ビダムの周囲の人々の策略、ビダム自身の性格、そして意思疎通がタイムリーに出来ないという時代ならではの問題。
様々な要素が絡み合い、結局ビダムはトクマンが自分を見捨てたと思い、とうとう大胆な行動に出るのだ。
トクマンからの手紙がビダムの手元に届いた時は時すでに遅し。
もう後戻りできるような状況ではなかったのだ。
「女王は最後まであなたを信じていらっしゃいました。結局あなたが女王を信じられなかった。あなたが揺らいだからこんなことになったのです」という言葉を聞いてももう成す術のないビダム。
ビダムを信じることと、国を一つに統一することは一緒に出来ることではなかったのだ。
「伝えたいことを伝えられなかった・・・」という後悔からか、一人になってもトクマンの元に近づこうとするビダム。
あと30歩のところで何百もの兵に囲まれ、あと10歩のところでユシンの剣で命を落とすビダム。誰も自分の名前を読んでくれないというトクマンに、私が名前を呼びましょうと言ったビダム。
最後にその言葉通り、「トクマン・・・」という言葉を残して去っていくビダム。
それをユシンがトクマンに伝えるのも泣かせるが、ここまでビダムがクローズアップされると、善徳女王の最終回というより、ビダムのための最終回という感じだ。
そして国の統一を見届けて、ユシンにずっと一緒にいてくれた感謝の意を伝え、トクマンもこの世を去り。。。。
62話という長い時代劇とうとう終了だ。
***
ユシンを演じるオム・テウン見たさに軽い気持ちで見始めた善徳女王。
50話を過ぎてからがかなり辛かったが、最後まで見られたので、まぁホットしている。
オム・テウン演じるユシンは非常にバカ正直な感じで、キム・ナムギル演じるチョイ悪のビダムに随分といいところを取られてしまっており、ドラマ的にはやや残念な感じだった。それでも62話という長丁場の時代劇はオム・テウンの俳優人生にはきっと印象深い作品になることだろう。
****
策略とか陰謀の場面になるとなにがなにやらさっぱり分らず、面白さが半減していたと思われるので、今度時代劇を見る時はもっと言葉を勉強してから挑戦したいと思う。