というか、原作最終巻を読んだ後にこの10話のエピソードを見ると、結局、原作のエンディングを下らないものにした現況は、麻奈実=地味子の存在だったんだな、というのがよくわかった。
簡単にいうと、地味子が文字通り、婆臭いモラリストだったから、話が妙にシリアスになってしまって、仲の良い兄妹の物語で終わらせることもできたところを、無理やり、モラルの有無を問うような話になってしまった。
だって、この10話にしたって、どうして、あやせと地味子が内通してるのよ?って思うじゃない。
原作でも、あやせと地味子の接近は、いつの間にか、行われていたんだよね。
そういう意味では、地味子は、作者が極めて使い勝手良く使ってしまった。
もともとは単に京介の幼馴染として登場しただけだったのが、多分、黒猫や沙織たちとのバランスを取ろうとして、あやせと加奈子の元締めとしての役割を地味子に与えてしまった。
多分、そこが最終巻でこの物語が破綻した、最大の理由。
地味子には、そんな総元締めの役など与えずに、とっとと退場させてしまえばよかった。
なまじ、地味子ルートなんてものもありえるかも、なんて設定にしてしまったから、最終巻だけでなく、11巻のような、桐乃と京介の子供の頃の話をグダグダやらなければならなかったわけで。
最終巻まで読んで思うのは、多分、普通の読者が望んでいたこの物語の雰囲気は、10巻の、一人住まいを始めた京介の周りにヒロイン全員が集まってパーティを開いていたところだと思う。
あそこで終わっておけばよかった。
ところが、半端に婆臭い地味子がいたから、桐乃と京介の話が必要以上にシリアスな話を帯びてしまった。
だって、どう考えても、11巻で突如として登場した櫻井秋美って、本来なら地味子が引き受けなきゃいけなかった「幼馴染キャラ」でしょ? しかもその唐突に登場した櫻井が最終巻でもしっかり登場するのって、どうにもおかしいじゃない?
櫻井にページを割くくらいなら、沙織や加奈子に割くのが筋だと思うし。
だから、地味子は、それこそ黒猫のように、無理矢理にでも転校させて、物語の本筋からは退場させておけばよかったんだと思う。時々会う、説教臭い幼馴染ぐらいにしておけばよかった。
それを、桐乃と京介の幼い頃まで知ってるような、変に重要な人物にしてしまったから、話がおかしくなった。
地味子がいたために、桐乃と京介の話が幼い頃のトラウマのような、無駄にシリアスな話になってしまった。
だって、地味子を除けば、どのキャラも、どこかタガが外れた変人しかいないじゃない。
裏返すと、その変人ばかりがいる、って状況が「普通」になったはずなんだけど、地味子さえいなければ。
それこそ、妹とえーって関係は、『化物語』の阿良々木くんだってしてることじゃない。でも、それも、非日常が日常になっていれば、対して違和は感じない。
ということで、俺妹における地味子の存在はホント、ガンだった。
地味子のように、変にモラルを説くような存在さえなければ、ちょっと異常なまでに仲の良い兄妹と、彼らを取り巻く変人の物語で済ますことができた。
それでも、最後まで地味子を残したってことは、作者は何か思い入れがあったのかね?
あるいはいざという時の、物語上の安全弁としてとっておくために。
でも、それは余計な存在だった。
それは、最終巻の最終場面の、下らない修羅場?が物語っていると思う。
簡単にいうと、地味子が文字通り、婆臭いモラリストだったから、話が妙にシリアスになってしまって、仲の良い兄妹の物語で終わらせることもできたところを、無理やり、モラルの有無を問うような話になってしまった。
だって、この10話にしたって、どうして、あやせと地味子が内通してるのよ?って思うじゃない。
原作でも、あやせと地味子の接近は、いつの間にか、行われていたんだよね。
そういう意味では、地味子は、作者が極めて使い勝手良く使ってしまった。
もともとは単に京介の幼馴染として登場しただけだったのが、多分、黒猫や沙織たちとのバランスを取ろうとして、あやせと加奈子の元締めとしての役割を地味子に与えてしまった。
多分、そこが最終巻でこの物語が破綻した、最大の理由。
地味子には、そんな総元締めの役など与えずに、とっとと退場させてしまえばよかった。
なまじ、地味子ルートなんてものもありえるかも、なんて設定にしてしまったから、最終巻だけでなく、11巻のような、桐乃と京介の子供の頃の話をグダグダやらなければならなかったわけで。
最終巻まで読んで思うのは、多分、普通の読者が望んでいたこの物語の雰囲気は、10巻の、一人住まいを始めた京介の周りにヒロイン全員が集まってパーティを開いていたところだと思う。
あそこで終わっておけばよかった。
ところが、半端に婆臭い地味子がいたから、桐乃と京介の話が必要以上にシリアスな話を帯びてしまった。
だって、どう考えても、11巻で突如として登場した櫻井秋美って、本来なら地味子が引き受けなきゃいけなかった「幼馴染キャラ」でしょ? しかもその唐突に登場した櫻井が最終巻でもしっかり登場するのって、どうにもおかしいじゃない?
櫻井にページを割くくらいなら、沙織や加奈子に割くのが筋だと思うし。
だから、地味子は、それこそ黒猫のように、無理矢理にでも転校させて、物語の本筋からは退場させておけばよかったんだと思う。時々会う、説教臭い幼馴染ぐらいにしておけばよかった。
それを、桐乃と京介の幼い頃まで知ってるような、変に重要な人物にしてしまったから、話がおかしくなった。
地味子がいたために、桐乃と京介の話が幼い頃のトラウマのような、無駄にシリアスな話になってしまった。
だって、地味子を除けば、どのキャラも、どこかタガが外れた変人しかいないじゃない。
裏返すと、その変人ばかりがいる、って状況が「普通」になったはずなんだけど、地味子さえいなければ。
それこそ、妹とえーって関係は、『化物語』の阿良々木くんだってしてることじゃない。でも、それも、非日常が日常になっていれば、対して違和は感じない。
ということで、俺妹における地味子の存在はホント、ガンだった。
地味子のように、変にモラルを説くような存在さえなければ、ちょっと異常なまでに仲の良い兄妹と、彼らを取り巻く変人の物語で済ますことができた。
それでも、最後まで地味子を残したってことは、作者は何か思い入れがあったのかね?
あるいはいざという時の、物語上の安全弁としてとっておくために。
でも、それは余計な存在だった。
それは、最終巻の最終場面の、下らない修羅場?が物語っていると思う。