この写真はイランで撮影したものです。小さな公園で昼食の野外バーベキュウの用意をしている時に若者たちがたむろしているところへ例の調子でヒョコヒョコと入り込みました。服装は私たちのものと変わりません。この服装が5月7日にも紹介したようにイランでは一般的です。
現在のイラン政府の国是は反欧米(文化)路線です。ところが服装はパキスタンのような民族衣装?ではなくこのような洋服です。しかし5月7日に紹介したようにネクタイを締めないというちょっぴり反欧米?があるようでもあります。5月31日に紹介したように現イラン政権は1972年親欧米路線を取るパフラヴィー王朝を倒したイスラーム政権です。しかし6月2日に記したようにその親欧米路線のパフラヴィー王朝を懐かしむ人たちも多いようです。このようなイラン人のアンビヴァレント(ambivalent 相反する感情)がこの服装に象徴されているというのは私の妄想か。勿論、この服装にはイラン人(ペルシャ人)の伝統的な反アラブ思想も関係しているのでしょう。 一方最近まで大統領であったムシャラフ大統領の路線は親欧米路線でした。