原猿類と並んでマダガスカルで有名なのはカメレオンです。Lonely planet の表紙にもなっています。84種(200種説もある)いるカメレオンの大多数はアフリカ大陸とマダガスカル島にほぼ半数ずついます。
ご承知のようにカメレオンは体色を変化させるので見つけることはなかなか困難ですが、さすが現地ガイドのマミさんは道端の樹にいたカメレオンを見つけてくれました。
原猿類と並んでマダガスカルで有名なのはカメレオンです。Lonely planet の表紙にもなっています。84種(200種説もある)いるカメレオンの大多数はアフリカ大陸とマダガスカル島にほぼ半数ずついます。
ご承知のようにカメレオンは体色を変化させるので見つけることはなかなか困難ですが、さすが現地ガイドのマミさんは道端の樹にいたカメレオンを見つけてくれました。
ペリネ自然保護区で見たカンムリシファカです。木から下りて二匹で周囲の人間を気にすることなくじゃれあっていました。ここではキツネザルの仲間で最大と言われるインドリも見ましたが残念ながら樹上でボケた写真しか撮れませんでした。
前述のようにカメラと腕前のお粗末さでこのベレンティーでは沢山の樹上のサルを見ましたがほとんど撮影はできませんでした。その中で例外的に比較的よく撮れた写真を紹介します。ただ、このサルの名前は分かりません。
前ページのヴェローシファカが突如横っ飛びを始めました。動画も撮ったのですが、残念ながらこのブログでは紹介できません。
添乗員の染谷さんによれば、この横っ跳びはそんなに頻繁には見かけられないそうで、皆さん運がよかったと話していました。
横っ跳びで有名なヴェローシファカです。ワオキツネザルと同じくベレンティー保護区で見かけました。彼らはワオキツネザルとは違って人間には近寄っては来ませんでした。それはどうも食性の違いによるようです。前述の小山氏の「マダガスカル島」によるとワオキツネザルは昆虫なども食べる雑食性の動物であるのに対してヴェローシファカは草食動物である(p55)ことに起因して知るような気がするとは私の考えですが? なお、両者の食べる植物は種類で21,2%しか重複していないそうです。したがって同じ地域に平和共存ができているとの小山氏の指摘です。(p55)
夕方オープンレストランでの食事時、沢山やってきました。しかし行儀がよく(?)人間に飛びかかって餌をねだるということはありませんでした。ウィキペディアによると歴史上(?)人間に飛びかかった例は過去一例あるだけだそうです。
余談噺
1月3日に紹介した研究者の相馬さんのメイルアドレスに”catta”とあるので何を意味しているのかと疑問に思っていました。調べてみるとワオキツネザルの学名が”Lemur catta”でした。さすがですね。
マダガスカルには、固有の動植物が多く存在します。その方面に興味のある方にはここはたまらないところでしょう。しかし残念なことに私はその方面に疎く、かつ、手が少し不自由なのでぶれるし、望遠レンズもつかないバカチョンカメラの撮影なのでいい写真は撮れません。そこであまり多くは紹介できませんが、以下いくつかの動植物を紹介します。
1月3日に紹介したようにマダガスカル住むサルはゴリラなどのような類人猿と比べて人類とは少し遠い原猿類しか住んでいません。しかし、その種のうちの4分の3がマダガスカル固有種です。
その代表的なサルがワオキツネザルです。
小山氏が主なフィールドワークとするフランス人の農園主が管理するベレンティー保護区に到着したのは昼ごろで、昼食を済ませロッジでしばし休憩して外に出てみるとワオキツネザルの大群に出会いました。写真はロッジのテラスにいた親子です。
日本から北海道天使大学の学生さんたちが実習にやってきていました。
訂正
前回の相馬さんの撮影しているサルは「ベローシファカ」ではなく「ワオキツネザル」でした。訂正します。相馬さんからご指摘いただきました。
「くろいぬ」さんコメント有難うございました。本年もよろしく。
1983年~84年にかけて毎日新聞に連載された小説「時の止まった赤ん坊」の舞台になったアンチラベ(2012年10月19日地図)にあるアヴェマリア修道院付属の助産院を訪れました。小説の主人公の2代目の牧野里子さんに色々お話をお伺いしました。かなりのご高齢のようでしたが、今でも月に100人の出産に立ち会われるそうです。
べレンティには午後着いたのですが、翌朝散歩をしていると相馬さんはカメラを片手に「ベローシファカ」というサルの観察をしていました。あの猿は1年前に生まれた「○○」という名前でまだ充分に行動が観察されていないので、といいながらカメラのシャッターを切っていました。名前があるのですかと尋ねると記号ではなく名前をつけるのは日本のサル学の伝統ですと話してくれました。
また彼女の現地の人たちとの会話が日本語、フランス語、英語でなく現地のコトバであったことに感銘を受けました。
日本の京都大学を中心とするサル学は戦後都井岬での馬の研究に始まり今や世界の最高水準で、特にアフリカ大陸での類人猿研究はよく知られています。しかし原猿類しかいないマダガスカルにまで研究が及んでいることは小山氏の著書を読むまでは知りませんでした。
最初に記したようにマダガスカルは日本とは縁が薄いようですが、グローバル化の時代そうでもないようです。最近では日本でのウナギの稚魚の減少でかば焼きの値段が高騰してマダガスカルからウナギを輸入したと報ぜられています。
ベレンテイ(現地語で沢山のウナギという意味)保護区で美人の日本人女性に出会いました。(写真)京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科研究員の相馬貴代さんでした。もう一年ここに滞在して研究を続けているとの話でした。
今回の旅行で参考にできた文献は「地球の歩き方」と”lonely planet"以外は小山直樹著「マダガスカル島」(東海大学出版会)だけでした。この本はべレンティのワオキツネザルの社会生態学的研究を中心にしながら副題が「西インド洋地域研究入門」とあるように人間社会も含むこの地域を研究対象とする半専門的な著書でした。
べレンティの現地ガイド、オリヴィア(Rahanitrinina Olivier )さんの日本語があまりにも見事だったのでどこで日本語を学んだのかと尋ねるとこの小山氏を中心とする京大の研究グループからとのことでした。そこで小山氏がここべレンティに現在在住しているのかと尋ねると小山氏は今はいないが親しくしている研究者がいるということで紹介しもらったのが相馬貴代さんでした。彼女は小山氏の愛弟子でした。小山氏の著書を読んだと言うと彼女は大変喜んでくれました。