ゾンというのは以前紹介したように日本の戦国大名の城のようなものが起源ですが現在は地方の行政府があるところです。ゾンにはお寺もあります。そこでは多くの僧侶がいます。修業中の僧侶の食事に出会いました。沢山いますね。現地ガイドのブタさんによれば全人口(70万人)の15%が僧侶だそうです。ブタさんは少し数字に弱いような感じがあるのでそのままには信用できないような気はしますが。(注)
昔は一家に一人は必ず僧侶になったそうですが、今は希望制です。いったん出家すると還俗することは法的に可能ですが社会的には事実上不可能だそうです。
(注)今枝由郎氏はその著「ブータン仏教から見た日本仏教」で以下のように述べています。
「僧侶は国家が扶養する一種の国家公務員である。男性人口のうち、50人に一人近くが僧籍にあり、 もちろん妻帯はせずに、寺内での共同生活を営んでいる。なかには還俗して、妻帯するものもいるが、その数は決して多くはない」(p64)
ということで、人口の1%7千人がお坊さんということのようです。
先代国王の妃は以下のように述べています。
「国家直轄の僧院に在籍する僧侶は約5000人、国家に扶養されている以外に民衆によって支えられている僧侶が3000人さらにゴオムチェンと呼ばれる在家僧もいます。(「幸福大国ブータン」p49~50)