韓国映画振興委員会(ネイバー観客動員ランキング)の発表によれば、
韓国で公開中の「君の名は。」が、公開5日目にして早くも観客動員
100万人を突破した(118万人)。
たったの5日間で、過去、韓国で公開された日本映画の観客動員ランキングで
4位につける好成績を収めたことになる。
この先、「Love Letter」(120万)や「 千と千尋の神隠し」(201万)を
超えるのは時間の問題として、成り行きによっては1位の「ハウルの動く城」
(301万)を超える可能性もありそうだ。
(終わり)
乱暴なたとえになるが、長らく韓国社会を観察してきた「ヲタク」の
印象で言えば、韓国社会における竹島問題や日本軍慰安婦問題は、
日本社会における天皇制の問題と似ているところがある。
天皇制を心の底から信奉し、天皇や皇族を神聖視する人々にとっては、
天皇や皇族だって生物学的に見れば普通の人間と全く変わらないという
科学的事実に、大した意味はない。
一方、韓国社会においては、竹島問題や慰安婦問題に関しては、客観的
事実の所在など、何らの意味も持たない。
マスコミも、「物語り」としての様々な「歴史的真実」で国民感情を
煽(あお)りこそすれ、間違っても国民感情に冷水を浴びせるような
客観的事実の報道や事実の検証などは、まず行わない。
いわば、「大本営発表」的な報道しか存在しないのだ。
ところで、1月8日(日)、韓国の代表的ポータルサイト、ネイバーの
「ホットトピック キーワードランキング」の1位は、「아베 10억엔
냈다(アベ、10億円出した)」だった。
不謹慎かもしれないが、これには、まず笑ってしまった。
△ネイバーニュース検索より
そして、「アベ、10億円出した」でニュース検索してみると、確かに
200を超える記事が検索にひっかかった。
どうやら、安倍首相一流の愛国的発言(1月8日NHK「日曜討論」)が、
韓国社会の愛国的国民感情のツボをいたく刺激したようである。
これを、安倍首相の愛国心と韓国社会の愛国心が、お互いによく似た
メンタリティーの土俵の上で見事に共鳴(反発)しあっている現象、
と見ればよいのか。
それにしても、泥沼のような相手の土俵にずかずかと土足で乗り込む
ようなせっかちな言動ではなく、もっと自信や余裕を持って、もっと
謙虚に、スマートにこの種の問題に対処する方法はないものだろうか?
(終わり)
参加カテゴリ:地域情報(アジア)