韓国釜山の海運会社が運行させていた大型鉱石輸送船「ステラー・
デイジー」号(マーシャル諸島船籍、1993年竣工)が3月31日、
ブラジルから中国に向かう南大西洋上で沈没してから1か月が過ぎた。
事故当日、救命ボートに乗ったフィリピン人乗組員2名がウルグアイ
海軍に救助されたものの、残る22名の乗組員(韓国人8名、フィリピン
人14名)の安否はいまだに不明のまま。
残念なことに、今回の事故でも浮き彫りになったのは、韓国社会の
構造的とも言える安全軽視の悪弊。
一般に、貨物船の中でもバラ積み貨物船は特に危険度の高い船だとの
こと。特に、鉱石船ともなれば、船積み時に船体が受けるダメージが
非常に大きく、他の貨物船よりも強い船体強度が要求されるという。
今回、事故を起こした鉱石船は、1993年、日本で石油タンカーとして
建造され、2009年に中国で鉱石船に改造された改造鉱石輸送船だった
ことがわかっている。
しかも貨物船の寿命が一般に15年前後と言われる中、この船(93年
竣工)の船齢はすでに24年に達していた。
さらに驚くことに、韓国メディアの報道によれば、この船は、5年前に
船体に穴が開くほどの衝突事故にもあっていた。
つまり、海運会社の利益追求のためなら、いつ船体が折れて沈没しても
不思議ではない老朽船を、危険な業務に使うことがまかり通っていた、
ということだ。
ここでは、行方不明の乗組員全員が無事、救助される奇跡を願いながら、
ニュース1の関連フォトニュースを翻訳練習させてもらった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■오열하는 실종자 가족
嗚咽する行方不明者の家族
(ニュース1 4月29日)
29일 오후 서울 광화문 광장에서 열린 박근혜정권퇴진 비상국민행동 '23차
범국민행동의 날' 행사에서 스텔라데이지호 실종자 선원 가족들이 눈물을
흘리며 도움을 호소하고 있다.
29日午後、ソウル市の光化門広場で開催されたパク・クネ政権退陣を
求める国民行動主催「第23次全国民行動の日」イベントで、ステラー・
デイジー号乗組員家族らが、泣きながら救援を訴えている。
(終わり)