私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

善徳女王 第49話

2009-11-10 21:03:45 | 韓国ドラマ さ行
花郎達が見守る中、トクマンに向けて矢を放つミシル。
トクマンの胸に見事に命中する矢だが、なんとトクマンが肌身離さず実につけていた短剣がトクマンの命を守るのだ。(ここでもしトクマンが死んでいたなら、全く歴史が変わっていただろうに・・・)
ミシルの手から逃げてしまった運は、こうやってどんどんミシルから遠ざかっていくのだ。

風はどんどんトクマンを加勢するように吹くのだが、母ミシルの破滅がトクマンの成功に繋がるのだから、トクマンの側にいるビダムにはそれは辛いこと。
(すっかり忘れていた。この秘密はまだ引っ張っていたのだ。)

「ビダムが居なければここまでこれなかった」というトクマンの言葉に素直に喜ぶことが出来ないビダム。

結局ビダムは「あなたとミシルはどんな関係なの?」と一番聞かれたくない質問をトクマンの口から聞くことになるのだ。
そして同じ頃、ミシルも同じ質問に「ビダムは私の息子」と答えているではないか。

ああ ミシルの眉毛が動くのを見るのも、ミシル登場の際にかかる妖艶なBGMが聞けるのもあと1回を残す限りだ。

ソウルケイジ

2009-11-10 21:02:34 | たまに読んだ本
放置された車の中から見つかった手首。

手首の持ち主と思われる男。その男に実の息子のように育てられた青年。
捜査を担当するのは姫川玲子という女性が率いるチームだ。

若い女性が警察の中で一つの班を率いるという面白さは、シリーズ物の面白さとして置いておくとして、この本を面白くしているのは、なかなか出てこない戸部という男の存在だ。
自分より弱いものには容赦なく鉄拳を食らわす男。自分より弱い立場の女には全て手を出す卑劣な男。
なかなか姿を現さない男なのに、そのあまりの印象の強さに姿を見ていないことを忘れてしまう。そんな男に弱みを握られてゆすられることになってしまった周囲の人間の哀れさ、無念さが胸に迫ってくる。
愛情を持って育てられなかった人間の冷たさと、無償の愛情を注がれて育った人間の優しさ。
その対比がこの話を切ない物語にしている。

そして優しさゆえに犯罪を犯してしまった者へ敬意を払いつつ、悩みつつ犯罪を捜査しようとする姿は、共感できるものあり。
若い女性の班長というあまりありそうもない設定に共感できるのも、若い女性班長の周りのキャラクターが現実的だからだろう。

ソウルケイジ (光文社文庫)
誉田 哲也
光文社

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