BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

進撃の巨人 The Final Season 第68話 『義勇兵』 感想

2021-02-08 20:51:11 | 進撃
そうかそうか、ここから3年前の、エレンたち、調査兵団の側の回想になるのか。

しかし、そうだね、この3年という「時限」は、ジークが巨人の能力を維持できる限界だったからだったんだな。

最初に原作を読んだときは、その手のディテールをすっ飛ばしていたので、なるほど、と思った。

こういうのって、ちゃんとセリフで言ってくれないと、なかなかわからないよな。

特に、進撃の原作は、画力に難あり、だから、どうしてもプロットを追いかけるほうに気持ちが向かってしまうのでw

もっとも、マーレ編が始まったときは、真剣に、あれ、これ、いくつかエピソード読むの、忘れてた?って思ったものね。

それくらい、ガビやライナーの側の話になったときは驚いたし、エレンが囚人になって内部からマーレの破壊に乗り出したときは、何だ?これ?ってなったもの。

というか、ジークとエレンが組んで、マーレも調査兵団も手玉に取る、なんて展開が待っているとは思わなかったし。

それくらい、王家の血筋と始祖の巨人のことも読み流してたからなぁ。

でも、その条件から、地ならしを発動させようと思うなら、エレンとジークが歩み寄るしかなかった、ってことなんだよな。

あとは、エレンが「進撃の巨人」を通じて、世界の過去と未来の「記憶」をすべて知ってしまったことも大きい。

そして、その一部はアルミンも知っているはずなのだけど。

このあたりの、巨人の継承者は、前任者たちの記憶も継承する、という設定とか、この終盤になって、全部、一気に、歯車が合って、物語を進めていくので。

だから、物語の構成としては圧巻なのだけど。

いかんせん、プロットが複雑なのと、漫画としての画力が貧弱なので、今ひとつ、ここが山場!って感じが、一回見るだけではわかりにくいのが、原作の難点なんだけど。

そういう意味では、映像にして順繰りに時間をかけて、キャラの表情もちゃんと見ながら進むと納得がいきやすいのはいい。

その点では、結構、新鮮な気持ちで見れる。


ともあれ、この先は、3年前の話と、今の話が、適宜織り交ぜながら語られていくし、その過程で、敵味方の関係も微妙に入れ替わっていくし。

そのくせ、それぞれのキャラに、それぞれ因縁のある事件が起こっていくのがいい。

ということで、淡々と進むこの先が楽しみ。

しかし、コニーとともにムードメーカーだったサシャの退場は、それだけで画面を重くするなぁ。

まさか、サシャの肉が食いたい、って本能からでたセリフが、平和そのものの象徴であり、平和を求める希望の象徴になるとは思ってなかったよ。

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無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第5話 『お嬢様と暴力』 感想

2021-02-08 01:27:12 | 無職転生
ほんと、無駄に作画はいいねー。

ギレーヌが駆けつけるところなんて、マジで見入っちゃったよ。

いやはや、凄い。

もちろん、それ以前の、ルディが魔法でエリスを救おうとするところも。

しかし、エリスって、またしょうもないキャラ、出してきたなぁ。

いまどき、あんな暴力女キャラなんて、流行らないんじゃないの?

前回も書いたことだけど、こういうところ、マジで一昔前のファンタジー、というか、漫画っぽいよね。

ルディに、中の人がいて、実質的に、子ども姿のアバターとしてルディを動かしている以外は、時代遅れな構成だよね。

いや、時代遅れ、自体がわるいわけじゃないけど。

でも、なんていうか、続きが気になる、って感じにならないところが、ね。

多分、ルディ、というか、CV杉田のほうの前世の人の人生やり直し、のところに関心が全然行かないからだろうけど。

うーん、ほんと、中の人って、せいぜい5回に1回、一言くらいの台詞があるくらい、黒子にしてくれないかなぁ。

そうしてくれたら、普通にいい感じの、オールディーズのファンタジーとして楽しめるののだけど。

作中音楽を聞いていると、雰囲気は『スクラップド・プリンセス』のような感じで。

ああいう正統派ファンタジーとして一回、通しで物語を見せてほしいけど。

で、最後に、いや実は、ルディって、転生者です、くらいでいいんだけどな。

とにかく前世のキモオタとか不要だから。

そういうオタクの自意識、というか、オタクの救済に半分、手を染めているせいで、どれだけ作画を良くして音楽はいい感じのファンタジー風にしたところで、一瞬で台無しになるから、いやマジで。

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Re:ゼロから始まる異世界生活 2nd season 第43話『平家星の笑った日』 感想:そうか、ここでパンドラの登場だったか。。。

2021-02-04 00:23:44 | リゼロ
久しぶりにメリハリの効いた回だった。

リューズによる、エキドナ、ベアトリス、ロズワール、の過去話。

エミリアによる、パンドラ、レグルス、ペテルギウス、フォルトナ、の過去話。

両者の話が並行して語られるのはいい。

しかし、ここでパンドラかぁ。

正直、実はこのあたりの展開、忘れていたので、素直に楽しめた。

そして次回が楽しみなのだが。

それにしても、聖域の話は、どれをとっても業が深いなぁ。

原作を読んでいたときは、エミリアの抱えた闇みたいなものを感じたけど、こうやって見直すと、実は、エキドナの存在も、相当、スバルの物語のレールを敷いているような気がしてきた。

ロズワールやベティが、結局、エキドナの忘れ形見みたいなものだしね。

あとは、パンドラかぁ。。。

パンドラがラスボス、というか、エキドナを含めて魔女たちを世界を歪めた世界が、今の世界という見方もできそうだよね。

なんたってパンドラの権能は、どうやら事象改変のようだから。

そうなると、スバルが6章で言うところの「お師匠様」の転生、というのも有り得そうな気がしてくる。

てか、魔女教をああいう形に捻じ曲げたのがパンドラってことでいいのかな。

そういう意味で、次回が楽しみ。

とにかくパンドラは、完全にこの物語のジョーカー的存在だよなぁ。

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炎炎ノ消防隊 第253話 『影が喰らう』 感想

2021-02-03 12:17:14 | 炎炎ノ消防隊
なるほどね。

想像はあらゆる可能性を生み、あらゆる可能性を消す。

なんだ、やっぱりエヴァンゲリオンをやりたいだけじゃないか。

この作者も、結局、エヴァ世代だったか。

そんなもの、今の時代、もう誰も求めてないと思うぞ。

狂気、受動、無関心、激怒、破滅、恐怖、嫌悪、絶望

という、8柱に与えられた言葉も、なんか適当に選ばれただけみたいで、がっかり。

まぁ、柱っていうくらいだから、一応、この8人が新世界の神、って位置づけなんだろうけど。

なんか、でも、結局、そんなイメージだけをつなげただけで、まさに「想像はあらゆる可能性を生み、あらゆる可能性を消す」ってことを、作者自身が、地でやっていて笑った。

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彼女、お借りします 第174話 『告白と彼女②』 感想:今回ばかりはさすがに引き伸ばしにしか見えないぞw

2021-02-03 12:07:14 | かのかり
おいおい、なんだよ、これー!!!、ってのが今回、読んだ後の第一声w

いやいや、とりあえずはっきりさせろよ!ってね。

まぁ、最後の場面を見れば、千鶴が和也の気持ちに気づいているだけでなく、彼女自身も、和也のことも忘れられなくなっている、ってことなんだろうけど。

でもさ、だったら、一度、ちゃんと気持ちを口にしようぜ、と思うかなぁ。

まぁ、結局、「嘘」の件が、今度は、なごみ婆さんに向けられているってことなのだけど。

ただ、このあたりの、ある意味潔癖症すぎる千鶴の感覚は、ちょっと理解が難しい。

要するに、恋愛って、千鶴にとっては、もっとピュアなもので、入り口がレンカノのような形だったことが、自分自身、承認できない、ってことなんだろうね。

そういう意味では、千鶴の問題点は、すでにすべて八重森が指摘済み、ってことなんだけどさ。

加えて「嘘」のことまであるから、千鶴的には、自分の理想や倫理観と、現状、和也に惹かれている自分の感情との間でどうにも折り合いがつけられなくなってしまった。

でもなぁ。

そうすると、マジでこじれ過ぎなので、どうしたらそれ解決するの?って、思ってしまう。

今回、扉に墨ちゃんがいたから、次回あたり、また、お助け墨ちゃんの時間になるのかね?

それにしても、なんだよ、最後に現れた和也の悪友どもはw

あんなご都合主義のモブの登場ってありえないでしょ。

なんかなぁ、さすがに、引き伸ばし策にしか見えなくなってきたぞ。

てか、もう173話もやっているんだから、そろそろ収束させる頃合いでしょう。


とはいえ次回は、どうやらマミちゃん再登場らしいので。

無駄にマミにかき回されるのは嫌だなぁ。


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転生したらスライムだった件 season 2 第28話『謀略のファルムス王国』感想: ようやくリムル魔王化への物語が動き始めた!

2021-02-03 01:37:44 | 転スラ
いやー、ほんと、ようやくリムルの魔王化に向けた話が動き始めたか。

やっぱり、前回までの話を本当は、ちゃんと時系列とも合うように、1期のときにやっておくべきだったのだけど。

ともあれ、ほんと、ようやくだよw

しかし、このペースだと、やっぱり2期の第1クールは、リムルの魔王化のところまでかな。

ミュウランとヨウムの話、
エレンと古の竜の話、
魔王化の話、
ディアボロ登場の話、
・・・

くらいまでかね。

となると、第2クールで、ワルプルギスと対クレイマン戦ってところかな。

なんか、2期もクールをわけなければ、ヒナタとの決着をつけるところまでやれそうな気もしたのだけど、やっぱり、無理かなぁ。

もうちょっとだけペースを挙げてくれるといいのだけど。

転スラは、やっぱり、リムルが魔王になってからが本番だからね。

圧倒的に彼の活躍する世界が広くなる。

まだ、ヒナタやルミナス、クロエの話も残ってるし。

最低でも、開国祭あたりまでは見てみたいけどなぁ。

あ、でもそうか、ワルプルギスまでやるなら、とりあえずヴェルドラは復活するだろうし。

やっぱり実力者のキャラが増えないともいまいち盛り上がらないよね。

ということで、3期とか4期とかまでやってほしいかな。

なんとなくだけど、これ、コミックの方の進行に合わせてるんだろうな、とは思ってるw

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グレイプニル 第61話 『願い、苦しむ。』 感想

2021-02-02 19:48:55 | グレイプニル
前回が、修一の記憶の再訪の後の、クレア&修一の側の話だったとしたら、

今回は、ほのか&海斗の側の話。

ほのかも、修一の記憶の世界の中で、修一に会っていたからなのだけど。

前回と、サイドを分けた対象的なエピソードなだけに、ほのかもまた、クレア&修一のように、2段階変身をしてみせるのだけど。。。


うーん、やっぱり、この物語、もうお話として破綻してない?

だってさ、コイン1枚に対する能力として、修一が、きぐるみとしての自分の中に包んだ人の身体を変形させ、場合によると、その人を一旦死んだ状態から完全再生させる能力までもっているのに、

コインを100枚集めて海斗が得た能力が、虫からなる身体での死者の再生、って、

もうそれだけでおかしいじゃない。


ほのかが、髪の毛と骨から再生されただけから、という理由もつけられているけれど、いや、でも、修一の他者再生能力を見たら、髪の毛と骨からでも、完全な人間が再生されてもおかしくないじゃない?

それでもエレナや吉岡としか2段階変身ができないというのなら、きぐるみのなかに入る人も、コイン1枚分の能力者でないとダメだ、ってことになって、だったら、死んだ時のほのかも、クレア同様無能力者だから仕方がないよね、と思っていたのだけど。

でも、前回見たように、クレアも、一旦死にさえすれば二段階変身できるわけじゃない。

だったら、ほのかも同じように再生されてもおかしくはないんじゃないかな?


という具合に、なんだかもうこのグレイプニルという物語、作中内の設定がめちゃくちゃになっていて、この先どうなるか、という展開が完全に作者の気まぐれに任されてしまったみたいで。

すっかり興ざめだなぁ。

もはやオカルトですらなくて。

ほのかが、ただのメンヘラ転じた狂った女にしかみえないし。

海斗にしても、ただただ修一に、自分が招いた生き地獄に終止符をうってもらいたいだけの駄目男にしかみえない。

修一のほうにしても、クレアの過去をすっ飛ばしてしまっているし。


あと物語的に可能性があるとしたら、残るエレナと直人の方だけど。

こっちもきっと、どうでもいい個人的恨み節なんだろうな、としか思えないんだよね。

結局、幼馴染6人の関係性がぐちゃぐちゃしただけの、恐ろしいくらい狭い世界の話でしかなくて。

一応、その6人の関係に楔を打つのがクレアなのかもしれないけれど。

でもなぁ、このままクレアの過去話を秘密にしたまま進むのだとすれば、クレアって、最後に物語を都合よくひっくり返すためだけの、デウスエクスマキナにしか見えないだよね。

ということで、担当編集者、もうちょっと漫画家のストーリー作りに協力してやれよ。

これ、完全に、ダメマンガへの道を歩んでるぞ。

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進撃の巨人 The Final Season 第67話 『凶弾』 感想

2021-02-01 14:55:14 | 進撃
あー、これでサシャ、退場かぁ。

原作のときは、思い切り淡白な最期だったけど、動画で色がつくとちゃんと死になっているからすごいな。

あとは、エレンの決断がちょこっと垣間見られるところとか。

というか、どちらかというと、エレンの逡巡を描くためにサシャの死がつかわれた、って印象が拭えないのだけど。

あとは、ガビ、マジでうぜー。

てか、ここから先、ガビも成長していくのがいい、とかいう評価も聞くけど、えー、ほんとにそうかー?って思うんだけどなぁ。

あくまでも作劇上、かつてエレンが味わった苦悩をトレースするために導入された人物がガビだと思うので、彼女の成長まで含めてエレンのトレースだと思うので、あんまりガビ自身の成長には思うところがないんだよなぁ。

一方で、ピークがいい味を出していくほうがいいな。

あ、そういえば、ライナーの鎧の巨人、ほとんど出オチだったなw

最初期の鎧の巨人の精悍さとは程遠い。。。w


ともあれ、ここからさきは、いつの間にか第3勢力と化したエレン&ジークの兄弟コンビのかき回しぶりがね。

ほとんどゼロ・レクイエムのときの、ルルーシュとスザクのようなものだけどw

むしろ、存命のハンジさんを見て、ちょっとうるっと来たよw

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呪術廻戦 第137話 『堅白』 感想: いきなり乙骨が登場したと思ったら超展開すぎるw

2021-02-01 14:39:37 | 呪術廻戦
いやー、さすがに前回の引きから、この展開はないわw

いきなりすぎる。

九十九がでてきたから、いつかは乙骨がでてくるだろうとは思ったはいたけれど。

でも、これで、さしあたっては乙骨が表の主人公的位置づけになって、虎杖たちの後を追う、ってことになるのかな。

まぁ、前回の渋谷事変の最終局面にいた連中がみな、九十九や虎杖と行動をともにしているかどうかはわからないけれど。

それに偽夏油と裏梅や、偽夏油が覚醒させたであろう伏黒の義姉とかね。

ともあれ、乙骨がいわば探偵役で、九十九たちの跡を追い、その間、虎杖たちは地下活動を続ける、って感じかね。


それにしても、この唐突さは、マーレ編が始まった時の『進撃』みたいだなw

いろいろと言われているように、ここで、人間どうしの争いにするか?ってのは確かにある。

ただまぁ、もとを辿れば両面宿儺にしたって人間だったわけだから、まぁ、人間の諸相は物語上、使われても仕方ないよな。

それよりも、気になったのは、またぞろ、老害死すべし!って展開なのが気になるかな。

てか、飽きたw

いいじゃん、そんなに年寄りを目の敵にしなくてもw

新しい動きに対応できない老人とかはもう放っておいてさ、普通に呪霊討伐だけしてればいいと思うのだけどなぁ。。。

まぁ、とにかく今回はあくまでも新章の序の序って感じなので、もう少し話が進まないと、この先どうなるかもわからないかなぁ。

まぁ、乙骨が表の主人公をしていることで、虎杖たちを取り巻く状況が急変している、とか、新たに変な仲間ができた、とか、そういう設定上のテコ入れはやりやすいのは確か。

なので、いま、虎杖や九十九がどこにいて何をしているのか、そちらが明らかにされるのを楽しみに待とうかね。

東堂がどうなったのか、とか、結構、気になるし、そもそも伏黒たちは虎杖に合流しているのか?とかね。

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無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第4話 『緊急家族会議』 感想

2021-02-01 01:38:32 | 無職転生
あぁ、なるほど。

この物語って、ホントに40近いおっさんが、無為に過ごしてきた人生を反省して、人生をやり直す話なんだ。

で、しかも、子どもの頃に読んだファンタジーの物語で人生をやり直す、という。

いや、まぁ、そういう話だとは思っていたけど、いわゆる「異世界転生」とは「転生」の重みが違うわけね。

重度のヒキニートヲタのおっさんが、昭和?クラスのガチのファンタジーを生きる。

いや、なんで、そう思ったかっていうと、これ、オヤジのパウロって、ただの悪友じゃない?

なんていうか、父親を自分と同年代、いや下手するとパウロのほうが実年齢的には年下かもしれないくらいの関係として、父子関係を読み替える必要があるってことなんだな。

相変わらずのCV杉田のナレーションというかツッコミには、いい加減、嫌気が差してきたわけど、むしろ、あのキョンのままで、パウロとの人間関係が築かれていく、と考えたほうがいいわけね。

そういう意味では、今回でてきた獣人のおばさんにどう叩き込まれるか、というところから本番、ってことなのか。

種族の差もあってロキシーがあれで30代というのも、ある意味で、リアルな長寿族設定ということなわけだし。

なんだろうなぁ、要は、庵野秀明が、大好きだった実写のウルトラマンをアニメでやったらエヴァンゲリオンになってしまったのと同じように、この無職転生は見なくちゃいけない、ってことなんだな、きっと。

つまり、いいおっさんが、なに子どもの頃見た特撮をアニメにしてんだよ、って突っ込みたくなる気持ち悪さと同じキモさで、このおっさんやり直しファンタジーを見ろ、ってことなんだろうな。

そういう意味では、無駄に作画がよくて昔のファンタジーっぽいのも、エヴァが無駄に作画に凝っていたのと同じこと。

あの特撮じみたリアルなロボアニメだったエヴァンゲリオン的なオールジャンルのごった煮のようなものとして、無職転生はみなくちゃいけない。

なので、せっかく気持ちのいいくらい安定した作画による牧歌的なファンタジーの世界が描かれていても、その世界で杉田ヴォイスのおっさんが、子どもの格好で冒険する、というアンバランスをあえてわざとやることで、認知的不協和を常時発動させ、人生が終わったヲタの「人生やり直し」の気持ち悪さが執拗に描かれることになる。

エヴァ関連でいえば、要は、庵野が、お前ら、アニメばっか見てんじゃねぇよ!って劇場版でキモオタに激を飛ばしたけれど、あの檄に応えて社会に適応することもできなかった奴が、それでも人生をやり直せたら?という妄想をたくましくしてできたのが、このアンバランスだらけのファンタジーだった、ってことなんだな。

・・・ってことが、今回のだらしないパウロの一件をめぐって明らかにされた奇抜な父子の関係性からわかった、って感じ。

要は、ファンタジー版のエヴァ。

そりゃあ、気持ち悪いはずだよ。

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