ウクライナのゼレンスキー大統領はユダヤ系であることをご存じの方は多いいと思います。
ウクライナは古くから多くの民族が通過し、定住した地域です。その中でもユダヤ人は政治・経済・文化的にも世界史に多くの影響を与えてきました。しかし現在はポグロム、ホロコーストなどと呼ばれている虐殺などでその多くはアメリカ合州国、イスラエルなどに移住してその数は非常に少なくなっています。
たとえばオデッサでは20世紀初頭、市の人口の3分の1を数えるまでになっていました。ところがポグロム(1905年)、ホロコースト(1941年―ナチ)により10万人のユダヤ人はアメリカ合州国ニューヨークなどに移住しました。現在ニューヨークには“Little Odessa”(小オデッサ)と呼ばれている街があります。
そこでこの地のユダヤ人の痕跡を訪ねてみようと思いましたが、このツアーのコースには入っていませんし、日本で最も読まれているガイドブック「地球の歩き方」にはユダヤ人についての記述は全くありません。したがって?日本人観光者には興味がない人が多いようです。Lonely planet“Ukraine “ にシナゴーグ(ユダヤ教の教会)などがキエフ、リヴィウ、チェルノフッイにあると記述されていました。
そこであらかじめ添乗員の堤さんにlonely planet にある地図のコピーを渡して見学可能性を確かめてもらいました。そして幸いにも3か所とも見学できました。
キエフではホテルの近くにシナゴーグがあり見学できました。冒頭写真のように立派なシナゴーグでした。しかし、方向音痴のわたくしはこのシナゴーグにたどり着くまでは一苦労でした。「シナゴーグ。」と言って訪ね歩きましたが多くの人が首を振るだけでした。
最後に出会ったのが写真の人でした。道路の掃除をしていた彼は掃除道具をその場に放置したまま足早にシナゴーグまで連れて行ってくれました。ユダヤ人ですかと尋ねるとそうだと答えてくれました。
写真はこのシナゴーグの標識です。キエフユダヤ人共同体センターと書かれていますね。
僕自身も海外で何度かシナゴーグの内部ツアーに参加したことがありますが、趣があって非常に好きです。特にローマのシナゴーグが壮大でよかったです。
今回のブログ中にあるLittle Odessaとは違うところかもしれませんが、ずいぶん前にニューヨークに行った時にBrighton Beach駅周辺がロシア系ユダヤ人の町だと聞いてふらっと地下鉄に乗って行ったことがあります。ブルックリンの端にある町ですが、そのままロシアのような伝統的なラピもいらっしゃるイスラエルのような不思議な町でした。
これからもブログを楽しみにしています。