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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アオのハコ 第14話『どういう文脈?』 感想:なるほどねー、雛が大喜に告って、早くも勝負に出てきたか!

2025-01-06 11:30:31 | アオのハコ
前回から変更されたOPやEDが暗示していたことだけど、雛が早々に大喜に告って、判断を大喜に預けた。

戸惑う大喜はまぁ、いいとして、問題は、その一見すると仲睦まじい雛と大喜の二人を、インターハイで負けたばかりの千夏が見かけてしまったこと。

うーん、さすがにこれは露骨すぎる。

足につけたミサンガも消え、大喜の願掛けも効かなかったことに動揺していた千夏に、さらに心理的揺さぶりをかける流れw

しかし、この流れは、どう見ても、先制攻撃をかけた雛がマケインになって、その雛の攻勢に焦った千夏が、大喜に対する本心に気づく、というものだよね。

まぁ、すでに雛がマケインになることを知ってしまってるのだけど、でも、これ、このままズルズルと大喜が雛に巻き取られる流れになっていた方が、むしろ面白かったんじゃないかなぁ、と思えてくるw

ただ、どうやらこの漫画は実は、一種の時代錯誤なスポ根の方に力をいれるようなので、恋愛の心理描写を楽しむものではないみたい。

それはここまでの、千夏や雛や大喜の心の動きが、あまりにも書き割り的なものばかりなことでもわかる。

そこは正直、残念に思っている。

なんていうか、構図的には、大喜って、まんま『ダンまち』のベルくんだよね。

物語の冒頭でアイズに憧憬を抱いてしまったことがすべて。

同様に、大喜が千夏に見惚れてしまったことがすべて。

それ以外のことは介入しようがない。

それくらい、ベルーアイズのラインが固定されているのと同じくらい、大喜と千夏の関係も当初から運命づけられている。

ということは、実は、この作品、本家の『マケイン』同様、雛が儚くも失恋していくプロセスこそ楽しむべきものなのなんだな、と思ってきた。

だから、やっぱり前にも書いたように、この作品の本質は、

徹底した「アンチ『タッチ』」

だから大喜は野球ではなくバドをする。

昭和ナラティブを破壊することに狙いを定めたもの、ということ。

でも、逆にそう思って観たほうが、安心できるんだよねw
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