ニューヨークが舞台の映画は、ソフィア・コッポラ脚本・監督作品。
夫と可愛い子どもとニューヨークで暮らす若い母親。慌ただしい日常ではあるが、自分の仕事もあり、夫の仕事も順調なようだ。
他人から見たら幸せそうな毎日を送っているように見える彼女だが、幸せであればあるほど、その幸せに不安を感じるのが人の常。
さしたる証拠もないと思われるのだが、彼女は夫の行動に不安を感じ、それをいわゆる元プレイボーイで更には現役プレイボーイでもある自分の父親に相談するのだ。
父親といい親子関係ではないという彼女だが、自ら電話をかけて相談する時点で、いい関係が気づけているんじゃないかと思う。
夫の不安な行動を怪しめば怪しむ程、不安に苛まれる彼女の様子を見た父親は、現役プレイボーイらしく、実力行使を進めるのだ。
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場所が変われば、親子関係も夫婦関係も似ているようでちょっとずつ違うなと思う。特に何年経っても相手から素敵なパートナーであると認められたいと思う夫婦関係の在り方は、結婚したことのない私でも、日本とは違うパートナーの在り方なのでは?と思ったりする。
ニューヨークの街角がとても綺麗だ。
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Apple TV+でのオリジナル配信作品を劇場でも公開との事。これからはこういうスタイルもどんどん増えていくんだろう。私は気が散らないので、映画館で見るのが好みだが、これからはそんなこだわりも捨てる必要が出てくるかもしれない。
『オン・ザ・ロック』60秒予告