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歳(終末期後期高齢者)のジジイの53

回の旅行103ヶ国を100倍楽しんだ話 付録で時々エンディングノート

[ミャンマー」編 アウンサンスーチーとビルマ

2013年12月20日 08時53分02秒 | ミャンマー

 

 「ミャンマー」と聞くと以前「ビルマ」でしたね、という話が必ず出てきます。そして「ミャンマー(ビルマ)」と表記されたりします。「ミャンマーとビルマのあいだ」(瀬川正仁著)という本まであります。そしてミャンマーに関する本を読むと必ず冒頭に「ミャンマー」か「ビルマ」か、という話が必ず出ています。民主化運動で日本でも著名なアウンサンスーチーはミャンマーという呼称を拒否し「ビルマ」と呼んでくれと言っています。アウンサンスーチーについてはご存知の方が多いと思うので紹介は省略しますが、現地での評判は私の想像以上でした。土産店などではアウンサンスーチーのティーシャツで溢れていました。アウンサンスーチーさんのアドバイスで作られたミンナントゥー村民俗土産店に行きましたがアウンサンスーチーと父親の写真があり国民民主連盟の看板がありました。(後日紹介)いくつかのところで、アウンサンスーチーさんを尊敬していますか、と尋ねると勿論と答え”everyone”(すべての人)と続きました。そして、「日本では」と尋ねられて私は「日本でも有名です」と答えました。

 話を元に戻してミャンマーとビルマの違いを紹介します。その前にビルマの発音について。現地ではバーマと発音します。英語表記で”Burma”ですので発音はバーマになります。日本語の発音「ビルマ」は江戸時代にポルトガル語またはオランダ語経由で入ったので「ビルマ」と発音されるようになったというのが通説です。

 「ビルマ」と「ミャンマー」とは同じ意味で、当地での多数派の民族の呼称です。違いは日本語の口語と文語の違いと同じです。1948年にイギリスから独立したときには国内的にはミャンマーと呼び国際的にはビルマ(バーマ)と称していました。1989年クーデタで成立した軍事政権が対外的な呼称もミャンマーにしました。政権の説明はミャンマーの方が135の民族を包括する呼称であるからという説明でした。アメリカやイギリスなどは軍事政権が呼称を変えたのでそれを認めないという立場です。もう一つは、ミャンマーが民族を包括する呼称だというのは間違いだということです。日本政府は早くからミャンマーの呼称を採用しています。

 今回の現地ガイド、オウマサンは熱烈なアウンサンスーチーさんのフアンですが、ミャンマーでもビルマでもどちらでもよいと話してくれました。どうもそれが現地の人たちの一般的な考え方のようでした。

 ヤンゴンにあるアウンサンスーチーさんの自宅を訪れました。上にある写真はアウンサンスーチーの父親、「建国の父」アウンサンです。同行の人によれば近くに薬莢が落ちていたそうです。

 

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