風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

テレルジ乗馬そのつぎ

2007年03月10日 | モンゴル風景





先週より温度の低い今日も快晴、トレッキング日和。
先週は、氷の表面が解けかかっていたのですが、その水がさらに凍って、結晶を結んでいました。
まるで、小紋の柄のようでした。それで、先週より寒いと理解するのですが、体感ではあまりわかりません。それでも、今日は、同じように走っても、先週ほど汗をかかないので、寒いのだ、温度がかなり低い、たぶんマイナス25度くらいと、思うのです。

湿度が無いので、外からの風の進入を防げば、すぐに汗をかきます。
それでも、風邪を引かないのは、あっという間に汗が蒸発してしまうから、ぬれた下着が体を冷やさないからだと思うのです。
おかげで、風邪引きさんの私が、マイナスの中で、汗をかくスメ[ツが続けられているわけです。

一番高いところから、下を目指しているとき、狼に似た姿の動物を見ました。
距離から見て、かなり大きかったので、みんなで、「狼を見た」と思うことにしました。
そして、地リスの穴の周りに、雪の解けた後か、それともえさとして捉えようとした動物が掘った後なのか、自然の営みを、感じるトレッキングでした。

素直な馬たちを養っている牧民さんに感謝です。
素直な馬は、思うとおりに走ってくれるので、気持ちが楽に豊かになり、周りを見るゆとりが生まれます。
そして、狼の影を見つけて、走ったときの爽快感。
走れと合図して、走ってくれう爽快感、忘れられません。

まだまだ、馬になめられる私ですから、素直に指示に応じてくれる馬は、ありがたい。
うれしい。楽しい。楽。


馬は、雪の下の枯れ草や、牧民が秋に刈り取って保存した干草、ふすまを食料にして生きながらえます。
見ていると優秀な馬は、えさをたくさんもらい、そうでない馬は、やせて骨張っています。
今の時期、馬に乗るのは、昔ながらの飼い方をしている馬たちには、かわいそうなことなのかもしれません。
Fさんが、ふすまに野菜を混ぜたえさを馬たちに試みているのは、モンゴルの人にわかりやすいのは「ビタミン」という言葉で牧民さんに理解を得てを養分を与えるためです。
前のゲルの牧民さんは、野菜を与えることにかなり抵抗したようですが、今度の牧民さんは、今日はじめての試みに抵抗無く与えさせてくれて、嫌がらずに食べる馬が2頭もいたのを驚いてみていました。





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ゲルの人

2007年03月10日 | モンゴル風景








犬のクマちゃんは、先週以来私の向けるカメラが大嫌いになってしまって、こそこそと逃げていく、どうしてかなぁ、フラッシュをたいたわけではないのに。。。
申し訳ないことをしてしまった。
そのくせ、小さい犬をかわいがると、俺もといってそばによって、なでてもらいたがる。




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テレルジ乗馬

2007年03月10日 | モンゴル風景
          Nさんに頂いた写真


トレッキング中         地リスの穴 

    
 Fさんに頂いた写真



お二人に頂いた写真です。
自分には撮れない写真を、ありがとうございました。
このほかにもいただきましたが、抜粋です。



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グーネの居るゲル

2007年03月03日 | モンゴル風景
久しぶりの乗馬は、分岐点から右へ進むナライハの先からテレルジのさらに奥へ向かいました。
建築中のチンギスハーンの展望台が浮かんでいるように見えるところを迂回して、
いつものゲルではないところです。
休んでいた間に、今までとは違う牧民さんに馬を借りるようになっていました。
旧正月の後の春の雪に化粧されたテレルジは、ほんとに美しい。
また、違う表情を見せてくれました。





 とても素直な馬との出会いで、乗馬技術が進歩したかのように感じることが出来ました。
鞍も、前後を支えてくれるので、モンゴル鞍の方が安心して乗っていられます。
この皮製の鞍は、競馬用と聞きました。
だからと言って、競馬のようにじゃんじゃか走ったわけでは有りませんから。。。(^^♪





いつも馬を借りている牧民さんが、問題ありになってきたので、先々週から、新しい牧民のお世話になることになっていました。

それは、また会いたいと思ったおじいさんの居るゲルでした。

今日乗った馬は、4才と若いのですが、ちっとも荒々しいところが無くて、素直でよく走り、浮ェったりしないのです。
あの、優しげで厳しい牧民に育てられた馬だと思うのです。

おかげで、お昼ご飯を食べるときも、とても穏やかな気持ちで、おいしくいただけるのでした。

前の牧民の末娘のソブダーは、先週がちょうど5才の誕生日でしたから、一週遅れのプレゼントを持参したのですが、渡すことが出来ませんでした。
彼らは、水害のために全てを失って地方から親戚を頼って出てきたばかりでしたから、Fさんが、馬を借りることになった1年半あまり前は何も持っていなかったそうです。

1年半あまり、Fさんが馬を借りる事によって、彼らは潤ったのです。
行くたびに新しいものがゲルの中に増え、昨冬は、馬のえさのふすまをまとめて4トンも買えるほどになりました。
その前の、冬は、近くの牧民のところに、少しずつ分けてもらいに行っていたのですから、大変な差です。

そこまで、自立すると、だんだんとわがままになってきた牧民は、日本人にとって理不尽なことをするようになり、Fさんに嫌われてしまいました。
それで、トレッキングの途中で助けてくれた、牧民さんのゲルに行って馬を借りることになったのだそうです。
この、牧民さんは、私たちがほっとしてくつろげる空間を持ち、馬もその他の家畜も、和んでいるように見受けられます。

この牧民さんは、現金を手にすることで、もてなしの心を失わないで居てくれることでしょう。

ソブダーにあえなくなったのは、残念です。
どうしてこなくなったのかなぁと思っていることでしょう。




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ゲル訪問

2007年02月11日 | モンゴル風景








トレッキングの途中で立ち寄ったゲルは、おじいさんがとてもいい顔をなさっていて、いつまでもここに居たい居心地の良い家族でした。
猫を代々飼っていることも珍しいことでした。
ザザに良く似た猫は、人に媚びないで、家族然としてました。

写真を撮るといったら、息子さんがメダルを出してきて、馬の額に飾ってくれました。
ナーダムで、何度も賞を取った馬だそうです。
ツァガンサルにもいろんなところで、競馬があるようで、今その準備に調教しているところだそうです。
金属の触れ合う音は、日頃耳にしない音ですから、慣れ親しんだ牧民さんでも嫌がってなかなか頭に飾れません。
戸外で、待っている間、バッテリーがへばってしまうので、ゲルに入ってストーブで暖めなおして来ようか、それともまだ大丈夫かと、はらはらして待っていましたら、何とか間に合いました。

馬だけを撮らせようと牧民さんが離れるのです。
近づいてという言葉が分からなくて、困りました。
この家の牧民さんは、おじいさんから孫まで、控えめで、それで居て自信に満ちていて、なんだか嬉しくなりました。


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乗馬クラブ

2007年02月11日 | モンゴル風景


             犬ぞりが行く


凍ったトーラ川を犬ぞりの集団が駆け抜けていきました。
初めての、光景に私たちは目を見張り、馬はおびえました。
川の氷に黒く筋があるのは、馬が滑らないように、土が撒いてあるのです。
そりが去って、馬のおびえが収まったら、この黒い線を踏んで、対岸に渡りました。

このあたりは、同行のIさんが定点観測をするところです。
毎週のように、氷の高さや、雪の様子、が変わっていきます。
出来れば、写真をお借りして、掲載したいのですが。。。

左側二枚の写真は、馬を下りて休憩中に撮った亮取られたりした写真です。
あくまでも青い空に、憂さがスコーンと飛んでいくのでした。


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頂いた乗馬写真

2007年01月15日 | モンゴル風景
1月6日(土)のテレルジ乗馬写真  
     Aさんから届きました。ご覧ください。







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乗馬クラブ

2007年01月14日 | モンゴル風景
昨日朝8時50分、先週は、朝日にピンク色に染まっていた山並みが今日は、黄色の強い光が当たって、日が高くなっていることがわかります。
「今日は、楽しい、乗馬の日」ルン ルン (^^♪

いつもの手順で馬を引き歩き、腹帯を締めなおして乗馬、足慣らし体慣らしをして、トレッキングに出発。
林を抜け、川のそばを南のほうへと向かいます。
なだらかな登りの続くところが、馬を走らせるチャンスです。
FさんとAさんは、それっとばかりに走りました。

私の馬は、とたんに動かなくなって押せども引けどもびくともしません。
鞭を当てても腹をけっても動きません。
それどころか、ゲルの方向に向かって帰ろうとします。
それならと、右へ左へと大回りしながら、様子を見て丘へと首を向けるとぴたり停止。
業を煮やしたFさんが、はるばる丘から下りてきました。
Fさんの馬が後ろから追うとしぶしぶ前進します。
完全に馬になめられました。(^_^;)

やっと丘に登りいつもの眺めを楽しみ、気を取り直して降り始めてほんの少し進んだとき。
馬が前足を折り右に唐黷ワした。幸い斜面の山側でしたから、半分落馬しながら下りて、立ち上がった馬の前足を交わすように体を回転させて、馬から離れながら起き上がることが出来ました。
馬が、走り出す前に引き綱を掴むことが出来たので、馬を逃がさずに済みました。
アー、良かった。雪の上だったし、何より馬が左の斜面側に唐黷ネくて良かった。
明け方見た右足の骨が見えるほどの大怪我の夢のおかげで、素早く体が動いたように思います。
     
   モンゴルには身近に神様がいる!




出発前から馬が風邪気味だったことは、牧民ゾルゴも承知していました。馬を大切にする彼が、無理をして人を乗せるはずがないので、大したことはなかったはず。上り坂を見て、馬は嫌だと意思表示をしたのです。
私の馬への支配力がないおかげで、馬は無理をせずゆっくり上ったのです。その勢いのまま、下りにかかっていたら、スピードもあって、どう対処できたか、考えるだけで恐ろしく、正夢と逆夢との境目だったと、思ったのでした。

自然の山や林を、大きな体の馬を操りながら行くトレッキングは、何があるか分かりません。
まだ、初心者の私が、その気になって走ると危険がいっぱいです。
乗馬クラブの約束事が、危険は自己管理と明記してあります。
その覚悟があって、初めて参加できるとあらためて実感しました。
ここの参加者は、皆さんそのことを良くご存知だから、きっと、誘い合わないで自分で決めて、参加しているのだと、よく分かったのです。
そして、決して無理をしない、朝の体調をよく観察して、無理を押して参加しないと、誰に言われたわけでもなく実行していらっしゃいます。
自立した潔い仲間との出会いでした。
私たちの帰国後も、このクラブに参加される方がいて存続することを願います。



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ゾルゴのゲル

2007年01月13日 | モンゴル風景





=今日の仕事=
ソブダー  色鉛筆を削る

次女    乳搾り、薪集め、薪割り 作業用のデールをジーンズと
セーターの上に着ます
お母さん  昼食のバンシを作る
お父さん  馬のふすまをそれぞれ用に容器に分配、牛小屋の雪かき

作業用のブーツは、フェルト製、そこに黒いゴム底の無いものもあります。
作業をしてゲルに入ると、ストーブのそばで、乾かします。
薪は、林に行けばいくらでも採れます。
馬は、私たちを乗せたら、ふすまのえさを貰います。
犬は、そのおこぼれを貰おうと待機しています。けれど、ゾルゴに見つかると追い払われます。




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おみやげ

2007年01月07日 | モンゴル風景


アルタンソブダーの抱いているミッキーとミニーのペアの人形は、一昨年娘が結婚をしたとき、夫のいとこから、私たちへ式の前日に届いた電報のメッセンジャーです。

私たちへの、お祝いといたわりの気持ちが伝わってきて、夫がいたく心を揺り動かされた記念の人形です。
式を終えて、モンゴルへと帰るとき、このまま日本に置いておくのは忍びなく、それに、モンゴルへ持っていけば必ず、生かされる日が来ると、スーツケースに入れて持って来ました。
1年余り、私たちを慰めていたミッキーとミニーの仕事が一つ終わって、ぴったりの行く先が決まりました。

はるか日本の南の端から、モンゴルのウランバートルの東のほうへ、来月5歳になるソブダーへのお年玉として、やってきました。
送ったご夫妻も、思わぬことだったのではないかと思います。
そして、優しい夫は、その様子を伝えると、手放しで喜んでいました。
頂いたときの、私たちの胸の温かみと幸せを、ソブダーにもおすそ分けしたのだと、夫のその表情で分かりました。

そして、次に喜ばれたのが、春から撮り溜めていた写真です。
牧民さんは一番喜ぶのが写真ですから、思ったとおりの反応でした。
最近になって、やっと心を許してきたゾルゴさんも、長い間眺めては、うれしそうな顔をしていました。



しばらく眺めたあとは、大事にパスメ[トと一緒にしまわれました。(^^♪
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