2020年のユン・テイが黒いパーカー姿の男の襲われるのを防ごうとしたジンギョムは、逆に男に大きな剣で腹を刺されてしまう。
そのショックで2020年に戻る事が出来た二人。凶器の剣を手掛かりに犯人を追うことにする二人だが、その剣は2020年、誰かが古美術商から購入したものであることが分かる。
2010年になぜその剣が存在したのか?を追いかけるジンギョムだが、ユン・テイは自分を訪ねてきたミンヒョクの話から「時間旅行をすることで、違う時代に住む自分と遭遇した人間は、その人間の記憶を自分の中に取り込むことになる」という話を聞き驚く。
自分の中にジンギョムの母であるユン・テイの記憶が残ったのと同じように、刑事であるジンギョムの中にも行動が怪しい2010年の学生ジンギョムの影響が残っているかもしれないのだ。
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ここまでくると犯人は誰だか分からないが、謎だけは急速に絞られてくる。
一つ目は、2010年のユン・テイは、自分の発明した時間旅行を止める術を見つけたはずだが、それを急に行わないことにしたのはなぜか?
二つ目は、2010年のユン・テイを殺害したのは誰か?
謎はこの二つだ。もちろん預言書の最終頁が示す、「時間の旅を作った女性は、時間のはざまで生まれた息子の手で殺される」というのも謎だが、この謎を解くのは、上の二つの謎を解けば自然に答えが導きだされるというものだ。
2020年のユン・テイは、「時間旅行を止めれば、時間旅行者はその場で消え去る。自分が消えてしまえば、お腹の中の子どもも消えてしまうと、ジンギョムの母は考えて、姿を消した。2010年のジンギョムが母であるユン・テイを殺めたかもしれないが、それは2020年のジンギョムではない。時間が違えば同じ人間ではない」というストーリーを組み立て、それを検証すべく、自分の指に残った犯人のDNAと2020年の刑事であるジンギョムのDNA検査を行う。一致することを科学者らしく冷静に本人に伝えるユン・テイ。
ただ、学生のジンギョムが目撃した母の遺体は銃殺だったが、今回目撃した母の遺体は剣で刺され殺されていたのだ。
その違いはなんなのか?
そして2010年 ユン・テイが残した音声ファイルを聴いたジンギョムの父親であるミンヒョク。「自分だけはジンギョムを守らなければ」と決心した彼はアリスのメンバーとしてどんな行動をとるんだろうか・・・