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轢きそうになってしまった女性ヨナがオジュンのカモだったとは思いも付かないダッレ。
ごく普通の恋人同士になった二人だがなにも知らないダッレは、どこかなにか負い目があるのか、何かあるたびに口から出てくるのは「ミアネ」というごめんなさいという言葉。
がその言葉を聞くたびにオジュンの心は痛むのだ。ミアネという言葉は彼が彼女に言わなければならない言葉だから、それも当然。
ごく普通の恋人同士の付き合いを望むダッレ。どことなく遊び人風情が出てしまうオジュン。(普通の恋愛などしたことがないのだから仕方ない・・・普通の恋人同士のようなことは、ただただ面倒くさいらしい)
ダッレの家に食事に招かれても、「大学はどこ?ダッレは娘で嫁で本当に大事なのよ。変なところにはやれないわ。これからどうするつもり?姑の鋭い質問にたじたじのオジュン。咳き込んでごまかそうとしても、ハーバード出身になってしまった。
「愛があればそんな障害は乗り越えられるのか?」後半戦はそれがテーマだと思うがそんなに簡単にいく訳がない。
「私にとっては大事なことなの。だから絶対に答えて。私のことを財布と思うんじゃなくて、一瞬でもいいから愛する女性と思ってくれたことがある?」ヨナの心の叫びに「そんなこと、考えたこともない」というオジュン。
結局裏切ったのだから、ずっと財布と思っていたと冷たく突き放したほうが逆の優しさなのかと思ったのだろうか。部外者ならそんな風に思うかもしれないが、当事者ヨナがそんな気持ちになるわけもない。
「オジュンさんのことでどうしてもお話したいことがあるんです」
書店にまで押しかけ自分の連絡先を残し、ダッレと連絡を取ろうとするヨナ。
「あなたは強い人ですか?私がこれから話すことを最後まで声も上げず、泣かず、そして気絶せずに聞くことが出来ますか?」
なんのことが訳も分からないダッレに「オジュンさんは悪い人です。彼にとっては私はお財布だったんです。お財布にしか見えなかったってそういってましたから。最後に私の部屋に手帳を忘れていったんです。ダッレさんの名前があって、3千万ウォンって書いてありました。
私が連絡が取れたのも手帳に名前があったからです。彼がどんな人か分かりましたか?空っぽの財布から3千万ウォンの財布への伝言です。」
オジュンが逡巡しているうちに、事実を知らされるダッレ。やり直そうとしてもやり直せないオジュンはどうする・・・
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本物のファンドマネージャーのエピソードの方がやっぱり泣かせる。
ダッレの授業を受けて、謝ることを覚え、そして迷子になってしまったスンデを抱きしめることで、いつくしむ気持ちが少しずつ生まれてくるファンドマネージャー。(しかしダッレの娘のスンデにとっても、オジュンのほうが格好いいらしい。人形にたとえるならオジュンはスーパーマンで、ファンドマネージャーはおかしなキャラクター人形だ・・)
「オジュンなんてフリーのファンドマネージャーは韓国にいないんですよ」とダッレがだまされているのを見過ごすことが出来ず、ダッレに助言するファンドマネージャー。
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カモは札束に見えるのでなく、財布に見えるらしい・・・・
視聴率は非常に悪いらしいが、それに関係なく、淡々と見続ける予定。