実はこの写真は私の近くにある神社の仁王です。(神社に仁王がいるのは神仏習合の名残です。少し破壊されているのは廃仏毀釈の時の破損です)よく見てください。仁王の腹部に手が当てられていますね。トルハルバンと同じですね。私は仏像については全く無知なのでわからないのですが、仁王は通常このように腹部に手を当てているものですか。何かこの仁王とトルハルバンとは関係がありそうな気がしたので紹介しました。仏像に詳しい知人に問い合わせをしているのですが今のところ返事がありません。ご存知の方は教えてください。
トルハルバンの説明です。注を二つ入れておきます。ドルハルバンと冒頭の文字が濁音になっていますが、韓国語では単語の冒頭は濁らないので発音としては「ト」です。もうひとつ、現地ガイドの梁さんによれば腹部に当てられた両手の左右の上下によって両班階級(注)の文・武の区別がされます。
(注)高麗、朝鮮時代の支配階級、文官、武官に分かれます。日本の場合は武=武士だけですが、韓国では文・武ですが、実際は文官のほうが力を持っていました。