私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

起終点駅

2012-06-21 21:48:53 | たまに読んだ本
出会いと別れが繰り返される6つの短編からなる本。

起終点駅というタイトルなのは、始発の駅もある人によっては終点駅だし、終点であっても翌日始発が発車するとなればそれは始発駅になる。
そんな繰り返しだということを意味したタイトルなんだろう。

6つの話はどれもそんな思いを感じさせる話だ。
重い話もあるが、語り口はソフト。さらにそこでとどまるような書き方をしていないせいか、どの話も浮遊感が付きまとう感じだ。

こんな一節あり。
「生きている限りはどんな広い部屋に住まおうと、土に還るまでの仮住まいだ」
さらっとしたこの一節が、この本の雰囲気を表しているように思う。



起終点駅(ターミナル)
クリエーター情報なし
小学館