写真はブータンのバロで見かけたものです。落書きではないようです。男根はブータンでは「ポー」と言います。「ポー」の絵以外につてはみなさんの妄想に任します。
ナショナルジオグラフィック日本語版2008年3月号『岐路に立つブータン』p124にこの件に関連した記事が記載されていたので以下のように紹介します。
「ブータンで信仰されているチベット仏教は密教で、俗っぽく、ユーモアや茶目っ気にあふれている。性的な表現が豊富なのは、性交渉もまた悟りにつながるという、密教の教えを反映しているのだろう。その思想を最も大胆に体現しているのが、『風狂の聖』として今もブータンで愛されている16世紀の高僧ドゥクパ・クンレだ。彼は田舎でどんちゃん騒ぎをし、悪魔を退治して自らの“燃えさかる稲妻”つまり男根で、娘たちを悟りに導いたという。今もブータンの家々には、クレンにちなんだ魔よけとして、巨大な男根像がきれいに彩色されてぶら下げられたり、壁に描かれたりする」