ビストロというとパリとかの食堂を連想していたんだけど今回訪れたサンクトペテルブルグで面白い話をガイドのアレクサンドルさんから聞いた。
彼は50代のいかにもロシア人って感じの大男で大学でも非常勤の講師をやっている人でとても知的な人だった。
アレクサンドルさんいわく、ナポレオンのロシア遠征を挫いたのがアレクサンドル1世、ロシアではこの戦争を祖国戦争と呼んでいる。 ナポレオンがロシアから撤退したあとロシア、英国、ハプスブルグオーストリアを中心とする反ナポレオンの包囲網ができてナポレオンは退位してエルバ島に流される。 このあとしばらくロシアを含む連合軍がパリに進駐したことがあったんだけどそのときにできたフランス語の新しい言葉がビストロなんだって。
ロシア語で「速く!」または「急いで!」はビストロ!っていうんだって。パリに進駐したロシア軍の将校はパリのちっちゃい食堂に入ると腹が減っているし忙しいしでロシア語で「ビストロ、ビストロ」叫んでいたらしい。 ロシア人がいなくなったあともこの“ビストロ”という言葉だけはパリに居座っていて、主にパリのちっちゃい食堂(日本の定食やみないなところ)の代名詞になったんだって。
写真はサンクトペテルブルクのネフスキー通りの夜景です。
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