100倍楽しむ海外旅行  時々国内旅行

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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

「マダガスカル」編 出会った日本人2

2013年01月03日 08時26分13秒 | マダガスカル

 

 べレンティには午後着いたのですが、翌朝散歩をしていると相馬さんはカメラを片手に「ベローシファカ」というサルの観察をしていました。あの猿は1年前に生まれた「○○」という名前でまだ充分に行動が観察されていないので、といいながらカメラのシャッターを切っていました。名前があるのですかと尋ねると記号ではなく名前をつけるのは日本のサル学の伝統ですと話してくれました。

 また彼女の現地の人たちとの会話が日本語、フランス語、英語でなく現地のコトバであったことに感銘を受けました。

 日本の京都大学を中心とするサル学は戦後都井岬での馬の研究に始まり今や世界の最高水準で、特にアフリカ大陸での類人猿研究はよく知られています。しかし原猿類しかいないマダガスカルにまで研究が及んでいることは小山氏の著書を読むまでは知りませんでした。


「マダガスカル」編 出会った日本人1

2013年01月03日 08時21分25秒 | マダガスカル

 

 最初に記したようにマダガスカルは日本とは縁が薄いようですが、グローバル化の時代そうでもないようです。最近では日本でのウナギの稚魚の減少でかば焼きの値段が高騰してマダガスカルからウナギを輸入したと報ぜられています。

 ベレンテイ(現地語で沢山のウナギという意味)保護区で美人の日本人女性に出会いました。(写真)京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科研究員の相馬貴代さんでした。もう一年ここに滞在して研究を続けているとの話でした。

 今回の旅行で参考にできた文献は「地球の歩き方」と”lonely planet"以外は小山直樹著「マダガスカル島」(東海大学出版会)だけでした。この本はべレンティのワオキツネザルの社会生態学的研究を中心にしながら副題が「西インド洋地域研究入門」とあるように人間社会も含むこの地域を研究対象とする半専門的な著書でした。

 べレンティの現地ガイド、オリヴィア(Rahanitrinina Olivier )さんの日本語があまりにも見事だったのでどこで日本語を学んだのかと尋ねるとこの小山氏を中心とする京大の研究グループからとのことでした。そこで小山氏がここべレンティに現在在住しているのかと尋ねると小山氏は今はいないが親しくしている研究者がいるということで紹介しもらったのが相馬貴代さんでした。彼女は小山氏の愛弟子でした。小山氏の著書を読んだと言うと彼女は大変喜んでくれました。