■ 리볼버 「リボルバー」 〇〇〇〇-
(2107)
2024年に公開された犯罪映画。
政府高官の子息も絡んだナイトクラブでの麻薬パーティー事件が発覚した
ことをきっかけに、日ごろからクラブと地元警察署が組織的に深い癒着
関係にあったことまで露見しそうになった。クラブの実質的オーナーである
大手投資系会社と警察署幹部らは、1人の女刑事に巨額の報酬と再就職先を
約束した上で、全ての罪を女刑事1人に背負わせ、女刑事は単独で収賄罪の
容疑者として逮捕された。
しかし、2年間の懲役からの出所後、全ての約束は反故にされた。そのまま
引き下がることのできなかった女は、自分を利用し、切り捨てようとした
大手投資系会社に命懸けの闘いを挑み、ついには、約束の報酬と身の安全を
手に入れる。
△剣道経験者の女刑事を演じた女優はチョン・ドヨン(参考:ウィキペディア)
不正のはびこる社会を生き抜く、強くて賢い女の姿を、乾いた視線で
描いた、なかなか見ごたえのある映画だった。
(終わり)
(2107)
2024年に公開された犯罪映画。
政府高官の子息も絡んだナイトクラブでの麻薬パーティー事件が発覚した
ことをきっかけに、日ごろからクラブと地元警察署が組織的に深い癒着
関係にあったことまで露見しそうになった。クラブの実質的オーナーである
大手投資系会社と警察署幹部らは、1人の女刑事に巨額の報酬と再就職先を
約束した上で、全ての罪を女刑事1人に背負わせ、女刑事は単独で収賄罪の
容疑者として逮捕された。
しかし、2年間の懲役からの出所後、全ての約束は反故にされた。そのまま
引き下がることのできなかった女は、自分を利用し、切り捨てようとした
大手投資系会社に命懸けの闘いを挑み、ついには、約束の報酬と身の安全を
手に入れる。
△剣道経験者の女刑事を演じた女優はチョン・ドヨン(参考:ウィキペディア)
不正のはびこる社会を生き抜く、強くて賢い女の姿を、乾いた視線で
描いた、なかなか見ごたえのある映画だった。
(終わり)
■남남북녀 「南男北女(直訳)」 〇〇〇--
(2069)
2003年に公開されたファンタジックなラブコメディ。
韓国の男子学生と北朝鮮の女子学生が中国での高句麗遺跡合同発掘事業で
出会い、恋に落ちる。そして、ドタバタ劇を繰り広げた末、ついには
北朝鮮の最高指導者の許可を得、結婚にこぎつけるという展開。
△北朝鮮の女子大生を演じた主演女優はキム・サラン
実にナンセンスな内容ながら、物語の展開にはそこそこ引き込まれて
しまった。
それにしても、この映画の正規の邦題である
「ラブ・インポッシブル~恋の統一戦線~」
とは、何とも秀逸な日本語訳ではないか。
(2069)
2003年に公開されたファンタジックなラブコメディ。
韓国の男子学生と北朝鮮の女子学生が中国での高句麗遺跡合同発掘事業で
出会い、恋に落ちる。そして、ドタバタ劇を繰り広げた末、ついには
北朝鮮の最高指導者の許可を得、結婚にこぎつけるという展開。
△北朝鮮の女子大生を演じた主演女優はキム・サラン
実にナンセンスな内容ながら、物語の展開にはそこそこ引き込まれて
しまった。
それにしても、この映画の正規の邦題である
「ラブ・インポッシブル~恋の統一戦線~」
とは、何とも秀逸な日本語訳ではないか。
(終わり)
■깡패 수업 3 「極道修行 3」 〇〇〇--
(2063)
2000年に公開された犯罪アクション。
一旦は裏社会から足を洗っていた伝説のヤクザが、ソウルの裏社会で
対立する2大組織の抗争に巻き込まれていく。
男は、結果的に双方の組織に利用されることになるが、最終的には、
満身創痍の末、日本の巨大組織と連合した一方の組織を壊滅させ、抗争を
終結に導く。
△男との平穏な家庭を夢みていた女(女優:キム・ソミョン)も命を落とす
しかし、抗争の過程で、長年、苦楽を共にして来た弟分や恋人を失って
しまうことになり、男にとって、勝利の代償はあまりにも大きかった。
なかなか見ごたえのあるアクション映画だった。
(終わり)
(2063)
2000年に公開された犯罪アクション。
一旦は裏社会から足を洗っていた伝説のヤクザが、ソウルの裏社会で
対立する2大組織の抗争に巻き込まれていく。
男は、結果的に双方の組織に利用されることになるが、最終的には、
満身創痍の末、日本の巨大組織と連合した一方の組織を壊滅させ、抗争を
終結に導く。
△男との平穏な家庭を夢みていた女(女優:キム・ソミョン)も命を落とす
しかし、抗争の過程で、長年、苦楽を共にして来た弟分や恋人を失って
しまうことになり、男にとって、勝利の代償はあまりにも大きかった。
なかなか見ごたえのあるアクション映画だった。
(終わり)
■3일의 휴가 「3日間の休暇」 〇〇〇--
(2023)
2023年に公開されたファンタジー映画。
慶尚北道金泉を舞台に(実際の撮影場所は江原道チョンソン郡)繰り広げ
られる、1人娘と今は亡き母親との魂の和解を描いたファンタジー。
娘は、アメリカの名門大学に留学した後、同大学の数学科で教授職を得る
など成功したものの、確執を抱えたままだった母親の死に目には立ち会う
こともできなかった。やがて、メンタルを病み、大学を休職した娘は
故郷に戻り、母親の残した食堂を臨時的に再開させ、休養生活を送って
いた。一方、母親は天国から3日間の休暇をもらい、娘の様子を見に来た。
紆余曲折の末、娘は母親のゴーストの存在には一切、気が付かないまま、
あくまで夢の中で母親との和解と真実の別れを経て、アメリカに戻る。
△天国からこの世に降りてきた母親役を演じた女優はキム・ヘスク
(2023)
2023年に公開されたファンタジー映画。
慶尚北道金泉を舞台に(実際の撮影場所は江原道チョンソン郡)繰り広げ
られる、1人娘と今は亡き母親との魂の和解を描いたファンタジー。
娘は、アメリカの名門大学に留学した後、同大学の数学科で教授職を得る
など成功したものの、確執を抱えたままだった母親の死に目には立ち会う
こともできなかった。やがて、メンタルを病み、大学を休職した娘は
故郷に戻り、母親の残した食堂を臨時的に再開させ、休養生活を送って
いた。一方、母親は天国から3日間の休暇をもらい、娘の様子を見に来た。
紆余曲折の末、娘は母親のゴーストの存在には一切、気が付かないまま、
あくまで夢の中で母親との和解と真実の別れを経て、アメリカに戻る。
△天国からこの世に降りてきた母親役を演じた女優はキム・ヘスク
この映画では、母親を演じた女優キム・ヘスクの実に自然で情感豊かな
慶尚道方言に感銘を受けた。
キム・ヘスクと言えば、「국민 엄마 (国民のお母さん)」とのニックネーム
まで持つ有名女優。ブログ主自身、これまでも、彼女が出演した映画は
数知れず見てきてはいたが、彼女の慶尚道方言に触発され、彼女の出身地に
関心を持ったのは、この映画が初めてだった。
調べてみると、やはりと言うべきか、彼女はプサンの出身だった。しかも、
草梁洞(プサン市東区)。草梁洞は、ブログ主の妻の出身地でもあり、
ブログ主と最も縁の深い韓国の町だ。
彼女の話す慶尚道方言にブログ主の耳と心が知らず知らずのうちに反応
したのも、至極、当然のことだったのだ。
もし逆に、彼女の話す慶尚道方言に何も感じなかったとすれば、それは、
ブログ主夫婦の関係性に深刻な問題があることを意味するだろうし、これ
までブログ主が学んできた(接してきた)韓国語が、全くのニセ物だった
ということにもなるだろう。
韓国映画はブログ主にとって、もはや単なる外国映画ではないのである。
(終わり)
■녹야 「緑夜」 〇〇---
(1980)
2023年に公開された韓中合作映画。
インチョン(仁川)港国際旅客ターミナルで保安検査員(民間委託業務)と
して働いているワケありの在韓中国人女性と、麻薬の運び屋をしている若い
韓国人女性が出会い、繰り広げられる物語。
△薄幸の在韓中国人女性を演じた中国人女優のファン・ビンビン(wiki)
見る者の感性に訴えるために意図的に選ばれた映画表現の手法なのか。
登場人物の背景や物語の展開に曖昧な謎が多く、わかりにくい映画だった。
中でもエンディングシーンが最大の謎だ。
殺害されたと思われる韓国人女性の飼い犬に違いない小犬を抱いて
スクーターを走らせていた主人公の中国人女性が、いきなり画面から
消えたかと思うと、真っ黒の画面にエンドロールが流れ始め、そのまま
映画は終わってしまう。
果たして、彼女は逃げ切れたのか?あるいは、最後の衝撃音が暗示する
事故で命を失ったのか?あるいは・・?
いずれにしろ、ブログ主の趣向には全く合わない表現方法の映画だった。
(終わり)
(1980)
2023年に公開された韓中合作映画。
インチョン(仁川)港国際旅客ターミナルで保安検査員(民間委託業務)と
して働いているワケありの在韓中国人女性と、麻薬の運び屋をしている若い
韓国人女性が出会い、繰り広げられる物語。
△薄幸の在韓中国人女性を演じた中国人女優のファン・ビンビン(wiki)
見る者の感性に訴えるために意図的に選ばれた映画表現の手法なのか。
登場人物の背景や物語の展開に曖昧な謎が多く、わかりにくい映画だった。
中でもエンディングシーンが最大の謎だ。
殺害されたと思われる韓国人女性の飼い犬に違いない小犬を抱いて
スクーターを走らせていた主人公の中国人女性が、いきなり画面から
消えたかと思うと、真っ黒の画面にエンドロールが流れ始め、そのまま
映画は終わってしまう。
果たして、彼女は逃げ切れたのか?あるいは、最後の衝撃音が暗示する
事故で命を失ったのか?あるいは・・?
いずれにしろ、ブログ主の趣向には全く合わない表現方法の映画だった。
(終わり)
■미끼 「えさ」 〇〇〇--
(1961)
2023年に公開されたインディーズ系の社会派映画。
韓国のお家芸とも言えるアイススケート・ショートトラック国家代表
チーム内で実際に起きた、男性コーチによる複数の女性選手に対する
性暴力事件に着想を得て創作された映画だ。
映画の題名の「えさ」とは、おそらく、コーチが選手の心を操るために
巧妙に利用し続けた「国家代表の座」のことである。
(1961)
2023年に公開されたインディーズ系の社会派映画。
韓国のお家芸とも言えるアイススケート・ショートトラック国家代表
チーム内で実際に起きた、男性コーチによる複数の女性選手に対する
性暴力事件に着想を得て創作された映画だ。
映画の題名の「えさ」とは、おそらく、コーチが選手の心を操るために
巧妙に利用し続けた「国家代表の座」のことである。
△迫真の演技で主人公を熱演した女優はペク・ジニ
主人公女性は、協会ぐるみの隠蔽工作やメディアを利用した世論操作
(告発者攻撃と加害者擁護)と闘い続け、ついに真実を明らかにする。
しかし、(映画では)最後に彼女は自ら命を絶ち、彼女の魂は、すでに
この世にいない他の犠牲者らの元に行く。
何とも切ない結末で終わる映画だった。
(終わり)
■어느날 그녀가 우주에서 「ある日、彼女が宇宙から」 〇〇〇--
(1956)
2023年に公開された癒し系の恋愛物語。
主人公は性暴力被害の衝撃から心が壊れてしまった女性。突然、宇宙
からの信号が聞こえるようになった彼女は、近いうち、生まれ故郷である
宇宙の星に帰るつもりでいる。ただし、宇宙に帰るためには、大量の
薬品を摂取し地球にお別れ(自死)しなければならない。
△主演女優はシン・ヨンソ
もう1人の主人公は「만년 취준생(万年就準生)」、つまり万年就職
浪人生の冴えない青年。彼は、風変わりではあるけれども、美しい
主人公女性に一目ぼれ。何かと彼女と関わりを持ち、徐々に心の距離を
縮めて行く。
△ヘルメットとメガネは宇宙との交信器具
紆余曲折を経て最後には、地球に留まることになった女性と就職の道が
開けた青年の明るい未来を予感させながら、映画はハッピーエンドで
終わる。
なかなか見ごたえのある、心温まる映画だった。
(終わり)
(1956)
2023年に公開された癒し系の恋愛物語。
主人公は性暴力被害の衝撃から心が壊れてしまった女性。突然、宇宙
からの信号が聞こえるようになった彼女は、近いうち、生まれ故郷である
宇宙の星に帰るつもりでいる。ただし、宇宙に帰るためには、大量の
薬品を摂取し地球にお別れ(自死)しなければならない。
△主演女優はシン・ヨンソ
もう1人の主人公は「만년 취준생(万年就準生)」、つまり万年就職
浪人生の冴えない青年。彼は、風変わりではあるけれども、美しい
主人公女性に一目ぼれ。何かと彼女と関わりを持ち、徐々に心の距離を
縮めて行く。
△ヘルメットとメガネは宇宙との交信器具
紆余曲折を経て最後には、地球に留まることになった女性と就職の道が
開けた青年の明るい未来を予感させながら、映画はハッピーエンドで
終わる。
なかなか見ごたえのある、心温まる映画だった。
(終わり)
■독친 「毒親」 〇〇〇--
(1945)
2023年に公開されたミステリー風の社会派ドラマ。
自殺サイトで知り会い3人でいっしょに自死した若者たちの背景について、
刑事が捜査を始める。そして、そのうちの1人、級友や教師からのいじめや
性暴力が疑われた女子高生の自死の真相が徐々に明らかになっていく。
△迫真の演技で毒親を演じた女優はチャン・ソヒ
刑事らは、地道な聞き込み捜査の結果、女子高生が、一見、教育熱心な
母親の過剰な干渉と束縛により心を病み、ついには自死に追い込まれた
事実を突き止める。
なかなか見ごたえのある、メッセージ性の強い映画だった。
ちなみに、映画の題名にもなっている「독친(毒親)」という新しい
俗語は、日本語の俗語「毒親(どくおや)」に由来するものと見られる。
(終わり)
(1945)
2023年に公開されたミステリー風の社会派ドラマ。
自殺サイトで知り会い3人でいっしょに自死した若者たちの背景について、
刑事が捜査を始める。そして、そのうちの1人、級友や教師からのいじめや
性暴力が疑われた女子高生の自死の真相が徐々に明らかになっていく。
△迫真の演技で毒親を演じた女優はチャン・ソヒ
刑事らは、地道な聞き込み捜査の結果、女子高生が、一見、教育熱心な
母親の過剰な干渉と束縛により心を病み、ついには自死に追い込まれた
事実を突き止める。
なかなか見ごたえのある、メッセージ性の強い映画だった。
ちなみに、映画の題名にもなっている「독친(毒親)」という新しい
俗語は、日本語の俗語「毒親(どくおや)」に由来するものと見られる。
(終わり)