韓国映画と妻の浮気

■희망의 요소　「希望の要素」 〇〇－－－
（１８０４）



2022年に公開されたインディーズ系の白黒映画。



30代の夫婦が破局の危機を迎えながらも、1年間の別居生活を経て、
もう一度、2人で幸せに生きる「希望の要素」を取り戻していく物語。

夫婦の危機の最大局面が妻の浮気の発覚だった点など、ブログ主の
趣向（？）には全く合わない映画だったが、物語の展開には、そこそこ
引き込まれた。


（終わり）

韓映画と同性間の純愛

■로드무비  「ロードムービー」 〇－－－－
（１８０３）



2002年に公開された異色の成人指定映画。

妻子と別れホームレス生活を送る元登山家の男と、会社の倒産で職も
財産も家族も全て失ってしまった元証券マンの男が繰り広げる同性間の
純愛物語だ。

例によってブログ主の性的指向にも映画的な趣向にも合わない映画
だったが、ソウル駅周辺でのホームレス生活から始まる2人の放浪と
愛の物語の展開には、そこそこ引き込まれた。

なお、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺（韓国式ジャー
ジャー麺）が、しっかり登場してくれた。


△留置場内でチャジャン麺を食べる2人の刑事

2人がヒッチハイクの途中、警察に保護され、留置場に入れらた
時のシーンだった。


△画面右の刑事は取り皿に入れたチャジャン麺を食べていた

留置場の中から鉄格子の外をのぞく2人の視線に、音を立てながら
チャジャン麺を食べる2人の刑事の姿が映った。

なかなかユニークなチャジャン麺関連シーンだったと言える。


（終わり）

トンカツも宅配で

今さら書くようなことでもないが、ブログ主は韓国映画の中に登場する
チャジャン麺（韓国式ジャージャー麺）に、強くこだわり続けている。

そのこだわりが、時に意外な発見をブログ主にもたらしてくれることも
ある。

韓流ホラーサスペンス「漫画殺人」（鑑賞番号５５８）を再鑑賞して
いた時のことだ。



物語の展開とは全く無関係ながら、画面（スクリーン）の中を1台の
宅配バイクが通り過ぎた。

ブログ主は、俄然、このバイクが何を配達しているのか知りたくなり、
画面を静止させ観察した。



出前箱に書かれていた文字は「몽실 돈까스」（ふっくら豚カツ）。

チャジャン麺（中華）でなかったことは残念だったが、トンカツの
デリバリーには妙に感心させられた。

さすがは、デリバリー王国である。実際、韓国では何もチャジャン麺
だけが宅配されているわけでは決してないのだ。


（終わり）

ロケ地はヨルダン

■교섭    「交渉」　〇〇－－－
（１８０２）



2023年に公開され、170万を超える観客を動員した国際政治ドラマ。

2007年、親米政権下のアフガニスタンで実際に起きた韓国人宣教団
拉致事件に着想を得て創作されたフィクション映画。


△主人公は韓国の外交官と情報部員

外交官と現地情報部員が協力しながら反政府勢力（タリバン）との
困難な直接交渉に乗り出し、大半の人質の解放を実現させた。


△印象的だったヨルダンの風景

ちなみに、この映画のロケ地は、さすがにタリバンが政権に復帰した
現在のアフガニスタンではなく、中東のヨルダン。

映画の展開とは無関係ながら、ヨルダンの街の風情や自然が強く印象に
残る映画だった。


（終わり）

韓国の女性格闘技戦

■걸스 인 더 케이지  「ガールズ・イン・ザ・ケージ」 〇〇－－－
（１８０１）



２０２２年に制作された異色の格闘技コメディ。

素人女性たちがアイドルへの切符と高額賞金を手にするために闘う
リアリティ格闘競技番組「ガールズ・イン・ザ・ケージ」（架空）を
軸に、番組制作者や選手らのドタバタ奮闘劇を描いたコメディ映画。


△放送作家を演じたハン・ソンファ

この映画では、番組の放送作家を演じた女優ハン・ソンファの好演が
印象に残った。

（終わり）

韓国語でクロワッサン

■크루아상  「クロワッサン」   〇〇－－－
（１８００）



2021年に公開された青春ドラマ。

公務員試験の合格を目指し浪人中の青年がパン職人の女性と出会い、
彼女の作るクロワッサンの味に魅せられる。その後、青年もパン職人と
なり、２人で力を合わせ、小さなパン屋をオープンさせるまでの物語。


△人気を集める2人のパン屋

ちなみに、2人のパン屋で最初に人気を集めたヒット作も、やはり、
クロワッサンだった。


△客の目当てはクロワッサン

このクロワッサン。映画の題名にもある通り、韓国語では「크루아상
（クルアサン）」と表記・発音されている。

クロワッサン好きの韓国語学習者なら、是非、この「크루아상」を
何度も口に出しながら、韓国語の発音を正確に習得して欲しいところだ。
ブログ主の経験では、大体、10度くらい実際に声に出して発音すれば、
口に馴染んでくるはずだ。


（終わり） 

韓国とカナダの近さ

■누구의 딸도 아닌 해원  「誰の娘でもないヘウォン」　 〇－－－－
（１７９９）



2013年に公開された青春ドラマ。

元々疎遠だった母親も兄を追いかけてカナダに移民してしまい、韓国で
1人生きていくことになった女子大生が主人公。（※韓国系カナダ人）


△主演女優はチョン・ウンチェ

妻子持ちの若い教授との不倫愛が物語の軸になっていたが、現実と夢が
入り交じった映画の展開には、正直、混乱させられた。

例によって、ブログ主の趣向には全く合わない映画だったが、韓国語の
聞き取り学習と割り切り、最後まで鑑賞させてもらった。



（終わり） 

サンウとチャジャン麺

■스위치  「スイッチ」  〇〇〇〇〇
（１７９８）



2023年に公開されたファンタジックなコメディ映画。

映画俳優として大成功を収めながらも人知れず空虚な心を抱えて生きる
1人息子に、売れない舞台俳優だった亡父が授けた最高のクリスマス
プレゼント。

見る者の心をじんと温めてくれる、笑いあり涙ありの、実にいい映画
だった。

クォン・サンウが主演を演じる映画としては、これまでにブログ主が
見て来た中で最もブログ主好みの作品と言ってよいだろう。

なお、幸いなことに、この映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺
（韓国式ジャージャー麺）が2度、登場してくれた。


△クリスマスの日、目覚めるとそこには全く別の人生を生きる自分がいた

1度目は双子の子どもが並んでチャジャン麺を食べるシーン。


△数年前別れたはずの彼女と暮らす家庭には双子の子まで

2度目は、家族そろって中華の出前を食べるシーン。


△ズルズルとチャジャン麺を食べながら別人生になじんでいく主人公

いずれも、主人公が生きた「1年間」（実際は一夜）にわたる別人生での
食事シーンだった。


△タクアンを食べながら何気ない幸せをかみしめる主人公

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

やはり、韓国映画の中では、家族の幸せな食事場面に最もお似合いの
料理がチャジャン麺なのである。


（終わり）

韓流ウルトラサイコ

■스마트폰을 떨어뜨렸을 뿐인데 「スマホを落としただけなのに」
（１７９７） 　　　　　　　　　　　　　　 〇〇〇〇〇



2023年に公開されたスリラー映画。

友人たちとカラオケに行った帰り、バスの中にスマホを落としてしまった
1人のOL女性が、それを拾った連続殺人魔のターゲットになってしまう。

この映画の悪役サイコは、これまでにブログ主が見た数々の韓流スリラーの
中でも、一二を争うほど天才的な頭脳を持つ極悪人であった。


△自らの勇気と知恵で危機一髪、自分と父親の命を守り切った主人公

一方、主人公女性を演じたチョン・ウヒの迫真の演技は実に見事だった。

韓国映画に関心がある人でネットフリックスに加入している読者には、
おススメできる一作である。


（終わり）

韓映画と高陽マッコリ

■고양막걸리 사수대작전  「高陽マッコリ死守大作戦」 〇－－－－
（１７９６）



2023年に公開されたフィクション社会派コメディ。


△高陽マッコリ陵谷醸造所（映画より）

その昔、その甘美な味で同時代を生きた南北朝鮮の２人の権力者（韓国の
故パク・チョンヒ元大統領と北朝鮮の故キム・ジョンイル元総書記）を
虜にしたという京畿道コヤン（高陽）産の米マッコリ。


△高陽マッコリの出荷

この映画では、その醸造所やマッコリの警備にあたった１人の青年
警官（架空）の、起伏にとんだ数奇な人生が描かれていた。

機会があれば、ブログ主も「高陽マッコリ」なるお酒を飲んでみたい、
と思った。

（終わり）

シン・韓国昔話

■신 전래동화  「新・韓国昔話」 〇〇－－－
（１７９５）



2018年に公開されたコメディ映画。

韓国の「興夫伝」と「沈清伝」を軸に「シンデレラ」や毛利元就の
「三本の矢」の教えなど古今東西の様々な童話や逸話を散りばめながら、
現代風にパロディ化した勧善懲悪型のコメディ。


△主人公はフンブ（興夫）とシムチョン（沈清）のカップル

深みはないものの、そこそこ楽しめるコメディ映画だった。


（終わり）

韓国風俗街と出前箱

我ながらあまりのくだらなさに一旦はボツにしたチャジャン麺ネタでは
あったが、結局、記録することにした。

社会派の政治コメディ映画「大韓民国憲法第1条」（鑑賞番号５６５）に
登場するワンシーンである。

場所は主人公女性（娼婦）が身を置く風俗街の路地。


△出前箱らしきものを抱えた男が画面の背景を左から右へと通り過ぎた

「外国にはポルノ俳優出身の国会議員もいる」などと物知り顔に国際
情勢を説くポン引き青年の後ろを、出前箱らしきものを持った男が
左から右へと通り過ぎて行った。

ブログ主が考察するに、あの箱の中に少なくとも1皿以上のチャジャン麺が
入っている推定確率は８０％以上。箱の形状から見て、ピザやチキンの
デリバリーである可能性は、ほぼない。



（終わり）

男の本性とチャジャン麺

■사내본색   「男の本性」 〇〇〇〇－
（１７９４）



2016年に制作された成人指定のブラックコメディ。


△主人公の町中華の店名は「チャイニング」

強い性欲にとらわれながらも欲求を満たすことができず、悶々と
した日々を送る男たちの姿を、コミカルに描いた映画だ。


△チャジャン麺を食べる主人公の友人も独身の果物屋

主人公は小さな中華料理店の店長と、その店の常連客である、
売れない小説家の青年の2人。


△店員はチャジャン麺を食べながらネチネチと愚痴る

女性を追い求めては、つまづいてばかりの彼らの姿が、見る者の
笑いと哀愁を誘う。


△主人公の前にはチャジャン麺と酢豚

なかなか見ごたえのある、おかしくも悲しい異色のコメディ映画
だった。


△閉店後にチャジャン麺を食べに来て追い出される小説家の男

なお、主人公の1人が中華料理店の店長兼料理人だった関係で、この
映画にもブログ主こだわりのチャジャン麺（韓国式ジャージャー麺）が、
しっかり登場してくれた。


△出版社の社長がチャジャン麺を食べながら小説家の作品をけなす

登場頻度は、少な過ぎず多過ぎず。


△女性店員の給料は未払いが続いている

個々のシーンについての具体的な解説は省くが、チャジャン麺と物語の
からませ方にも、随所に心憎いひねりが加えられており、チャジャン麺
ウォッチャーであるブログ主を大いに喜ばせてくれた。


△麺を伸ばすのが好きな出版社社長も女好き

たかがチャジャン麺、されどチャジャン麺。

韓国映画とチャジャン麺の奥深い関係を探るブログ主の旅は、まだまだ
続いて行くのである。



（終わり）

韓国の世紀末純愛映画

■화이트 발렌타인  「ホワイト・バレンタイン」 〇〇〇－－
（１７９３）



1999年に公開された恋愛映画。GYAOにて鑑賞。

10才ほど年の離れた男と女が、移ろいゆく長い時間の中で、赤い糸
（劇中、実際に赤い毛糸が登場し、重要な役割を果たす）に導かれる
ように結ばれて行く、ファンタジックな純愛物語。


△主演女優はチョン・ジヒョン

主役女性を演じた若かりし日のチョン・ジヒョンが、実にチャーミングで
いい味を出していた。


（終わり）

韓国映画と闇の格闘技

■쎈놈　「強者」　〇－－－－
（１７９２）



2019年に公開されたインディーズ系の青春アクション映画。

弟と2人暮らしをしている高校3年生の少年が主人公。彼は過去、腕力で
ならした有名な不良だったが、今は心を入れ替え、普通の高校生として
まじめに高校生活を送っており、体育系の特待生として大学に進学する
ことを考えている。


△ストリートファイトの試合会場（アリーナ）は廃ビルの一角

そんな彼のことが気に入らない性悪な少年たちが、彼の弟をアリーナ
（架空）なる闇のストリートファイトの世界に引き入れ、瀕死の重傷を
負わせる。アリーナの試合の模様はライブでネット配信され、賭けの
対象にもなっている。

意を決した彼は、弟の復讐のため、封印していた暴力を解き、性悪
少年らに制裁を加えて行く。

単調な展開ではあったが、そこそこ楽しめる勧善懲悪型のアクション
映画であった。


（終わり）