BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

トニカクカワイイ 第158話 『青空(後編)』 感想: そりゃあ司も時子の人生について問いかけたくもなるよね。

2021-08-18 11:35:31 | トニカクカワイイ
お盆だから、やはり引き続き、時子を偲ぶ回。

そりゃ、1400年も生きてきた司からすれば、自分のために、時子の人生を無駄に生きさせてしまったのではないか、と思っても仕方がないよね。

問題は、今度は、時子にあたるのがナサくんだということで。

この先、その設定、どこまで本気で取り組むのだろう?

だって、この「時子を偲ぶ」シリーズで描かれたように、終戦時の時子は、司よりもずっと小さい女の子だったわけで、それが、いつの間にか、時を重ねるうちに、成人になり、社会人になり、母になり、老婆になっていったわけでしょ。

同じプロセスを、このまま放っておけば、ナサくんも経験していくわけじゃない。

というか、そんな年寄にならなくても、あと10年も経ったら、アラサーになったナサくんと10代の姿のままの司になるわけで、すでにそれでも絵的に辛いよね。

となると、ナサくんが20歳になるくらいまでの間になんとか決着を付ける感じにならないと、仮に司の不死の呪いが解けたとしても、ナサくんと司の関係は、世間的には父と娘のように見えてしまうのだろうし。

まぁ、世の中にはそういうカップルもいるから、ありえなくもないのだけど。

でもそうなるなら、やっぱり、司とナサくんが同じように歳を重ねていくような終わり方をしてほしいところ。

でなければ、逆に、ナサくんが不老不死技術を作って、司とともに永遠に若いまま生きていく展開。

とにかく、どちらかには着手できないと、この物語、迷ったときの司じゃないけれど、バッドエンドにしかならないよね。

ということで、今回で多分、時子を偲ぶ回は終わりだろうから、次回以降は、「私を月につれてって」の先の展開に向けて、ぼちぼち走り出してほしいかな。

せっかくナサという名前なのだし。

なんか、すごいことしてほしい。

あ、でも、もしかして吸血鬼みたいに、司がナサくんを眷属にして、二人して不老不死を生きていくという展開もありなのかな?

そのあたりのひねった展開にもちょっと期待したいw

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彼女、お借りします 第200話 『楽園と彼女⑬』 感想: さて麻美の悪魔の囁きに瑠夏はこの先どう応える?

2021-08-18 11:18:34 | かのかり
いつの間にか、淡々と「楽園と彼女」シリーズも13回を迎えていたわけだけど。

元カノ=麻美が、仮カノ=瑠樺に、和也にもしかしたら恋慕し始めているレンカノ=千鶴をめちゃくちゃにしてやろうと誘いかけた回。

連載200回目にして、いろいろと毒を仕込んできたね。

しかし、てっきり麻美は対千鶴の最終兵器だと思っていたのだけど、この感じだと、むしろ、瑠樺が、和也を守るために麻美からの侵攻の防衛にあたるようにも思えてきた。

それも、和也自身には知られることのない、影の防衛行為になりそうで。

だって、麻美って、あれ、どう考えても、和也と千鶴の真相を自分でバラす気はなくて、第三者を焚き付けて、今回であれば、瑠樺を焚き付けて、混乱が生じるのを高みの見物を決め込むことにしているとしか見えない。

徹底的に、人を操作できると思いこんでいるよね、麻美は。

まぁ、だから、あそこまで猫をかぶっていられるのだろうけど。


しかし、こうなってくると、やっぱり気になるのは、どうしてそこまで麻美が、和也と千鶴の関係に執着しているのか?ってこと。

これはやっぱり、あれかなぁ。

麻美もかつてレンカノをしていて、麻美のほうが、まさに今の千鶴のように、レンカノの「お客さん」の男性に対して本気になってしまって、でも、相手の男の方から、それはお金の関係でしょ、と言われて別れてしまったとか。

そういえば、連載初期の頃に、麻美の家に20代後半くらいの男性が訪ねてきているのを、麻美の弟くんがイライラしながら伝えていた場面があったように思うけれど、その時、訪ねてきた相手が、麻美の元・お客の一人だったのかもね。

あるいは、麻美の場合は、レンカノではなく、ガチのパパ活をしていて、その頃に知り合った相手にマジになったところで、割と簡単に捨てられたのかもしれない。

でも、まぁ、それなら、麻美がババ殺しなのも理解できるよね。

だって、もともとジジ殺しだったわけだから。

ともあれ、そうした仮面の下につけた麻美の素顔を明らかにされていくのが、この先の一つの山場なのかね。

そうした麻美の本心に近づいていくのが瑠樺の役割で。

最終的には、きっと病んでいた麻美の心を、和婆さんが、まさに和ませて終わりになるような気がするけれど。


しかし、そうすると、少し癪なのは、すべて和也の外側の動きで解決が図られそうなところ。

嘘でもいいから、もう一度、映画製作のときのような動きを見せてほしいところだけど。

でもまぁ、そのためには、また、墨ちゃんの後押しと、八重森の応援が必要になるのかもしれないけれど。

とまれ、しばらくの間は、瑠樺がどう動くのか。

それにしても、プールから出て更衣室で着替えているところで思ったけど、デカリボンをとった瑠樺って、ものすごいモブ顔でビックリ。

これはやっぱりヒロインにはならないんだろうな、と思ったw

対して、千鶴の恋する乙女度が上がっているのも。

圧倒的に、千鶴が呆けた顔をする場面が増えているし。

ここのところ、麻美と瑠樺のやりとりで、千鶴の内面描写が減っていることもあるけれど、外から見るとすっかり恋に落ちたヒロインだよね。

まぁ、それも、今回、麻美の言葉で、千鶴が本気になってきていると、はっきり表現されたこともあるのだろうけどw

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