雑誌「週刊金曜日」2月11日号に私の投書が掲載されました。そこでこのブログにも転載します。
伊達直人現象に思う
閉塞状況にある日本で最近の明るいニュースは伊達直人現象でしょう。日本でこのような行動が外国に比べてすくないのは「恥じらい」の精神が日本人には強いからであるとのテレビなどでの識者の指摘があります。
私はそうではなく、このような善意の人がこの世にはいないと信じている多数の世間の人たちの常識が善意の人の行動を阻害しているような気がしています。
私の乏しい経験を紹介します。ある時ある事情で米が余分になったので、何か福祉関係で役に立てばと思い地域の民生委員に相談しました。ところがその方はそのお米を買い取りましょうと言われました。少し唖然として無料での提供を言いました。ところが引き取り来られた時には高価な果物をお持ちになりました。少し悲しくなりました。
知人の生活上のことで福祉事務所に連絡しました。その実態を話して説明をしたところ、そのことについての質問はほとんどなく、私と知人の関係について、「親戚か、近くに住んでいるのか」などの質問を執拗にされました。
またある人の生活上の問題の相談に乗り解決したところお礼をもらうためにしたと噂が立ちました。
伊達直人現象がこのような世間の常識の解消に役立つことを期待しています。
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