風のこたろう

'05年4月6日~'07年4月7日 ウランバートル生活日記
'09年8月~  詩吟三昧の徒然日記

夢松風10月2回目

2013年10月30日 | 詩吟
楽しみにしていて、待ちぼうけだった今日の練習がやっと来た。

低音吟のゲストをお迎えして、O氏の声の高さの模索をするのが今日なのだ。

一緒に声を出していただいて、あっという間に、声の高さの特定ができた。
水2本だった。

男声と女声のオクターブの違いが、初心者にとって、これほど音が取りにくい物とは思わなかった。
それは、私の不明が一番の原因であることは確かなのだった。
そして、同じ音の高さで吟じるということにこだわりすぎてのことでもある。
オクターブの高低でも補えない音程があることを知りつつ知らなかった。
どうすればよいのか、常に考えてはいたけれど、突破口が見つからなかった。
東京芦孝会中央会の席で、「困ってます」と訴えるのが、いろんな経験者が集まる場所だから、知恵は出るものだ。
そして、出し惜しみなく知恵を提供してくださることに、多大な感謝をいたします。
ありがとうございました。

女性の初心者の場合は、今まで、十分な効果を上げて、これからも、同じ高さで隣り合って吟じるつまり合吟をすることが、上達を早めることは実際に体感してきたので、機会あるごとに可能な限り合吟を続けていきたい。

ただ、この合吟は、いわゆる発表のための合わせねばならない合吟とは違って、隣りで、相手の息を感じ、音の響きを感じ、ゆったりと同じ空気の中にいるということで、自分なりの吟をしながらでよいということ。
初心者は、全く同じように真似をして覚えていくことで、相似形の吟詠をすることにはなるのではあるが。

できる限り合吟を続けるということは、夢組だけに収まらないのだから、越権行為になりかかることもあるとはおもいつつ、今、旬(勝手にそうおもってのことだけれど)の私はやり続けるしかないと勝手にも思いつづけている。

音楽の素養がなく、女性の先生から基礎を口移しで習った吟詠をする私の限界がそこにあったことを、今になって理解した。
わかるということ聞くということがすべての始まりと言い続けてきたその言葉を、自分になげかけよう。
気が付いた時が、幸運なスタートを切る時。

2年間、不自由な思いをさせてしまった本当に申し訳なかった。

女性が、仕方なく低音で習うしかない状況をかわいそうだ、犠牲を払っているといったけれど、男性も仕方なく高音で習うしかない状況も自分の膝元にあり、2年の間気が付こうともせず犠牲を強いていたことに目を開かせてもらった。

O氏は男声と合吟することで、一度でその声の響きと力強さを見つけ声に出せたのは、2年の努力がそこにあったからと思う(思いたい)。
苦労して、もがいて、それでも続けた甲斐があったというもの。

水二本で吟詠をして頂いたら、高音も低音もきちんと吟声がでている。

ただ、中音の3の前後の音が、後遺症的に不安定であること。
これは、大事で外せななことだから、ゆっくりしっかりと練習していけば、スグに会得できると思う。

今日は、「低音の君」に来ていただいたおかげで、あっという間に、自分の声を発見して頂いて、本当にうれしい練習でした。

これこそ、東京芦孝会の善き決まり事『自由にどの練習場に行って練習しても良い』が功を奏した初の例となるでしょう。

自由意思で練習に行って研鑽をつむことのほかに今日のように依頼をして手助けに来て頂くということもありなのでした。

「低音の君」は、ご自分ではおっしゃらなかったのですが、他流に長く在籍していらっしゃるようでした。関吟は数か月前の入会ですから、初心者と謙遜なさっていましたが、隠せないものが見えてくるのでした。

低音なのにそれほど低音と感じないのは、音の響き方の妙なのでしょう。

また、音について声について、先日のセミナーで聞いた内容が、頭を巡り始めました。

今度は、どんな宿題を見つけることやら。

今日は、昇段申請書にも署名捺印願いました。

Kさんは、たまたま都合でお休みでした。
ちょうど今日は、O氏だけの一日を全うできました。
ありがとうございました。

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谷中教室

2013年10月26日 | 詩吟
久しぶりに谷中教室訪問。

新しいメンバーも増え、谷中祭りは盛況であったそうな。
そして、そのまつりを見て聴いて、練習見学をしたい方がさっそく入会なさった。
どちらも、女性で、今まで、少なかった女性が増えて女性の練習もやりやすくなったようです。

今日は、声の道場に参加なさった先生のレジメも頂いて、さんこうにさせていただきました。
理論から入る男性と、来月受講予定の私とのアプローチと理解項目は、おそらく違ってくると思います。
理論より実践、体感をモットーとする私は、きっと女性のつよいみかたとなるだろうなぁ。

今のところこれは「絵に描いた餅」
これを、本物の餅にしてみよう。と、大きなことを言う私でありました。

練習の後は、飲み会なのだが、女性二人は別行動と言うので、私はその女子会に参加しました。

お茶で盛り上がる三人でしたが、発声についての質問があり、それに丁寧に答えていると、お店にほかの客がいなかったこともあり女性店員が聞き耳を立てていた様子には、ちょっといい気分。

体操をすることの意味、体は楽器といたるところでいろんな人が言っていること。
そのメンテをすることで、今以上の声が出る、出さねば体に申し訳ないという話。
私って、なんでこんなに次々とことばがでるのだろう?
ガールズトークと言いながら、大体において私が盛り上がるのは、詩吟と音と声についてだ。

そのうち、ガール特有の身の上話になり、ここまで聞いていいの話になり、垣根が一挙に取っ払われました。

そのうちの一人、今日の独吟で、超速の進歩を見せたので、とっても良かったねぇと言ったら、(もう一人と駅で別れて二人になったときのこと)嬉しいことを言ってくれた。

前回、私が、音程はしっかりしているのだから、抑揚をつけるようにと言ったそうだ。
抑揚をつけるのが気恥ずかしく照れ臭かった彼女は、それでもその気になって、抑揚をつけることに気をつけて練習を続けたそうだ。

それで、谷中の発表の吟は、とてもよかったと褒められ、今日その時以来初めて聞いた私も、本当に吟詠になってきたと感じたのでした。
飲み会で、さりげなく言った言葉を、こんなにも忠実に守ってしかも一人で実現した彼女を「かわいい」と思えたのでした。

こんなことが起こるのも、伝えたいことがいっぱいあって、そして、確実にそれを受け取って実らせてくれる人がいるからなのだ。

今、したい、しなければと思うこと、自分の教室のメンバーでない人に対してはもしかしたら余計なことになるかもしれないことでも、女性の味方スタンスで当分続けらるなぁ。

東京芦孝会の善き慣習に乾杯!

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江戸川詩吟道場

2013年10月19日 | 詩吟
17日の論語の基礎講座では、須藤先生の特別講座が時間延長して行われました。

お偉い先生が、奥の方に構えて、教えを請いに伺わなくてはならないのとは、正反対で、須藤先生の方から、教えに来てくださる。それも、私のような、始めたばかりの物にたいしても。

その感動を胸に、そして合宿の楽しい雰囲気ををまだ身にまといながら江戸川詩吟道場に参加。

錬成会出吟の吟題の練習。

江戸川の懇切な発声練習のおかげで、気持ちよく詩吟が出来ました。
いつもの癖で、長い長いぎんえいになってしまいました。2分13秒!ありえない。
そして、二回目は、2分以内で吟じ終えたのですが、どこか、音程がくるっていたらしい。
先生と呼ばれるようになって、なかなか、厳しい批評を頂けなくなって、困る。
江戸川へは、練習を詩に参加しているのだから、とお願いをする。

指導するようになると、遠慮がでてしまうことがあり、間違っても指摘されないのは、場所やその時の立場によって、してはいけない場面もあるだろうけれど、こまったなぁ。

次回はよろしくお願いします。

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論語基礎講座

2013年10月17日 | 論語と
論語基礎講座の後、1時間を費やして、合宿で語り損ねた論語の続きの話をしてくださいました。
予定時間の中で、漢詩の解説が予想以上に時間を取ってしまったからです。
吟者の思いを組んでくださり、また、先生の専門の論語をだいじにするあまり、漢詩と詩吟を先に持ってこられました。
詩吟を最後の持ってきたら、吟詠の順番が来るまで、気になって、話を十分にこくことができないと考えられてのことです。

その配慮のおかげで、気を取られるのが最小限になりました。詩吟側はそうでしたが、論語は時間を延長しても予定の話が終わらなかったのです。

それで、合宿参加の人には前もって、論語の基礎講座参加の方には、基礎講座の当日おしらせすることとなりました。
詩吟側からは、三人、論語出席者は、そのほとんどが残ってくださいました。

論語の方の人数が多いので、初めての方向けで、先日話残した内容をしてくださいましたが、長年学んでこられた方にも、今日しか聞けない話もおまけにしてくださったのです。

サービス満点というと表現が軽すぎて失礼なのですが、初心者にも経験者にも興味深いお話でした。
そして、漢詩の解説もしていただき、参加者三人で、山中問答 苧「館 春望 月夜の4吟を吟詠させていただきました。

何度か鼓太郎の論語教室で、私の吟詠を聞いてくださった方たちは、初めて男性の吟詠を聞きまた感動を新たになさったようでした。

来月の第三木曜日も、基礎講座の後に、同じテーマで、1時間お話しくださるようです。
次回の吟詠は何になるのでしょうか。
すべての人に、細かい気配りをくださる須藤先生でありました。

合宿参加されなかった方にも、ご案内した方が良いのかしら。




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副読本について思う

2013年10月16日 | 詩吟
まだ昭和の年号の時、詩吟を始めたころは、毎回小さな紙に印刷してくださる一枚の紙面がテキストでした。そして、初めて縮刷本を手にしたのは、初段合格のとき佐藤先生がプレゼントしてくださった時でした。それ以来、縮刷本一冊と鉛筆一本で、練習に臨んでいました。


漢字を目にしながら、先生の吟を聴いて、自分なりの書き込みをして、自分だけのテキストを完成していきました。
だんだんと世の中が豊かになり、テキストも会員が購入するようになり、縮刷本、テキストを自前で持つようになりました。


つい最近になって指導者向けとして副読本ができ、指導に、完璧を期することができまた完璧を要求されるようになりました。
指導者向けと言っても開かれた関吟は指導者ではなくても熱心な人はそれを手にすることができるのです。
副読本を手に、予習をしてくる。あるいは、自学自習をすることができるようになったのです。

音感の良い人、音楽の素養のある人にとっては、ある意味先生要らずということになる。

自学自習をして、完ぺきと自己採点しても、最終的には、親師範に聴いて頂いて、合格と認められてはじめて、その詩を今の実力で終了したことになり、はじめて公の場所で発表することができるのです。
そのことは、あえて言葉にしなくても、会派に属する上においては、それが礼儀であり、当たり前のことだと考えます。



縮刷本あるいはテキストには、書かれていない音程にかかわる細かい指示が副読本ではされていますから、指導するにあたって、正確に指導することができて、とてもありがたいのですが、しかし、「間違わない」にとらわれて、副読本が手放せなくなっているのが、私の現状です。

若いころ、終了した詩吟は、二度とテキストを見る必要がない位覚え叩き込んでいたのが、だんだん、手抜きになってきています。

まさに、吟じ込んでいないと、世間にアピールしてしまったということです。


指導するということは、どういうことなんだろうと、改めて、思い返してしまいます。



副読本に話をもどすと、合宿で副読本の功罪の「功」の部分を大いに享受したのが青葉さんたちでした。

副読本あっての、達成感だったとありがたく思ったのです。

副読本が手元にあれば、ほぼ、間違いなく先輩諸氏の声を聴きながらだから、気持ちよく合吟は出来るのですから。

ん、まてよ、もしかして、縮刷本しかなかったら、彼女らは、臆して吟じられなかったのだろうか?

なかったら、無いで、何とかやり通したのではなかろうか。

幸い、何事も先生に頼らず二人で相談して二日間を乗り越えたのだから、副読本が無ければ無いで、励まし合ってやりおおせたかもしれないという期待もちょっぴりあるのです。

さて、 どうなのでしょうねぇ。

達成感たっぷりの今回の合宿は、大成功だったと言えます。

次の機会があるといいですねぇ。江戸川道場さん、よろしくお願いいたします。










副読本のおかげで、指導者の主宰する教室に参加できなくても詩吟は学べます。
今は、ホームページも整えられ、CDも購入できます。
その気さえあれば、いつでも習得する機会はあります。
ただ、自学自習を良しとするのは、基本をマスターした人に限ると、私は考えます。

夢組は、初心者向けの教室と銘打っています。

初心者には、予習は無用とお伝えしています。
基本のできていない人が勝手に解釈をして練習にいらっしゃると、間違って覚えてしまったものを直すのは、習った時以上の手間と時間を要します。
真っ白の上に、指導された通りに身に着けてほしいと思うのです。
そのようにして習ってもどうしても身につかず、習得するのに時間がかかってしまうことは、ちっとも厭いませんし、仲間たちにも修練の参考になります。

どういう加減か間違って勝手に身についてしまったものを、基本に戻すのは、むなしい作業で、時間をかけるのがもったいないと思ってしまいます。

一人一人に、公平に時間配分をして練習をするを大事とは思っていません。
むしろ、その人に今日必要なことは、今日の内におしえてさしあげたい。
そうではないかってにおこなったことで、有り得ない無駄な作業で時間を取られるのは、お断りなのです。


副読本が一般に手に入ることによる功罪は、ほかにもたくさんありますが、今日はここまで。
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昇段試験

2013年10月14日 | 詩吟
松風さん二人の初段の昇段試験受験がやってきました。

もう一人のメンバーは、最近仕事が始まって休止中。休みに入る前に、1年の経過をしているので、受験資格はあるので、受験をお勧めしたのですが、律儀な性格の彼女は受験をしないことに決めたのでした。

当日、緊張の面持ちで部屋に入ってきました。

声の高さのことで、事前に質問がありました。無理もない男性が6本だからです。
コンダクターの音で、女性と男性が6本でいつも練習をしているからです。

彼の、本当の高さを模索中です。男性は、1オクターブ下の音ですから、6本のオクターブ下というのは、水5本か6本あたりということとなり、高機能のコンダクターでも水4本までしか音が出ないのです。
私の持つコンダクターは20年近く前のもので、実にシンプルな大事なものを使っています。
指導者として、ちょっと準備不足だったと今日初めて思ったことでした。


いまは、暫定的に6本で練習をしているので、合吟を男声女声と分けなくてよく効率よいのをよいことに、男性には不自由をおかけしていたと思います。

今回は、試験後の中央会の機能を生かして、その件のご相談をして、明確な答えを頂きました。
こんな時、東京芦孝会のオープンな方式が、生かされます。おかげさまで、男性の声に対する認識を深め、指導に手抜かりがあったことを反省しました。

そして、水4本という新人男性の登場で、がぜん私の好奇心全開。
彼を松風に招いて、低音吟での合吟をしただくことをお願いしようと思いました。
御不自由をかけているのを少しでも解消し、本当の高さを見つけてあげねば。

こんな時、恥も外聞もなく動いてしまう私であります。
練習日と、会場のメモをさっそく作り、初対面のその男性に突撃。
松風に来ていただくことを取り付けました。
こんなことは、他の会では有り得ないことです。
親師範にお願いをして、親師範からその人に指示が届き、それから、私がご本人にお願いをするというのが、当たり前の礼儀かと思うのです。

気が付いたら動いていた私は、大変無礼なことをしてしまいました。後になって野田先生に事後報告でしたが、それは良いことですとおっしゃっていただいて、初めて赤面するといった仕儀でした。

突然の願い出に、心地よく諾を頂いたことにもお礼を申し上げます。


さて、試験の結果は、合格。おめでとう。
細かいところでは、練習に及ばず、正確さに欠けましたが、詩吟になっていました。
年の功というのもあるのですが、もともと、雰囲気と思いのあるお二人ですから、おのずとそれが吟詠に反映されて、いました。

ご苦労様でした。そしておめでとう!


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詩吟と論語のコラボ

2013年10月12日 | 詩吟
北千住からスカイツリーラインに乗って、足利市へとむかう。
快晴の空のもと、のどかに土曜日というのに、13人のメンバーが、先を争うことなく、着席して、旅は快調にすすむ。
乗り換えも、ホームの向かい側という膝にトラブルを抱えている私には、それだけでうれしい気楽な仲間との小旅行がはじまった。

足利学校の前にある「まちなか遊学館」をお借りしての、「詩吟と論語と漢詩と素読」のコラボレーションがいままさに開かれようとしています。


ご指導は、須藤明実氏、そして論語素読の主導は福田茂夫氏。

それぞれお二人のもとに集まる生徒有志と私たち詩吟の江戸川道場と夢青葉の参加者が総員です。

関吟としては、初めての試みが、足利という由緒ある土地で、敬愛する須藤先生の論語と漢詩の読み説きと講和がいよいよはじまる。

去年の今頃は、須藤先生の事すらしらなくて、今年の6月頭には、コラボレーションなど思いもよらなかったのに、きがついたら10月12日の今日、詩吟合宿と論語講座と二つの会が自然に融合した形で始まりました。

漢詩を須藤先生に解説して頂き、私たちの吟詠というのが八題つづき、そのあとは論語の読み説き。先生の著書「論語の教科書」に沿って9章がとても分かりやすく解説されて、一時間半の予定が2時間にわたって行われました。
そして、福田氏の響きのある大きな声で、論語の主導がちょっとだけ行われました。


そのあとは、詩吟のメンバーだけが残って、詩吟合宿のはじまり。

一番の心配は、青葉さんたちが、楽しめるかどうか。
経験が浅く習い覚えている詩吟の数がないため、今回は知らないものばかりの吟詠が選ばれていることが、彼女たちにどのような思いを抱かせるかが、心配でした。

先生の読み説きがあって内容を知ってからにしても、吟詠は、したことがなく、テキストのページすらあけたことがないという状況で、はたして、声を出し、ついていけるかということ。

杞憂でした。

去年だったら、知らないということで、黙ってしまったかもしれませんが、習っていなくても、副読本を手に、諸先輩の吟詠を耳にしながら、臆せず声を出せたのです。

こんなに声を出し続けたのは、初めてですと。喜び興奮気味に語ってくださいました。

夕食は、先に行って待っていてくださった先生と合流し、夕食と懇親会。

須藤先生と野田先生が向い合せに座って歓談する様子は、感激でした。
どちらもがお互いを認め合って、良い時がすぎています。もちろん、その隣に座っている私たち詩吟のメンバーもです。

例年にない暑い気候で、10月にもかかわらず夏日を記録するようなこのところでしたが、翌朝は、さすがに肌寒く、身を引き締めてホテルの目の前の渡良瀬の河原へむかいます。

福田氏の素読の前に、窪田体操をと所望されました。
6月に初対面の福田氏に向かって、声を出すなら、この体操をとしゃしゃり出て、させていただいたのですが、それ以来、福田氏は「論語素読体操」と名付けて実践されているそうな。

足利学校発行の「論語抄」をテキストとして、姿勢をただし、本を目の前に捧げて素読をしました。


1時間近く素読をして、須藤先生の論語の1章を解説して頂いたのち。早朝素読が終了。

7時の朝食が、こんなにもおいしくたくさんいただけたのは、ひさしぶりのこと。
美味しい空気と醸し出される温かい雰囲気と満ち足りた心が、御馳走!御馳走!と言っている。

さて、小休止ののち、合宿の合宿たるところの詩吟、詩吟、詩吟。

今回は、細かい指導抜きの、吟詠漬けの二日間。一人が一節出だしをすると続けて全員で吟詠。何度も何度も。
青葉さんたち、楽しそう。
十分に声を出し切って、爽快であったという。
喉に負担のかからない吟詠ができたようだった。

学生の頃は、合宿の後で、声が枯れていないのは、恥ずかしかったのですが、いまでは、昔の喉に負担のかかる発声法をする人はいなくなりました。
ともすると、昔の発声に引っ張られて、声を嗄らしてしまうことがあったのですが、大丈夫だったみたい。

合宿がしたいという数年前からの思いが叶って、そして、そのそばにたくさんの「朋」がいて。

同じ先生のもとに、同じ志で集い、切磋琢磨をする。時に、耳の痛いことを言い合うけれど、お互いの向上のため、愛ある言葉がそこにある。

朋あり遠方より来る。と言うが、その言葉の通り遠方より来てくれる人もいる。それ以上に、私にとっては、難しくてそう簡単には解決できない問題を長い時間かけて、解き明かそうと努力し合う朋という意味もあると、感じたこの合宿でした。

同じ師をもち気持ちを一つにしてあつまり、お互いを尊重して高めあう。
そんな、二日間でした。

参加したみなさんありがとう!

先生たちへの深い感謝の意をどのようにしてお伝えしたらよいやら。

帰りの電車は、360度の開けた空のもと緑に挟まれて、のどかに走る。
それに乗る私たちも、満ち足りて、のどか。
こんなにやさしくて暖かい合宿もあるのね。

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夢松風10月1回目

2013年10月09日 | 詩吟
14日の昇段試験を前にした最後の練習。

かなっく詩吟コンサートで、良い思い出を作ったということで、「半夜」良寛作
そして、吟題を決める直前に習って、とても流れの良い吟をなさったので、「芳野懐古」 藤井抽O作

それぞれが、吟題として選ばれました。

基本吟よりは、ちょっとワンランクアップの吟題を選んでいます。

この二つの吟は、転句が同じ吟法なので、お二人ともそれぞれが習っているときも、かなり参考になり、倍の練習をしたことになります。

二半の音取りに苦心していましたが、最後には何とかつかんだようでした。

そして、今日、初めて、繰り返しやり直しをして、細かい練習に取り組んだのは、七山。
せっかく七の高さが出ているのに、母音に変わる時音が下がって中途半端な七山になってしまうのです。

「もう一度おねがいします」この言葉が、くやしさではなく素直な気持ちで、口から出たことが、とてもうれしく、そのあと何度か繰り返して、美しい七山を会得なさいました。

これから、練習が進むと、今までのようにちょっとした指摘はで直らないことが多々出てくるでしょう、何度も繰り返して、それでも、今日の時間内に会得できないこともあることでしょう。

自然な流れで、「もう一度」が出たことに、先の楽しみが十倍に増えたのでした。

どこまでやるか?なんて、迷うことなく、次のステップへ、移行していきました。

「先生は、生徒に育てられるの図」でした。

そのいきだね。!!!


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優勝だ!

2013年10月07日 | こたろう語録
              
              おめでとう!


かあさんがこないだちょっとばかり言っていた合吟コンクール優勝だって!!!
会場に応援に行かなかったのに、いち早く知らせてくださる方がいたんだと、うれしかった!っていってるよ。

そのほかにも、独吟の部で優秀な成績をおさめたかたも、いらっしゃったそうで、めでたいなぁ。
かあさんの教室のメンバーではないのに、自分のことのようにうれしいらしいよ。


中央会やそのほかの教室へ、遊びに行っては、余計なことを言っているらしいけど、その人たちがめんばーにいるから、自分が頑張ったようによろこんでる。

そうなると、自分自身の、スキルアップをせねばと、励まされ、後を押されるみたいで、あれこれと、夢想がはじまってるよ。
そういうかあさんは、目が光って、足取りが軽くなって、鼻歌がでるんだ。

ぼくも、だから、うれしい。
ご機嫌の良い時は、声が高くなって、それでもって、僕のおやつのかつおぶしや焼き海苔の量がちょっとばかり増えるんだ。♪♪♪



ずっと先の話だったのが、今週末に迫ったねぇ、合宿
初めての試みだからと、提案者として江戸川詩吟道場の道場主さんたちに混ざって、相談を重ねて、いるみたいだよ。

初めての合宿だから、欲張らずに、丁寧に、次へと続くようにしようなんて言ってるのがぼくにも感じられる。


かあさんは青葉の会員さん二人と夢組として三人で参加するんだけど、きっと、口をさしはさむ場面もあるだろうなぁ。ほどほどにしようね。過ぎたるはなんどかだよ。

楽しんできて。まだ5日後だから、ちょっと早いけどね。父さんも張り切って僕とお留守番するって言ってる。
良い援護射撃だねぇ。感謝しなよ。
僕は、ご飯さえくれれば、日当たりのよいかあさんの部屋でおとなしく昼寝をするから大丈夫だよ。




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2013年10月04日 | 論語と
                告知

企画概要
日時 平成25年11月9日(土)13:00~17:00(開場12:30予定)
会場 二松学舎大学 九段1号館 地下2階 中洲記念講堂
         http://www.nishogakusha-u.ac.jp/news/h25rongo.htm
  内容
   講演会と質疑応答、関連企画
    (1)講演 「論語と中国古典」
          講演者 守屋洋 氏(中国文学者)

    (2)講演 「武者小路実篤と『論語』」
          講演者 瀧田浩 本学文学部国文学科教授 

    (3)論語入門
          牧角悦子 本学文学部中国文学科教授
    
    (4)素読実践
          石川忠久 本学名誉教授



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