*「福沢諭吉自叙伝」イサン出版
最近、韓国各紙の書評欄では、韓国で初めて翻訳出版された
「福翁自伝(韓国語題名:福沢諭吉自叙伝)」を扱った記事が
目だった。
それにしても、今、なぜ韓国で福沢諭吉なのか?
総じてどの書評記事でも共通していたのは、「征韓論」や
「脱亜論」の提唱者としての側面からのみ福沢を一面的に見るの
ではなく、「日本近代化の父」としての彼の思想や苦悩、努力や
業績をトータルに見ていく必要があるという主張だった。
現代韓国社会の片隅に、新しい時代を開いて行った「変革期の
巨人」として福沢諭吉を再評価しようとする人々が少数とは言え、
存在しているのだ。
ここで、そうした書評記事の中から、京郷新聞の記事を一つ
翻訳して紹介する。
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■ 1만엔 지폐속 ‘日 근대화의 아버지’ 1万円札の中の「日本近代化の父」
(京郷新聞 3月24日)
▲ 후쿠자와 유키치 자서전/ 이산 福沢諭吉自叙伝(「福翁自伝」)/イサン出版
해방 60년이 지나도록 식민지 청산을 얘기하고 극일,
반일을 외치지만 정작 우리는 일본을 너무 모른다.
후쿠자와 유키치(1834~1901)만 해도 그렇다. 그는
근대 일본을 얘기할 때 빠뜨릴 수 없는 인물이다.
解放後60年が過ぎても植民地時代の清算を論じ、克日や反日を
叫んでいるが、実際のところ、韓国人は日本について知らなすぎる。
例えば福沢諭吉(1834~1901)についても同じことが言える。
彼は、近代の日本を語る際、欠かすことのできない人物だ。
메이지 시대의 계몽사상가인 그는 교육자, 언론인,
번역가, 문필가 등 다양한 분야에서 도드라진 업적을
남겼다. 교육자로서 일본 최초의 사립학교인 게이오
기주쿠를 설립했고, 언론인으로서 ‘지지신보’를
창간했다. 또 ‘문명’ ‘개화’ ‘연설’ ‘경쟁’ ‘저작권’ 등
수많은 번역어를 만들어 냈으며, ‘학문을 권함’ ‘문명론의
개략’과 같은 저서들을 남기기도 했다. 일본의 1만엔권
지폐에 그의 초상화가 실린 것을 보면 그가 얼마나
일본인들의 영웅으로 추앙받고 있는지를 짐작할 수 있다.
明治時代の啓蒙思想家である彼は、教育者、言論人、翻訳家、
文筆家として多様な分野で傑出した業績を残した。教育者としては
日本初の私立大学である慶応義塾を設立し、言論人としては
「時事新報」を創刊した。また、「文明」「開化」「演説」「競争」
「著作権」など数多くの翻訳語を考案し、「学問のすすめ」や
「文明論の概略」のような著書も残している。日本の1万円札に
彼の肖像画が描かれているのを見れば、彼が日本の偉人として、
どれほど深い尊敬を集めているのかがよくわかる。
그러나 우리에게 후쿠자와는 정한론자로서 김옥균 등
개화파에게 큰 영향을 준 인물 정도로 알려져 있다.
しかし、韓国では、福沢は征韓論者として金玉均などの
開化派に大きな影響を与えた人物として知られている程度だ。
그 때문인지 부정적인 인물로 그려지고 있다. 일본에서
발간된 수많은 후쿠자와 전기가 그간 소개되지 않은
것도 이런 이유 때문일 게다.
そのせいか、韓国では福沢は否定的な人物として描かれている。
日本で発刊された数多くの福沢の伝記が、これまで紹介され
なかったのも、そうした理由によるものだろう。
이 책은 후쿠자와가 죽기 4년 전에 쓴 자전 전기다. 만년의
후쿠자와가 자신의 인생역정을 구술하고 속기사가 이를
받아쓰는 방식으로 집필된 책은 일본 근대화 시기에
봉건제도와 관습을 떨치고 서양 학문 및 문명 수용에
앞장섰던 ‘근대 일본의 설계자’ 후쿠자와의 노력과
내면세계를 잘 보여준다.
この本は、福沢が亡くなる4年前に書かれた自伝風の伝記だ。
晩年の福沢が自分の人生を口述し、速記者がそれを聞き書きする
方法で書かれたこの本は、日本の近代化の時期に封建制や古い
慣習を振り払い、社会の先頭に立って西洋の学問や文明を日本に
取り入れた「近代日本の設計者」としての福沢の努力や内面
世界がよく描かれている。
인생철학, 건강관리 등도 상세히 소개해 교훈적인 내용이
적지 않다. 정한론자로 알려진 것과 달리 한국관련 기술은
거의 보이지 않는다. 허호 옮김. 1만9천원.
彼の人生哲学、健康管理法なども詳しく紹介されており、
教訓的な内容も少なくない。征韓論者として知られているにも
かかわらず、韓国関連の記述はほとんど見られない。
ホ・ホ訳。19000ウォン(約2200円)。
(終わり)
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