■변호인 「弁護人」 2013年 〇〇〇〇-
(35)
△某中国系サイトより
「ヲタク」は、基本的に実在の人物や歴史的事件をあつかった映画は、
あまり好きではない。
故ノ・ムヒョン元大統領が軍事政権下のプサンで起きた社会活動弾圧
事件(釜林事件)との関わりを通じ、人権弁護士へと変わって行く
様をモチーフに描いた「변호인」(弁護人)という作品にも、大きな
期待はしていなかった。
△学生が拷問されるシーンでの字幕の誤訳
だから、映画を見始めても、しばらくは、主人公のマイルド過ぎる
プサン方言に不満を感じたり、お粗末な字幕の誤訳が気になったり
して、感情移入がスムーズにできなかった。
しかし、主人公を演じる男優の演技力と物語の展開が持つ力に徐々に
引き込まれて行った。
元々は学生デモや民主化運動に批判的だった高卒弁護士の主人公が、
過去、無銭飲食をしたことが縁で行きつけとなった豚クッパ食堂の
息子の弁護活動を通じ、苦悩の末、自らの考え方や生き方を大きく
変えて行く様は、真実味に溢れていた。
また、裁判では負けたものの、具体的で客観的な論拠に基づき、
検察側の主張のウソや矛盾を暴(あば)いて行く様は、実に痛快だった。
さらに、主人公のみならず、各自の場所で勇気ある行動を取った
新聞記者や軍人、弁護士仲間の存在も感動的であった。
△作品の中で何度となく登場するプサン名物、豚クッパ
次回のプサン訪問では、必ず、豚クッパを食べながら、この映画に
ついて、再度、思いを巡らせてみたいものだ。
(終わり)
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