私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

プリンシプルのない日本

2006-09-15 18:30:11 | たまに読んだ本
「白洲次郎」
以前おしゃれな男性月刊誌で特集されているのを目にしたことがあったので、名前だけは知っていた。
目標にしたい大人の男性という位置づけで特集が組まれていたのだが、一体なにがそこまでおしゃれなのかちょっと気になってはいたのだ。
(この時点では今流行のチョイ悪オヤジ位にしか思っていなかったのである。)

それがこの間会社帰りに立ち寄った本屋で、なんと特集コーナーが出来ていたのでびっくりしてしまった。
(もちろん今流行の店員さんたちによる手製のポップ付だった)
その中で一番簡単に読めそうだからと手にした1冊。

戦後1950年代の前半に雑誌に掲載された文章をまとめたもののようなのだが、「貧乏な国 日本」「早く電力を復旧させねば」云々などところどころに出てくる単語にはっとさせられる。
これはこの単語の持つ意味にはっとするというより、この単語がなかったら、今の時代の批判、今の時代に対する提言と取れる文章ばかりだからだ。

中にこんな一文あり。
終戦後、6.7年間小学校の子供にまで軍備を持つことは罪悪だと教え込んだ今日、無防備でいることが自殺行為だなんていったって誰も納得しない・・

どんな癖でも一度ついた癖はそうぬけるものではないと文章は続くのだが、この問題は現在もずっと続いている問題だと思う。

私も小学校の頃、憲法第9条は世界に誇れる平和憲法だと教わった覚えがある。
今いろいろなことを言われても、子どもの頃の記憶は鮮明なままだったりするのだ。

ほかにもはっとするような文章が多し。
週刊誌を立ち読みするより、今の時代の事がわかるような気がするのは気のせいだろうか?