2002年マリ共和国のトンブクトゥの空港で飛行機待ちをしていた時1人の少年に出会いました。片言の英語で話をしました。勿論マリ共和国は多民族国家なので君は何人か?と尋ねました。彼の答えは「トゥアレグ人」との答えだったので、私「ラクダドライバーだな」。彼「イエス、そしてベラはロバドライバーだ(注1)」。私(ちょとからかい気味に)「日本人は?」。彼「ヤマハ(注2)ドライバーでアメリカ人は飛行機(airplaneという単語を知っていました)ドライバー」という答えが返ってきました。お見事!
残念ながらこの少年の写真がありません。そこで冒頭の写真はトゥアレグ人の大人の男性の写真です。遊牧民族でサハラ砂漠を行きかいする交易商人です。
彼らは青いターバンと民族衣装を着用することから青衣の民として知られています。彼らはイスラーム教徒です。一般にイスラーム世界では女性が全身や顔を衣装で隠す習慣がありますが、トゥアレグでは逆に男性が全身そして顔を衣装で覆い、女性は皮膚を露出していることもあります。一夫一妻制でもあります。
- ベラ人はトゥアレグ人に隷属する奴隷。次回紹介予定。
- この地方のバイクは日本のヤマハのようです。誇らしげにヤマハの自動二輪を乗り回している青年に出会いました。