
釜山市立博物館には日韓関係についての興味ある展示物がありました。ただしノーフラッシュの写真なので見にくいことをご理解ください。
「朝鮮時代(1392~1897)の韓日関係」と題する文章が展示されていました。コンパクトにまとまった文章なので全文を紹介します。
「朝鮮時代の日韓関係は、1404年の両国間の国交樹立から始まりました。しかし、高麗以降も横行する倭寇が無くなることはありませんでした。倭寇の度重なる略奪行為を防ぐために彼らが生活必需品を自由に購入できるように3つの港(釜山、鎮海、蔚山)に倭館(三浦館)を設置しました。倭館には日本使節商人が出入りして外交と貿易活動を行い、船倉・宿舎・倉庫などの多種の施設が整備されました。しかし、1510年の三浦倭乱を契機として両国の関係は悪化し、ついに1572年壬辰倭乱(文禄・慶長の役)が勃発することになりました。戦争終結後両国は再び和解し、朝鮮後期には釜山だけ倭館が設置されて対日外交と貿易が行われました。朝鮮後期の釜山は、日本に向けて開かれた唯一の港として国際都市として成長していきました」
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