役が、ソウルで番組制作会社のPDをしている30代のプサン
出身の男だ。

彼は放送作家の女性に強引に交際を迫り、セクハラで訴えられる
かと思えば、新しく彼女(主人公)ができたにもかかわらず、
彼女の親友の女性(自分の友人の彼女)にまで手を出そうとする
など、無類の女たらしだった。

彼女にとって、まさに「타인은 지옥」(他人は地獄)だった。

彼女は、男と別れるが、心には深い傷を負った。

幸い、そんな主人公女性のそばには、「망각은 창조의 관문」(忘却は
創造の関門)なる哲学的格言を紹介しながら、2人で新しい世界
生きようと語りかける男性(主人公)がいた。

その男性は、地味なキャラクターながら、心から彼女を愛していた。

男たちの話すプサン(慶尚道)方言の魅力も加わり、そこそこ
見ごたえのあるヒューマンドラマであった。




(終わり)


にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村 


韓映画とカメラマンの恋

2019年04月19日 |  〇映画・映画音楽

메이트   「メイト」 2019年 〇〇〇--
(662)



2019年1月に公開されたインディーズ系の恋愛映画。


△撮影関係の様々なアルバイトをかけもちしながら生活する男(映画より)

主人公は、フリーのカメラマン。と言っても、撮影関係のアルバイト
だけでは生活できず、大手製薬会社の生体検証アルバイトなども
こなしている。


△学資ローンの返済も滞りがちな屋上住宅暮らし(映画より)

そんな男と彼女の恋物語。

優柔不断で未練がましい男と計算高く自分勝手な彼女にイライラ
するようなシーンも多々あったが、それでも物語に引き込まれて
しまったのは、それだけ2人の恋愛劇にリアリティーがあったから
だろう。

なかなか見ごたえのある映画であった。



なお、劇中、彼が使っていたカメラはCanonだった。


(終わり)


 

にほんブログ村 海外生活ブログ 韓国情報へ 
にほんブログ村