韓国で日本製アニメや日本文化にはまっている若者を指して、
「일빠(イルパ)」と非難する俗っぽい表現があるのは知っていた。
漢字語で言えば、おそらく「親日派」の「親」の字を取って「日派」と
いったところか。
ところで、今日、新聞(電子版)を読んでいておもしろい(?)
俗語表現に出会った。
「ヲタク」には、一見して「오덕후(呉徳厚)」(推測)という人名に
しか読めない言葉が見出しに使われていた記事だった。
内容に目を通した「ヲタク」は意表を突かれてしまった。
実はこの「呉徳厚」(あくまで「ヲタク」の推測)。何と日本語の
「オタク」を韓国人の人名風に音訳したものだったのだ。
오덕후(オドック)!
念のためインターネットで検索してみたが、実際、若者の間では、
「オタク」という外来語と並んでこの「オドック」という新造語が
かなりの頻度で使われていることが確認できた。
中には「イルパ・オドック」のように、よりわかりやすく(?)「イルパ」と
合体させて表現したものもあった。
この先、どれくらい社会に定着していく(あるいは忘れ去られる)
新造語なのか、にわかには判断がつかない表現ではあるが、
関連記事の一部を抜粋し記録しておくことにした。
歩む道(?)は違っていても、日ごろから「オドック」の語源を
自称している「ヲタク」としては黙って見過ごせない情報だ。
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■ '공공의 적', '오덕후'를 아십니까
「公共の敵」、「オドック」を知ってますか?
(オーマイニュース 10月30日)
△「オドック」が好きな日本製アニメ
요즘 인터넷에서는 '오덕후'를 비난하는 글을 쉽게
발견할 수 있다. 디시인사이드나 웃긴대학과 같은 사이트에서
특히 그렇다.
最近、ネット上で「オドック」を非難する書き込みを目にする
ことが多くなった。「ディーシーインサイド」や「ユーモア大学」の
ようなサイトでは特に目に付く。
"오덕후는 닥치는대로 잡아서 교육시켜서 인간 만들어주거나
핵폐기물과 함께 묻는 게 상책", "오덕후는 사회악입니다",
"소위 말해서 로리 마니아(미성년자에게 성적인 집착을 보이는
로리타 마니아)" 같은 오덕후를 원색적으로 비난하는 글들이다.
例えば、「オドックは手当たり次第につかまえて教育し根性を
叩きなおしてやるか核廃棄物といっしょに埋めてやるのが一番いい」
「オドックは社会悪です」「あいつらはいわゆるロリコンだ」など、
「オドック」を露骨に非難する書き込みを容易に発見することが
できる。
・'오덕후', 그는 누구인가
・「オドック」とは何者なのか?
'오덕후'란 일본어 오타쿠('당신', '댁'이라는 뜻을 지닌 일본어.
마니아보다 더욱 심취하여 집착하는 사람)가 국내에서 변형돼
만들어진 인터넷 언어이다.
「オドック」とは、日本語の「オタク」(マニアよりも心酔の度合いや
執着の度合いがより強い人)を韓国人の人名風に音訳した
インターネット上の新造語だ。
우리나라에서는 말뿐만이 아니라 그 뜻도 바뀌어 쓰인다.
韓国ではその言葉だけではなく意味も微妙に変化した。
일단 일본 애니메이션 주인공들을 지나치게 좋아해 주인공들의
'피겨'(영화 만화 게임 등에 등장하는 캐릭터를 축소해 만든
인형)를 사면서 현실의 여자는 거들떠보지도 않는 사람들을
가리킨다. 일본 애니메이션에 강하게 집착하고 이로 인해
현실과 가상의 세계를 구분하지 못하는 이들이다.
一応、「オドック」とは、日本製アニメの主人公にはまり主人公の
フィギュア(映画や漫画、ゲームなどに登場するキャラクターを
モデルにした小型の人形)などを買い集め、現実の女性には
見向きもしない人たちを指して使われる。日本製アニメに深く
のめり込んでしまい現実と仮想世界の区別ができなくなった
者たちだ。
나아가 야한 일본 애니메이션을 즐겨보고 이로 인해
과도한 성적 집착이 생긴 사람들을 일컫기도 한다.
さらには日本製のアダルトアニメに性的な執着心が生じ、完全に
虜になってしまった者たちを指して使われる場合もある。
이밖에도 애니메이션 뿐만 아니라 일본 스포츠와 같은
다른 분야에서 집착을 보이는 사람들에게도 오덕후란
말을 쓴다.
その他にも、アニメだけではなく日本のスポーツのような
他の分野に執着心を見せる者たちにも、この「オドック」という
表現が使われている。
오덕후가 되는 과정은 간단하다. 개인 블로그나 홈페이지에
일본 애니메이션이나 만화 캐릭터들의 사진을 많이 올려놓거나
자신이 좋아하는 캐릭터들의 복장과 똑같은 옷을 입고 사진을
올려놓으면 자신도 모르게 오덕후로 불린다.
「オドック」になる過程はとても簡単だ。ブログやホームページに
日本製アニメや漫画のキャラクター画像をたくさん載せたり、
自分が好きなキャラクターの服装を真似たコスチュームを着て
撮った写真を載せたりすると、知らず知らずのうちに周りから
「オドック」と呼ばれるようになる。
(終わり)