写真上は13世紀ドイツ騎士団の侵略に対して防備のために建設された城塞の一部です。ふつうカナウス城と呼ばれています。ドイツ騎士団とは、聖地イェルサレムをイスラーム勢力から奪うことを目的に、ローマ教皇が派遣した3大十字軍の一つです。このドイツ騎士団はエルサレムからいち早く撤退をして北ヨーロッパの異教徒撃滅に向かいました。
「時は中世、ヨーロッパ北方をめざす『もう一つの十字軍』があった。教皇の名の下、『異教徒を根絶』すべく残虐の限りを尽くすドイツ騎士団」(山内進著「北の十字軍」の表紙の見出し文)
この十字軍に最も抵抗した人物が2月20に紹介したヴィリニュス建国の祖とされているゲディミナス公です。彼は各地で圧迫されていたユダヤ人をヴィリニュスに招きました。この伝統は20世紀まで受け継がれ前回紹介した杉原千畝につながれます。
リトアニアからバスでラトヴィアに向かいました。(写真下国境)