福岡発 コリアフリークなBlog

韓国や韓国語に関するオタクの雑学メモ。韓国映画はネタバレあり。 Since 2005/9.14

つまり取りを韓国語で

2021年02月18日 |  〇語彙と表現
  「手」 〇----
(1360)



2020年に製作されたナンセンス・ホラーコメディ。

地下の下水道空間に生息していた手のゾンビたちが、
主人公夫婦の暮らすアパートの便器から地上に姿を
現す。

夫婦は、手のゾンビたちと死闘を繰り広げるが、
明確な勝敗がつかないまま、中途半端な形で映画は
終わってしまう。

「ヲタク」の趣向には全く合わない作品だったが、
それでも、この映画を通じて新しい韓国語に出会えた
ことは収穫だった。

以下、その収穫について簡単に紹介しておく。


△妻が夫に「×××を持ってきて」と言ったシーン<映画より>

日本語ではラバーカップ(つまり取り)などと呼ばれて
いる掃除道具がある。


△夫が持ってきたのはラバーカップ<映画より>

浴室の排水口がつまった時などに活躍する、パコパコ
させながらつまりを取る、あの掃除道具のことだ。


△ラバーカップに火をつけ、手のゾンビと格闘する夫婦<映画より>

韓国語では、あの道具のことを

뚫어뻥(トゥロポン)

と呼ぶ。

뚫다」(通す、貫く)という動詞と「」(ポン)と
いう擬音語を合成して出来た言葉のようだが、何とも
おもしろい道具名を考え付いたものである。

どことなく愛嬌さえ感じてしまう。


(終わり)